田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

岩ちゃんはお笑い芸人やぁ~

2010-01-20 16:44:44 | ステージ & エンターテイメント
 その登場からもう会場を沸かせている。メインゲストでもないプロ野球解説者の岩(がん)ちゃんこと岩本勉氏の言動が完全に会場の観客の心を鷲掴みにしていた。
 
 1月17日(日)、道新ホールにおいて「いつの日か…挑戦するアスリートたちの物語」出版記念特別フォーラムスポーツトークショー&映画「パラレル」上映会がありました。
 登壇者はゲストとして車いすバスケット日本代表の京谷和幸選手、日本ハムファイターズ内野手の小谷野栄一選手が招かれ、二人の話のコーディネーター役をプロ野球解説者の岩本勉氏が、進行役をFM北海道のリポーターの鈴木舞さんが務めるという構成でした。

 京谷選手は室蘭市出身のJリーガーでした。しかし、交通事故に遭い下半身麻痺の重傷を負ってしまいますが、そこから一念発起して車いすバスケットの選手としてシドニーパラリンピックから三回連続して日本代表として出場している人です。
 一方、小谷野選手はご存知のとおり日本ハムファイターズの三塁手として昨年大活躍しましたが、彼はパニック障害という精神性の障害を患いながら、それを克服してプレーを続けています。
 トークショーはこうした障害にめげずに一流アスリートとして活躍している二人から学ぼうとする趣旨と理解しました。
        
 ところがなんだか会場内では主役が岩本勉氏のような雰囲気に包まれてしまいました。
 まず、登場からしてポーズを取りながらの入場です。そこで観客がワッと沸くのです。
 その後は、立て板に水、口に機関銃、状態です。
 面白く、可笑しい話をさらにデフォルメした彼の話や動作に会場中が沸き立つのです。
 話し始めたら停まらない彼の話に進行役の鈴木舞さんはタジタジといった様子でした。
        
        ※ 会場は岩ちゃんの登場でいきなりヒートアップ。機関銃
         のようにしゃべりまくる岩ちゃんに進行役の鈴木さんはた
         じたじでした。                

 まるで芸人のように観客を沸かせる岩本勉氏の話ですが、ゲストの二人から話を上手に引き出します。(引き出した後、また自分の話にもっていくのですが…)
 二人とも障害という試練を懸命な努力で乗り越えたときに、自然と周りに感謝する気持ちが芽生えたと言います。
 京谷選手は言います。「北海道を元気にしたい。故郷北海道のために何かをしていきたい」と…。
 また、小谷屋選手も「日ハムの試合を通して北海道を盛り上げたい。また、社会貢献活動にも力を入れていきたい」と語りました。
        
     ※ 岩ちゃんの独り舞台が終わって、ようやくトークショーが始まりました。

 そして最後に“芸人”岩ちゃんがまとめます。
 今、会場内は大いに盛り上がり心が繋がった。ここに一体感が生まれた。
 誰もが試練に立ち向かう時がある。そのとき二人のように努力し、その壁を乗り越えてほしい。そのときそこに「感謝」の気持ちが芽生えるはずだと…。
        
        ※ トークショーの最後に花束を贈られた三人です。

 落としどころだけはしっかりと落とす彼の話術に魅せられました。