田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

風刺漫画展で遊ぶ

2019-12-21 12:47:04 | 作品展・展覧会等

 北海道新聞の記事を見てちょっとした“遊び”を思い付いた。できればこの“遊び”にお付き合い願いたい。どの漫画の風刺がきいているかと…。皆さまと一緒にベストスリーを選出してみたい。

           

 20日(金)の北海道新聞に、この一年を振り返る「ほっかいどう漫画集団展」がエルプラザで16~22日まで開催されているとの記事が載った。展示されている作品は38点だという。物好き(?)の私はさっそくエルプラザに赴いた。そして全38作品をカメラに収めた。そこで一つの“遊び”を思い付いた。それは拙ブログを目にした皆さんと作品のベストスリーを選出してみたいという“遊び”だった。

 38作品の中から妻の協力を得て、私たちで10作品にまで絞って皆さんに提示したうえで選んでもらおうことにした。幸い妻と私で大きな意見の相違はなく10点を選出することができた。

 選出した10点を提示することにします。ただし、作品をカバーしたプラスティックによって電球の灯が写り込んでいたり、カメラのせいで上下のバランスが崩れたりしているものがあることをお断りしておきます。また、作品の意味を理解するためと平等を期すために作品に付けられたキャプションを作品の題名とした。

 それでは10点の中から3点を選んでみてください。

 

     ①老後資金2千万円が頭から離れないのネ

      

 

     ②切れたッ

     

 

     ③地球温暖化ストップ SOS!!氷河が溶けています

      

 

     ④◆補習授業-じっとしてられなかった!-

      

 

     ⑤最先端-以前からキャッシュレス-

       

 

     ⑥イヤガラセか

     

 

     ⑦盗油対策「デラックス」センサー完備 「今シーズンは一滴も盗らせない!」

     

 

     ⑧我が世の春か 小人長居して不善をなす

     

 

     ⑨関西電力高浜原発断〇(廃炉?) ※ 〇の部分解読できず

     

 

     ⑩反論できる? 国連気候変動サミットで怒りのスピーチ「あなたたちを許さない」

      

 

 以上10点の中から3点をお選びいただき、コメント欄など何らかの方法で私の方までお知らせいただけたらと思います。はたして何人の方から回答があるかは分かりませんが、3日後くらいに結果を拙ブログでお知らせしようと思います。どうぞご連絡をお願いします!


VOICE OF BRIGHT ロビーコンサート

2019-12-20 14:58:28 | ステージ & エンターテイメント

 中央区の区民センターロビーにはゴスペルソングの勢いのある歌声が鳴り響いた。若干熟女系の女性コーラスグループだったが、それだけ熟達した歌声だったとも云えるコンサートだった。

          

 12月17日(火)正午、中央区民センターにおいてロビーコンサートが開催された。今回のゲストはVOICE OF BRIGHTの10人の女性シンガーと1人のリーダーの11人だった。VOICE OF BRIGHTは札幌市内外で活躍するシンガーNatsukiさんが指導するグループであり、彼女のステージのバックコーラスとして活動するグループである。今回、そのNatsukiさんの出演はなく、VOICE OF BRIGHT単独のステージだった。

      

 コンサートで披露された曲は次のとおり。

 ◇It’s A Good Day

 ◇Lean On Me

 ◇Last Christmas

 ◇Let It Snow ! Let It Snow ! Let It Snow !

 ◇きよしこの夜

 ◇Oh Happy Day

      

 曲目からもお分かりのとおり、その全てがゴスペルソングである。どの曲も歌い込んでいる感じが伝わってきた。ゴスペルソングというと勢いのある歌い方から若い人が歌う歌というイメージが私の中にあったが、VOICE OF BRIGHTの面々は必ずしも若くはなかった。その中のお一人は自ら62歳とご自分に年齢を明かしたほどだ。しかし、よく考えてみるとアメリカなどでは体格の良いお婆さんやお母さんがゴスペルを歌っている映像を見ることがよくある。私の思い違いだった。

      

 コンサートは11人のそれぞれにマイクが用意されてのステージだったが、それほど広くはない区民センターのロビーではたしてマイクは必要だったのかな?と思えるほど迫力あるステージだった。


映画 ローマの休日 №258

2019-12-19 16:28:31 | 映画観賞・感想

 ご存知オードリー・ヘップバーン主演の不朽の名作である。この映画の魅力は何といってもヘップバーンの可憐さである。彼女の可憐な魅力がスクリーン一杯に満ち溢れ、観客を幸せなひと時に導いてくれた映画だった。

                

 12月18日(水)午後、かでる2・7において「懐かしのフィルム上映会」があり参加した。今回取り上げられた映画は1954年製作の「ローマの休日」だった。

 映画の内容についてはいまさら私が紹介する必要がないほど有名であるが、一応さらっとおさらいしておくことにする。

      

 ヨーロッパの某小国の王女アン(オードリー・ヘップバーン)は、ヨーロッパ各国を歴訪しイタリアのローマに着いた。ぎっしり詰まったスケジュールと窮屈な王室流の生活を嫌ったアンは宿泊先を飛び出し、夜のローマ市内を彷徨する。そうした中、アメリカの新聞記者ジョー(グレゴリー・ペック)と出合い、彼に助けられ翌日ローマでの自由な一日を満喫する。しかしアンは自分の立場をわきまえていて、ジョーと別れ再び王女の生活に戻っていくのだった…。

      

 映画の魅力は何といっても奔放な王女アンをヘップバーンが可憐に演じているところにある。白黒映画なのだが、それが彼女の表情の陰影をより深く映し出しているようにも思えた。過日観た「私を野球に連れてって」が1949年制作でカラー映画だったのだから、当時(1954年)の状況からいうと敢えて白黒映画で撮ったのではとさえ思えてくる。

        

 映画にはローマ市内の観光名所が随所に顔を出す。コロッセオ、トレビの泉、スペイン広場、サンタンジェロ城、パンテオン、等々…。それもまたこの映画の魅力の一つとなっている。それはまた私の若き日の思い出の風景でもあるのだが…。

 懐かしの映画だったが、心楽しいひと時でもあった。


名作ドキュメンタリーをもう一度 Ⅱ

2019-12-18 20:37:47 | 講演・講義・フォーラム等

 北海道内の民放各社が渾身の思いを込めて制作されるドキュメンタリー番組のほとんどは放送が深夜とか、早朝など目に触れる機会が少ない時間帯のことが多い。そうした番組に光を当てようという試みの会に参加した。

       

 12月18日(水)午後、「北海道民放クラブ」が主催する「名作ドキュメンタリーをもう一度」という催しがウィスティリアホール(南1西14)で開催されたので参加した。この催しは今回で4回目ということだったが、私は興味があったもののスケジュールが合わなくて今回が2回目の参加だった。

 「名作ドキュメンタリーをもう一度」というのは、道内民放各社がこれまで制作・放送して好評を得たドキュメンタリー番組にもう一度光を当てようという試みである。

 今回取り上げられた番組は次の三つである。

 ◇「けいざいナビスペシャル 検証・拓銀破綻20年~今伝えたいこと」2017年TVH制作

 ◇「ニセコルール 守りびとの闘い」2017年TVH制作

 ◇「風の音は聞こえない…少年竜二 空を飛べ」1908年STV制作

 会は番組制作に関わったプロデューサーなどが上映前に番組制作のねらいや裏話などを披露してくれる。この日は、TVHとSTVのプロデューサーが登場して語ってくれた。

 TVHのプロデューサーはご自身が拓銀社員だったという方だっただけに、番組にかける思いは人一倍だったようだ。「けいざいナビスペシャル 検証・拓銀破綻20年~今伝えたいこと」では拓銀破綻から20年を経て、当時の拓銀の中枢にいた方が重い口を開いてくれたのだが、どこまで真実を語ってくれたのか?私からみると「たら、れば」的に語っていたようにも思えた。救いは、破綻時に拓銀社員だった方々が破綻を糧として逞しく人生を切り開いている姿を描いていたことだった。

 「ニセコルール ~ 守りびとの闘い」は、ニセコを愛する冒険家でありスキーヤーでもあった一人の男が、ニセコの山々で発生する雪崩から人々を守ろうと奮闘する姿を描いたものである。一人の男とは新谷暁生という73歳の高齢の方である。新谷氏の志を受け継ぐ人が現れてほしいものである。

          

          ※ 18歳前後の高橋竜二選手です。

 この日最も感動したのが「風の音は聞こえない…少年竜二 空を飛べ」である。番組の主役:高橋竜二は聾唖者でありスキージャンパーである。番組は竜二9歳の時から15年間にわたり竜二の成長を追い続ける。耳が聞こえないというジャンパーにとっては決定的なハンディを父親やコーチの支援でジャンパーとして成長を続け、長野五輪の年には(竜二24歳)国内の優秀選手が勢ぞろいする中で優勝するまで成長した。長野五輪には実績が足らずに代表を入りを逃すが、テストジャンパーとして大ジャンプを披露する。竜二の不断の努力、それをサポートする家族や周りの人…。高橋竜二さんの存在については知っていたが、今回彼の生い立ちの全てを知り、竜二の意志の強さと不断の努力に改めて竜二の人間性の素晴らしさを見た思いだった。

          

        ※ 長野冬季五輪のテストジャンパーとして131mの大ジャンプを披露した高橋選手です。

 「北海道民放クラブ」が主催する「名作ドキュメンタリーをもう一度」はドキュメント好きの私に言わせれば“素晴らしい企画”である。一応今回で終了を迎えたが、主催者はできれば今後の企画を模索したいと語った。是非とも今回取り上げられなかったドキュメンタリー映像を観る機会を作ってほしいと願いたい。

 


カンテレミニライブ in センチュリーホテル

2019-12-17 20:23:31 | ステージ & エンターテイメント

 センチュリーホテルのロビーにカンテレ(フィンランドの民族楽器)の繊細な響きが流れた。クリスマスツリーをバックにしたカンテレの響きはロビー内をクリスマスムードに包んだひと時だった。

      

 12月9日(月)夕刻、センチュリーロイヤルホテルのロビーにおいてカンテレあんさんぶる“みゅう”のミニライブが行われた。カンテレの響きはなかなか聴く機会がないので馳せ参じた。ホテルのロビーには私と同じ思いを抱いた方が多かったのだろうか、たくさんの聴衆が集まっていた。

             

             ※ カンテレアンサンブル“みゅう”のみなさんです。

 カンテレとは前述のとおりフィンランドの民族楽器であるが、演奏者のお話では「小さなハープ」とも称され、日本の琴にも似て複数の弦が張られていて、それを爪弾き演奏する楽器である。弦の数は小型カンテレは5弦、中型カンテレで19弦、大型カンテレになると39弦もの弦が用いられているそうだ。

      

      ※ 伴奏を担当した二人の中型のカンテレです。

 この日はリーダーの方が大型カンテレ、他の二人のメンバーは中型カンテレを使用して演奏した。演奏された曲は次のとおりである。

 ◇見上げてごらん夜の星を

 ◇虹と雪のバラード

 ◇スカボロフェア

 ◇主よ人の喜びを

 ◇クリスマスソングメドレー

 ◇APEAINEN(アペアイネン 憂い)

 ◇フィンランディア

 以上の7曲だった。割合ポピュラーな曲が多かったが、それはある意味で演奏する彼女らの力量を示すバロメーターだったのかもしれない。カンテレあんさんぶる“みゅう”のみなさんの力量は十分に満足にいくものだった。リーダーが爪弾くメロディーに、他のメンバーが和音を添えるという奏法だったが、いかんせん音量が小さすぎたきらいがあった。もちろんカンテレという楽器が大音量を出す楽器ではないのだが…。

      

      ※ クリスマスツリーをバックにクリスマスムード満点のミニライブでした。

 それでも大きなクリスマスツリーをバックに演奏する数々の曲は、クリスマスムードを十分に醸し出してくれ、私たち聴く者を楽しませてくれた。

 この時期、札幌市内各所でクリスマスにちなんだ有料、無料のコンサートが目白押しである。年金族の私はもちろん無料の、あるいは低額のコンサートを探して市内を行脚したいと思っている。

 


映画 私を野球に連れてって №257

2019-12-16 20:18:41 | 映画観賞・感想

 メジャーリーグにおいては7回表の攻撃が終わった後のインターバルに必ず球場内に「Take Me Out to the Ball Game(私を野球に連れてって)」の曲が流れ観客たちはそれに和して歌うのがお馴染みの光景となっている。その曲をモチーフとしたミュージカルコメディである。

             

 12月14日(土)午前、札幌映画サークルが主催する映画「私を野球に連れてって」の上映会が教育文化会館であったので、「あるいはメジャーリーグにおいて歌われるようになった訳でも分かるのでは?」との思いもあって参加した。

 曲そのものは1908年に作曲されているのだが、映画は1949年に制作されている。その映画はジーン・ケリーフランク・シナトラの二大俳優が共演する明るいコメディタッチのミュージカルである。1949年というと世界大戦が終わってまだ日が浅く日本は打ちひしがれていた当時、アメリカではかくも明るい映画が制作されていたということだ。そうしたことも反映したのだろう、この映画は日本では劇場公開はされていないという。

          

          ※ 左がフランク・シナトラ、右がジーン・ケリーです。

 内容としては私が期待していた内容とはほど遠く、ジーン・ケリーとフランク・シナトラは現役のメジャーリーガーながらシーズンオフには舞台芸人のタップダンサーとして活躍するという設定である。そこからのドタバタを描いたものだった。

          

 この日の上映会の冒頭、札幌在住の映画評論家の坂尻昌平氏が短い解説をしてくれたが、坂尻氏によると当時アメリカはミュージカル映画の全盛期で、ジーン・ケリーもフランク・シナトラも本格的なダンスや歌を披露しているが、その振り付けを坂尻氏は「万華鏡的な振り付け」と称した。確かに華やかさが前面に出ていて、観ていても楽しくなるような華やかさ、賑やかさに溢れた映画だった。まさに映画、そして野球の善き時代を表しているように思えた映画だった。

               

          ※ このポスターは、アメリカで公開の際に作成されたポスターだと思われます。

 それにしてもジーン・ケリーもフランク・シナトラも若かったなぁ…。当たり前のことなのだが…。


札響の第九 Ⅺ

2019-12-15 16:47:14 | ステージ & エンターテイメント

 ベートーヴェンの第九交響曲の第一楽章の冒頭、あの小鳥のさえずりのようなヴァイオリンの音色が流れてくると「あゝ、今年も年の暮れを迎えたんだなぁ…」という感慨に浸る瞬間である。今年で11回目を数える「札響の第九」を聴いた。

               

 昨夕(12月14日)、札幌芸術文化劇場hitaruで開催された「札響の第九」を鑑賞してきた。私にとって「札響の第九」は2009年に初めて聴いて以来連続11年目となる。その始まりは2009年の拙ブログでルポしている。(https://blog.goo.ne.jp/maruo5278/d/20091226)2009年以来、一緒に聴く友人の数は多少変動したもののクラシック好きの友人がいたこともあって今日まで欠かさず聴いてくることができた。今年は私を含め3人の友人と聴いた。

 今年の演奏会で今までと違ったのは、会場が変更になったことだ。これまではずーっと札幌コンサートホールkitaraで行われてきたのだが、今回は前記したとおりhitaruでの開催となった。私たちが購入した席は例によって最安値(3,000円)の3階席だったので、かなり高い位置での鑑賞となった。

 「札響の第九」では毎年、第九の演奏の前に15分程度の小作品が演奏されるが、今年は三善晃作曲の「オーケストラのためのノエシス」という曲が演奏された。この曲がクラシック音痴の私を驚かされた。耳障りの良い曲が多いクラシックの中で、あるいは不協和音かと思わされるような耳障りの悪い音が流れたり、曲自体が壊れるのではという瞬間があったり、と「えーっ!」と思うような演奏だった。安定した指揮で定評のある尾高忠明氏が指揮する演奏とは思われないほど冒険的とも思える曲だった。「壊れそうで壊れない」あたりがこの「オーケストラのためのノエシス」だったのか?ちなみに「ノエシス」とは、wikipediaで調べてみると「『考える』という精神作用を指す用語」とあったが、私のレベルでは「なんのこっちゃ?」という感じで「不思議な音楽を聴かせてもらった」という思いが残った。

 さてベートーヴェン作曲「交響曲第9番ニ短調op.125『合唱付き』」である。3階の高い位置からの鑑賞だったが、特に違和感なく繊細な音もしっかりと私の耳に届いた。指揮者は前述したように長年札響の音楽監督を務められた尾高忠明氏だったこともあり、奇をてらわず安定した第九を披露してくれたように私には感じられた。新鮮だったのは、ここ数年キタラのP席(ステージ後の席)から聴いていたのだが、正面から聴く120名余りの大合唱が当たり前だが、より迫力ある音として私の耳に聴こえてきたことだった。

      

      ※ 私の席(3階席)から開場直後に写しました。ステージを見下ろす感じです。

 クラシック好きのH氏によると、会場のhitaruは席によってはステージ全体が見えないところがあったり、3階、4階などはステージを見下ろすような感じになったりと、コンサートホールとしては「いかがなものか?」と疑問を呈したが、私も札幌コンサートホールkitaraの方が相応しいのでは?との思いを抱いた。果たして来年の「札響の第九」はどこで聴くことができるのだろうか?


シネマ de ジャズ in クリエイティブスタジオ

2019-12-14 14:17:47 | ステージ & エンターテイメント

 耳慣れた映画音楽をジャズのティーストにのせて聴くジャズライブは心楽しいひと時だった。さらに、ナビゲーターによる解説を聴きながらのジャズライブも新鮮だった。

             

 12月13日(金)夜、札幌芸術の森(ジャズサロンプランナー育成講座受講生による主管)の主催による「シネマ de ジャズ」ライブが札幌市民交流プラザのクリエイティブスタジオで開催され参加した。

 出演はアルト・サックスの蛇池雅人、トロンボーンの菅原昇司、トランペットの中島翔、ベースの辻充浩、ピアノの板谷大、ドラムの舘山健二という札幌の第一線で活躍するプレイヤーが一堂に会しての贅沢なライブだった。さらに最後の一曲にはサッポロジャズクワイアの10名が加わった。

         

    ※ 蛇池雅人            ※ 菅原昇司            ※ 中島翔

               

    ※ 辻充浩            ※ 板谷大              ※ 舘山健二

 そして今回のライブで重要な役割を果たしたのがナビゲーター役を務めたTuck Hersey(タック・ハーシー)というDJやラジオパーソナリティーをされている方だった。

 ライブで演奏された曲は次の5曲だった。

 ◇虹の彼方へ(映画「オズの魔法使い」より)

 ◇いつか王子様が(アニメーション映画「白雪姫」より)

 ◇私のお気に入り(映画「サウンド・オブ・ミュージック」より)

 ◇ルパン三世のテーマ(映画「ルパン三世」より)

 ◇ボヘミアン・ラプソディー(映画「ボヘミアン・ラプソディー」より)

 いずれもが良く耳慣れた曲だったこともあり、ジャズのティーストで聴かせたもらった一曲一曲がとても新鮮に聴こえてきた。また、それぞれのプレイヤーの音も安定した素晴らしい音を紡ぎ出してくれた。特に蛇池雅人のアルト・サックスの音色がどの曲においても目立ったが、ある意味では蛇池の力量が十分に発揮されたライブだったということもいえそうだ。また、「ルパン三世のテーマ」の中で壮絶とも思えるピアノソロが入ったが、まさに名人芸を聴いた思いだった。

                

                 ※ ナビゲーター役のTuck Hersey

 さらにこのライブを高みに導いてくれたのが、ナビゲーター役のTuck Hersey(生粋の日本人)だった。DJやラジオパーソナリティーを務める美声にのせて曲の背景や、映画のエピソードを披露しながら進行してくれることで、ライブの楽しみが一重にも二重にも厚く、充実したものになった。まさにライブにもう一つの重要な楽器が加わった思いがした。

 こんな素晴らしいライブが僅か500円で聴けたのが不思議なくらいである。おそらくは札幌芸術の森が開講している「ジャズサロンプランナー育成講座」の受講生たちによる主管だったことによるものなのではと思うのだが、またの機会を待望したい思いである。

      

      ※ ライブ中はもちろん撮影NGだった。ライブ後にステージを撮った。 

 さあ、今夜は年末恒例の「札響の第九」である。


「さっぽろの古を訪ねて」見学先の事前踏査

2019-12-13 15:53:37 | 「めだかの学校」関連

 グランドシニアの足でも十分可能な移動距離であることが分かった。昨日、そして本日と「めだかの学校」で訪れる予定の見学先の事前踏査を行った。その結果、計画には無理がないことが判明した。 

 12月2日付の拙ブログで「さっぽろの古を訪ねて」第3弾の構想を語った(https://blog.goo.ne.jp/maruo5278/e/226d85ecba1a0b482e72255049b90af4)が、その後、プロジェクトチーム内においても、学校の運営委員会においても構想は基本的に承認された。来年度の「めだかの学校」野外講座のテーマ名は「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」とした。

 そこで懸念される見学先の移動距離について事前踏査をして安全を確認することが必要となった。

 見学を予定しているところは、先のブログでも触れたが次のとおりである。

【西区・琴似】「琴似屯田兵村兵屋跡」・「琴似屯田兵屋」・「屯田の森」

【北区・新琴似】「新琴似屯田兵中隊本部」・「琴似神社の開拓関連の13の碑」

【中央区・山鼻】「山鼻記念館」・「山鼻兵村開拓碑」・「札幌護国神社(山鼻神社碑)」

【北区・屯田】「屯田郷土資料館(篠路屯田兵屋)」・「屯田開拓顕彰広場」

【江別市・野幌】「野幌屯田兵第2中隊本部」・「屯田兵象32体(天徳寺)」

 上記の中から事前踏査を行ったのは、【北区・屯田】、【北区・新琴似】、【中央区・山鼻】の3ヵ所である。【西区・琴似】は何度も訪れていて、グランドシニアでもまったく問題のない距離であることが分かっていたので省略した。また【江別市・野幌】は遠方ということもあり、江別市在住の運営委員のお一人に確認していただき、次の運営委員会の際に確認させていただくことにした。

      

      ※ 北区・屯田の「屯田兵顕彰広場」に建立されている「屯田兵顕彰之像」です。

 昨日、プロジェクトチームの一員であるS氏と二人でまずは【北区・屯田】の施設を訪れた。地下鉄麻生駅からバスに乗らねばならないのだが、これがかなり複雑だということが判明し、対策を講じる必要を感じた。また、最初の見学先の「屯田郷土資料館」から「屯田開拓顕彰広場」まではゆっくり進んでも7~8分で移動できることが分かった。

      

      ※ 北区・新琴似神社境内に保存されている「新琴屯田兵中隊本部」です。

 続いて【北区・新琴似】は、地下鉄麻生駅から徒歩で向かわねばならない。この移動時間が片道で13~14分ほどかかりそうだ。ここは見学を挟んで往復となるため、今回の5ヵ所の見学の中では最も移動に時間がかかり、暑さを避けた季節に日程を設定したい。

            

              ※ 札幌護国神社境内に建立されている「屯田兵招魂碑」です。

 本日、【中央区・山鼻】の事前踏査を実施した。ここは、見学先の「山鼻記念館」まで市電の停留所から徒歩で向かわねばならない。市電「行啓通」停留所から7~8分かかる。さらには、プロジェクトチーム内の検討の中で加えられた札幌護国神社内の「屯田兵招魂碑」、「山鼻神社碑」を見学するために「山鼻記念館」から「札幌護国神社」まで13~4分かかるが、これも大きな問題とはならないであろう。

 ということで、江別市のところはまだ不明だが(地図で見るかぎり大きな距離ではない)、概ね大きな問題はないと判断している。

 意外な問題の存在が判明した。私たち「めだかの学校」の活動は基本的に月曜日が恒例となっている。ところが、今回訪問を予定している見学先のほとんどが休日明けの月曜日を閉館日として設定しているのである。これには頭を抱えたが、ここは思い切って野外講座だけは基本的に「火曜日開催」を提案するほかないと考えている。はたしてそれが承認されるかどうか?なんとか運営委員の皆さんの理解を得たいと思っているのだが…。近く運営委員会が開催される。


オリンピックマラソンコースを歩く(後編)

2019-12-12 19:42:58 | フットパスウォーク & トレッキング

 オリンピックマラソンコースの20キロの後半部分は創成川通の長い長い直線コース、魔の七曲り(私が名付けた)、そして北大構内の緑、ビルが林立する都心部と、変化に富んだコースだった。 

 創成川通りは「南七条大橋」を渡った南7条から北24条まで続く。つまり30条分ひたすら北上する。札幌の区画は1ブロック(1条分)109mということだから、それにブロック間の道路幅を加えると、その距離は4キロくらいだろうか?また、正確には緩やかにカーブするところもあるので全体が直線とは言い難いが、選手にとっては直線コースと感ずるだろう。

 その後、コースは宮森・北25条通、新川通を経て、北大構内へと進む。この北大構内に「魔の七曲り」が選手たちを待ち受けている。その後、緑濃き北大の中央通りを北から南に抜け、いよいよ札幌都心へと進む。ビルの谷間を大観衆が歓呼で迎えることだろう。

 20キロコースの後半をざっとおさらいした。それでは写真と共に、オリンピックマラソンコース20キロの後半部分を写真と共に紹介することにする。

      

 創成川通は片側3車線の札幌市内でも有数の車が混雑する通りである。選手はこの道路をひたすら北上することになる。

      

 創成川通の北側は地盤が比較的よくないこともあってか高い建物が多くはない。そうした中、突然大きなビルが現れた。壁をみると「FUJI WOMENS UNIVERSITY」とあった。藤女子大学である。実はこのマラソンコースには札幌市内の大学が点在していることが分かった。昨日レポした北海道科学大学豊平キャンバス、北海学園大学、北海道商科大学、藤女子大学、武蔵女子短期大学、そして北海道大学と実に6つの大学が顔を出している。

      

      

 長い創成川通を走ってきた選手たちは北24条の交差点で左に折れ、宮の沢北24条通に入って、今度は西へ向かってひた走ることになる。北24条通の西3~4丁目あたりはちょっとした繁華街を形成しており、選手たちには「あれっ?」と思うかもしれない。

      

      

 宮の森・北24条通を西に向かって走ると、やがて新川通と交差することになる。ちょうどマクドナルドの店を通過したあたりから左折し、新川通を今度は南に向かって走る。

      

 コースの左手には武蔵女子大学の正門が目に入ることだろう。

      

 さらに進むと、札幌工業高校が目に入ってくるが、コースはその手前から右折して北大の構内へと進む。

      

 北大構内に入ると直ぐに、正面に創成研究機構の真新しいガラスのビルが目に入る。そこでスタートから15キロの地点である。ここからコースは北大構内を右に左に折れながら進むことになる。それはちょうどL字になったクランクを走り抜けるようである。数えてみると、短い間に7回も右に左に折れ曲がる。私が「魔の七曲り」と称した所以である。短い間に7回も折れ曲がることはスピードも当然制限される。そこにいかにスピードを落とさずに通過するか?はたして選手たちの戦略は?見どころの一つである。

     

     

     

     

 写真は4枚しか提示しなかったが、このように7回の折れ曲がりを通過すると、北大構内の中央通りを南に向かって一気に走り抜けることになる。無味乾燥(?)な各学部等の建物が緑の木々の間から顔を覗かせる。途中には「大野池」(すでに氷結していた)、歴史ある「総合博物館」の建物もあるが、選手たちは果たして目に入るだろうか?

     

     

     

 中央通りの南端に近いところに「クラーク博士像」が立っている。選手たちはそこからクラーク像を右手に見ながら左折し、そこから少し行くと正門があるのだが、コースは正門の横にある南門から札幌市街へと入ってゆく。

     

     

 北大構内を抜けると、JR札幌駅の北側であるが、駅の裏側という一種独特の雰囲気を伴った繁華街へと進む。

     

 そしてJRの高架橋を抜けると、いよいよ札幌の中心部である。前方にはビルに挟まれるようにして道庁赤れんが庁舎の歴史ある建物が目に入ってくるだろう。

      

     

 さらに道庁赤レンガ庁舎の真下を通り、大通公園へと進む。

     

 大通公園に到達しても20キロには達していない。そこからまた都心を往復することになる。大通公園に達すると左折する。さらに次のブロックを過ぎた交差点でさらに左折し、一度南下する。

     

     

 ビルの間を南下し、道庁前を通過すると、北3条西4丁目の交差点(日生ビルの角)に差し掛かるが、そこを右折し、さらに1ブロック進んだところの交差点を右折すると駅前通りである。この通りを進むとスタート地点に戻り、20キロを走り終えることになる。

     

     

     

 こうして私はなんとか20キロを歩き終え、スタート地点に戻ってくることができた。テレビ塔の時計は15時10分を示していた。要した時間は4時間40分である。信号待ちや途中での小休止を除くとおよそ4時間で20キロを歩いたことになる。

 たまたま昨日の夕刊にスポーツライターの増田明美氏が今回決定したオリンピックマラソンコースの前半20キロの印象について「札幌コース文句なし」との一文を寄せていた。私も今回実際に歩いてみて、増田氏と同様の感想をもった。コース全体がフラットで、周りの景色は変化に富み、きっと出場選手たちからも好評を得るに違いない。これからの興味は残り20.195キロがどのようなコースが決定されるか、である。もし、今回歩いたコースと違うところが設定されるのであれば、再び歩いて確かめてみたいと思う。

 今回、マラソンコースを実際に歩いてみたことで、オリンピックマラソンに対する興味が一層増したことは間違いない。