田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ひまわりおじさん物語 1

2010-01-07 16:58:31 | ボランティア
 昨日、一通の冊子小包が私のところに届いた。
 差出人を見ると、特定非営利活動法人「ひまわりの夢企画」、ひまわりおじさんこと荒井勣(いさお)とあった。 
 荒井氏とのお付き合いは細く、長く続いている。そう、「ひまわりおじさん物語」が紡げるほどに・・・。
        
        ※ 送られてきた冊子「新しい共助の形の実践報告『お茶わ
         んプロジェクト』」です。        

 物語に入る前に、送られてきた冊子について説明する必要がありそうです。
 書名は「新しい共助の形の実践報告『お茶わんプロジェクト』」というものでした。
 「共助」という言葉からも類推されるように、荒井氏はボランティアに全精力を注いでいる方です。

 荒井氏は神戸市在住の方で、自らも1995(平成7)年1月の阪神・淡路大震災で被災された方です。
 荒井氏自身の被害は比較的小さかったことから、自らのことは後回しにして被災者の支援に立ち向かい大活躍をされました。
 その時の体験から、地震などの災害の際に意外と不自由をするのが茶わん類と気付き、その後に起きた2004年の中越大震災、2007年の中越沖地震が起こった際に、神戸市をはじめ全国に呼びかけて家庭に眠っている茶わん類を集めて、被災者に無償提供する活動を行いました。この活動を名付けて「お茶わんプロジェクト」と称しているのです。

 今回送られてきた「新しい共助の形の実践報告『お茶わんプロジェクト』」は、その後に起きた2008年6月の岩手・宮城内陸地震と、2009年8月の兵庫県佐用町に引き起こされた集中豪雨被災地に展開した「お茶わんプロジェクト」の活動報告集です。
 送られてきた本を昨晩一気に読んでしまいました。そこには、現地で繰り広げられた被災者たちとの温かな交流があますところなく伝えられ、その温かさを私も分けていただいているような思いで読み終えました。

 荒井氏の素晴らしさは、もちろんその発想力であり、行動力であり、組織力なのですが、そのことをまた記録に残そうとする意欲にも素晴らしさがあると私は見ています。
 これまでも阪神・淡路大震災の際のボランティア活動の報告など数冊を刊行しています。

 私は幸いなことにその最初から荒井氏に本の提供を受け続けています。
 荒井氏からの突然の本の寄贈を受け、「ひまわりおじさん物語」などと思い描いてみたものの、実際には何の構想もありません。しばらく考えさせていただいて、あるいはいつか「ひまわりおじさん物語 2」が投稿できるかもしれません。