田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ひまわりおじさん物語 2

2010-01-15 22:40:23 | その他
※ 1月7日付けの投稿で、私と荒井氏との交流の様子を綴る「ひまわりおじさん物語が書けるかもしれない」と記しましたが、ぼちぼちと書き出してみようかなという気持ちになり、今日から少しずつ書き綴ってみようと思います。不連続の投稿となりますが、お読みいただければ幸いです。
 
敏腕セールスマン
        
        ※ ひまわりおじさんはこれまで6冊の自著を自費出版して
         います。これはその記念すべき一冊目の「笑いのセール 
         スマン」です。        

 1980年代である。
 荒井氏は神戸市で腕利きのトラック販売のセールスマンとして知られていた。
 その販売の極意はいつもユーモアを忘れずにお客さんと接することだった。
 荒井氏のユーモア精神とサービス精神はお客さんの心を掴み、たくさんのお客さんから支持を得て販売会社でも有数のセールスマンだった。

 そうした敏腕セールスマンが辿る道の一つとして、独立して会社を経営することにある。
 荒井氏もまたその例に漏れず、トラック専門の販売会社として独立した。
 
 独立を果し順調に歩み始めた荒井氏ではあったが、彼の中では商売とは別の思いが頭をもたげつつあった。
 それは商売とは別に、「何かクリエイティブなことをしたい」という漠然とした思いであった。
 また、「何か人のために役立ちたい」という思いも芽生えていた。
 彼はその思いを早速行動に移した。
 一つは、文章教室に通い出したことである。彼にはセールスでのお客とのやりとりのことを文章に残してみたいという夢があった。
 一方、市の青少年育成組織に関わったり、子どものPTA活動にも積極的に関与するなどボランティァの道も模索していた。

 そうした日々の中で、荒井氏の生き方を根底から揺るがすような大事件に遭遇してしまったのである。
 その大事件こそ、1995年1月17日未明に兵庫県南部を襲った阪神・淡路大震災だった。
 幸い、彼の住宅は小破で済んだのだが、神戸市内の被災状況は報道どおり目に余るものであった。
 そこから荒井氏の獅子奮迅の活躍が始まるのである。

 ※ 以下は№3に続きます。