お雛様が好きなわけではない。ましてやお雛様フリークなどではけっしてない。ただ、ただ物好きなだけで小樽まで足を延ばしてみた。お雛様が10セット以上並ぶさまは、まさに圧巻だった。
この季節になると、どこでもお雛様の話題が盛んである。歴史の浅い北海道がそうなのだから、本州あたりではさぞ賑やかなことと想像される。その中で、毎年の話題に取り上げられていたのが小樽・田中酒造のお雛様飾りだった。昨年は「北海道開拓の村」に飾られたお雛様を見ることができたので、「今年はぜひ小樽のお雛様を!」と思っていたので、本日都市間バスを利用して小樽市まで足を延ばした。
田中酒造の「亀甲蔵(きっこうぐら)」は本店とは違い、小樽市の中心部からやや離れた南小樽駅や商業施設「ウィングベイ小樽」の近くだったので、小樽駅から市内バスで向かった。
「亀甲蔵」は田中酒造の製造部門のようである。石造りの重厚な建物だったが、調べてみると1905(明治38)年頃に建造された石造り倉庫群を醸造所として活用しているようだ。
亀甲蔵を伺うとまずは醸造所で作られた製品の売店があり、そこに雛人形が飾られていた。しかし、ここのスタッフによると別の部屋にもっとたくさん飾られているとのことだった。
※ 亀甲蔵に入ったところにある売店兼試飲会場です。
※ その売店の一角に飾ってあった一組の雛人形です。さすがお酒屋さんの…といったディスプレイです。
この亀甲蔵では醸造過程の見学が可能になっていた。工場見学といっても最近はただ機械類を眺めるだけなので、それほど興味はなかったのだが一応見学させていただいた。見学は予想どおり、蔵人さんたちの姿もなく機械類だけを眺める無味乾燥なものであった。(但し、時期やタイミングさえ合えば、蔵人さんたちの作業風景を見られる場合もあるという)
※ 見学コースの壁に展示されていた稲わらですね。
※ ご覧のように機械類が並んでいました。
※ もろみの製造工程でしょうか?内部は酸素不足になますと、注意書きがありました。
そして当初の目的であるお雛様が飾られている部屋へと入った。部屋の大きさは小学校の一教室分といったところだろうか。その壁面にずらーっとお雛様のセットが陳列されていて、まさに圧巻の様相だった。その数を数えたところ確か12セットほどではなかったろうか?部屋の中央には、ガラスケースに入ったものや、単品のお雛様、あるいは関連の品々が展示されていた。
細かく、何がどうなっている、などと味わうことは私はまったく不得意とするところだ。ざーっと見て、写真を何枚か撮ったところで、私の目的は終了だった。
※ このようなお雛様はなんと呼ぶのでしょうか?
階下の売店に降りると、試飲があるとのことだったが、スタッフの方々は何も勧めてくれない。きっと私は酒が飲めない人と映ったのか??実際、私はあまり日本酒を得意としていないのだ。それとも、コロナ禍のため試飲を中断していたのかもしれない。いずれにしてもそのことを問いただすこともなく、店が期待する醸造した日本酒を購入することもなく、唯一「ひな酒まんじゅう」を購入し亀甲蔵を後にした。
この後、私は市の中心部にある本店に向かったのだが、そのレポは明日に回すことにする。
《田中酒造・亀甲蔵の概要》
◇住 所 小樽市信香町2番2号
◇電 話 0134-21-2390
◇営業時間 AM9:05~PM5:55
◇定休日 無 年中無休
◇入 場 無料