音楽エリートの北部方面音楽隊だから、難しい曲を演奏するのでは?と思っていたが、案に相違してジャズやポップな曲も織り交ぜて、ブラスアンサンブルの粋を聴かせてくれた楽しい夜のひと時だった。
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7月28日(金)夜、「時計台まつり記念演奏会」の一環として、陸上自衛隊北部方面音楽隊による「アンサンブルコンサートの夕べ」が開催され、応募したところ入場券が郵送されてきたので参加した。
プログラムには、「北部方面音楽隊とは、音楽演奏を主任務とする部隊です」と明記されていたが、いわゆる音楽演奏のプロフェッショナルであり、北海道の吹奏楽を牽引する存在であると私は認識している。
私はこれまで何度か北部方面音楽隊のコンサートを聴いているが、どちらかというと本格的なクラシック、あるいは難曲といわれるような演奏を聴くことが多かった。そうしたことからこの夜もそうした傾向なのかな?と思いながら参加したのだが…。
しかし、プログラムを見ると、確かに一部はそうした曲もあったが大半は「あれっ?」と思うような曲が並べられていた。この日のプログラムを紹介すると…、
《木管八重奏》
◆W.A.モーツァルト/歌劇「魔笛」より序曲
◆W.A.モーツァルト/セレナード第12番 ハ短調「ナハトムジーク」
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《サックス四重奏》
◆S.ジョプリン/ピーチェリンラグ
◆B.ストレイホーン/A列車で行こう
◆村松崇継/生命の奇跡
◆高橋宏樹 編曲/ラテンメドレー
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《金管五重奏》
◆I.バーリン/プッテン・オン・ザ・リッツ
◆三澤慶 編曲/バート・バカラック メドレー
◆北部方面音楽隊 編曲/松本零アニメ作品 メドレー
◆T.エヴァンス/ミスティー
◆J.マクヒュー/明るい表通りで
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《出演者全員(16人)で》
◆山田耕作/この道
◆高階哲夫/時計台の鐘
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こう並べてみると、本格的なクラシック曲は木管八重奏の2曲だけである。特にサックス四重奏の演奏は、私たちに手拍子を求めるなどノリノリの演奏だった。そしてもちろん演奏技術は一人一人が確かな技術に裏打ちされた演奏であったことは言うまでもない。
面白いことに気付いた。(面白いという言葉が適切かどうか判断しかねるが…)それはある意味で当然かもしれないが演奏者全員が短髪であったことだ。(女性は髪を束ねて短くまとめていた)自衛隊の隊員だから当然といえば当然なのだが、ジャズやポップな曲の演奏者というと個性的な髪のスタイルの演奏者が多いだけに、演奏曲との落差を感じさせた場面だった。また、演奏を終えた後の挨拶の礼をする際、全員の爪先が見事に90度に広げているところも、いかにも自衛隊の方々だなぁ、と感じさせてくれた場面だった。
まあ、そうしたことはどうでも良いことで、クラシックだけでなく、ジャズやポップな曲も演奏していただけるという北部方面音楽隊の新しい顔を見せてくれた楽しい「アンサンブルコンサートの夕べ」だった。
※ 主催者から写真撮影禁止のアナウンスがなかったので、写真を撮らせてもらいました。