いろいろと新しい病名が登場する医療の世界である。サルコペニアとは、日本語では「筋肉減少症」と称して、加齢による筋肉量、筋力、身体機能の低下する症状だそうだ。サルコペニアを予防する方策を聞いた。
毎月受講している西円山病院主催の「地域で暮らす高齢者のための医療公開講座」の9月講座が9月2日(土)午後、かでる2・7で開講された。
今月のテーマは「リハビリテーション栄養 ~リハビリ栄養とは何だろう?~」と題して、同病院の阿部沙耶香管理栄養士と藤本篤士歯科医師の二人が講師を務めた。
お二人のお話の中で共通して出てきたキーワードが「サルコペニア」だった。サルコペニアとは、ギリシャ語で筋肉を表す「sarx (sarco:サルコ)」と喪失を表す「penia(ぺニア)」を合わせた造語だそうである。
サルコペニア(筋肉縮小症)に陥ると、寝たきりとなったり、嚥下障害、咀嚼障害、呼吸障害などの症状を呈し、病気の一歩手前の状態だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e2/0e995a9105e44c71a7072250d2f0935b.jpg)
※ 講師を務めた阿部沙耶香管理栄養士です。
加齢によって引き起こされるサルコペニアを予防する方策として「リハビリテーション栄養」があるそうだ。
リハビリテーション栄養とは、適切な栄養管理により、良好な栄養状態を保ち、積極的なリハビリ(運動)を行うことにより、食べたたんぱく質が筋肉の合成に利用され、筋肉アップにつながるということだという。
反対に、不適切な栄養管理により、低栄養状態の中で積極的なリハビリに励むと、エネルギーが不足しているため、筋肉を分解して、エネルギーを得ようとするため筋肉低下に陥るということだそうだ。
つまりサルコペニアに陥らないためには、1日3食をしっかり食べ、必要なエネルギー、たんぱく質などの栄養素を十分に摂取し、積極的に運動を心がけるということのようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ad/c6e1a257852d282eb4dd4cda14f7a3c2.jpg)
※ 会場には理想的な食事の例としてサンプルが展示されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/bf/8eac58d7e3a65df4fb30076918a3a1d0.jpg)
藤本医師は歯科医師の立場から、サルコペニアに陥りがちな原因として口の機能の低下に警鐘を鳴らした。口の周りの筋肉の衰えにより、咀嚼障害、嚥下障害を引き起こすと指摘した。噛む筋肉、飲み込む筋肉の衰えが誤嚥の原因となって、全国では1年間に16,000人以上の高齢者が食物誤嚥で、救急車で運ばれているという統計もあるという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/cf/c2be8e7baf814fc08957dca221e4bbb7.jpg)
※ 講師を務めた藤本歯科医師です。
藤本氏は誤嚥を防ぐためには、口の筋肉を鍛えること、口をきれいにすることが大切と説き、筋肉を増やすためにはやはり適切な栄養とリハビリが必要と強調された。
私自身の生活を振り返るとき、特に予定のない日などは生活時間が乱れ、食事も不規則になりがちである。気を付けねば、と気付かされた講義だった。
毎月受講している西円山病院主催の「地域で暮らす高齢者のための医療公開講座」の9月講座が9月2日(土)午後、かでる2・7で開講された。
今月のテーマは「リハビリテーション栄養 ~リハビリ栄養とは何だろう?~」と題して、同病院の阿部沙耶香管理栄養士と藤本篤士歯科医師の二人が講師を務めた。
お二人のお話の中で共通して出てきたキーワードが「サルコペニア」だった。サルコペニアとは、ギリシャ語で筋肉を表す「sarx (sarco:サルコ)」と喪失を表す「penia(ぺニア)」を合わせた造語だそうである。
サルコペニア(筋肉縮小症)に陥ると、寝たきりとなったり、嚥下障害、咀嚼障害、呼吸障害などの症状を呈し、病気の一歩手前の状態だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e2/0e995a9105e44c71a7072250d2f0935b.jpg)
※ 講師を務めた阿部沙耶香管理栄養士です。
加齢によって引き起こされるサルコペニアを予防する方策として「リハビリテーション栄養」があるそうだ。
リハビリテーション栄養とは、適切な栄養管理により、良好な栄養状態を保ち、積極的なリハビリ(運動)を行うことにより、食べたたんぱく質が筋肉の合成に利用され、筋肉アップにつながるということだという。
反対に、不適切な栄養管理により、低栄養状態の中で積極的なリハビリに励むと、エネルギーが不足しているため、筋肉を分解して、エネルギーを得ようとするため筋肉低下に陥るということだそうだ。
つまりサルコペニアに陥らないためには、1日3食をしっかり食べ、必要なエネルギー、たんぱく質などの栄養素を十分に摂取し、積極的に運動を心がけるということのようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ad/c6e1a257852d282eb4dd4cda14f7a3c2.jpg)
※ 会場には理想的な食事の例としてサンプルが展示されていました。
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藤本医師は歯科医師の立場から、サルコペニアに陥りがちな原因として口の機能の低下に警鐘を鳴らした。口の周りの筋肉の衰えにより、咀嚼障害、嚥下障害を引き起こすと指摘した。噛む筋肉、飲み込む筋肉の衰えが誤嚥の原因となって、全国では1年間に16,000人以上の高齢者が食物誤嚥で、救急車で運ばれているという統計もあるという。
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※ 講師を務めた藤本歯科医師です。
藤本氏は誤嚥を防ぐためには、口の筋肉を鍛えること、口をきれいにすることが大切と説き、筋肉を増やすためにはやはり適切な栄養とリハビリが必要と強調された。
私自身の生活を振り返るとき、特に予定のない日などは生活時間が乱れ、食事も不規則になりがちである。気を付けねば、と気付かされた講義だった。