好事家たちにとっては垂涎の的なモノが溢れている空間なのかもしれないが、門外漢の私にはその価値さえ測りかねるモノたちのオンパレードだった。アンティークショップ「36号線」を覗いてみた。
※ 大正時代の銭湯をそのまま活用したという「アンティークショップ36号線」の外観です。
「札幌でしかできない50のこと」の登録№041は「アンティークショップ36号線」である。
「36号線」とはユニークなネーミングであるが、店そのものが国道36号線沿いにあり、ススキノの中心街から少し外れた豊平川に近いところに構えている。店の外観は、大正時代の銭湯をそのまま店舗に利用しているとあって、建物自体が骨董品的な風情を醸し出している。
※ 店の前にもこうして骨董品が並べられていました。中央の椅子には2,500円の値札が付けられていました。
店の前からたくさんの骨董品が並べられていたが、扉も開いていて入り難い雰囲気ではなかったのが良かった。店の中に入ってみると、それこそ所狭しとびっしりと骨董品の山だった。店の中には先客がいて、若いスタッフとあれこれと話をしていた。
※ びっしりと骨董品が陳列されている店内です。右側にはLPレコードが並んでいます。
※ 古い食器などが並べられていたコーナーです。
※ これは時代物のコーヒーミル?あるいは焙煎機?
私のような冷やかし客は敬遠されると思っていたが、先客がいたことでスタッフの方も特に私のことを意識されなかったことは幸運だった。
それでも「何か一つくらい購入しなくてはならないかな?」思いながら、ざあっと店内を見て回ったが、一つだけあまり古くは感じられなかったが冬用の和式カンジキが1,000円の値札が付いていた。部屋のインテリアとして相応しいかな?とちょっと食指が動いた。しかし、結局は家のゴミにしかなりそうにないと思い直して購入することはしなかった。
※ 私が食指を動かしたカンジキです。ちょっと新しい感じですね。
ということで、私はスタッフに注目されないうちに店内の写真を数枚撮らせてもらい、そそくさと店を後にしたのだった。
「36号線」は創業後30年を経た札幌市でも中堅のアンティークショップだという。そのネーミング、建物の外観、場所柄などから札幌の代表としてランクインされたのだと想像される。
※ 昔の電話機はガラスケースの中に入って展示されていました。値段は28,000円と出ていました。
日本の中では歴史が浅いとされる北海道のアンティークショップが本州などからの観光客の注目の存在であるのかどうか測りかねるが、あるいは北海道ならではという逸品が眠っているのかもしれない。門外漢の私には何とも言いかねるが、ぜひ好事家たちから注目される店であり続けてほしい「アンティークショップ 36号線」である。
《アンティークショップ 36号線 概要》
〔住 所〕札幌市中央区南5条東3丁目9
〔電 話〕011-521-5391
〔営業時間〕11:00~19:00
〔定休日〕水曜日
〔駐車場〕無