鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

行って来ました、北上川

2009-09-13 21:26:59 | その他河川

 北上川、岩手県から宮城県と2県を北から南に流れる大河、

 北上川。

 念願叶ってようやく行って来ました。釣り友と二人。

 最初は、前沢町付近

 大曲橋とその下流の橋、赤生津橋の間で竿を出しました。

 北上川は幸いなことに漁業権を持つ組合はありません。だから、日釣り券や年券は不要です。逆にオトリを扱っている店もありません。

 オトリはどうするか、生かして持参するか、コロガシで採るか、アユルアーで採るか、はたまたコロガシの人から(有償・無償で)譲ってもらうかしかありません。

 自宅で、コロガシの用意をし、また当然アユルアーの準備もしていきました。しかし、結果的にその必要はなかった。同行者の弟君がオトリを用意してくれていたのです。ありがたいことです。オトリアユを採る必要がなくなりました。

 

 写真のように北上川は渇水です。11日(金)と比べてもかなり減水しているようです。でもこれはほんの一部。 大きいのです。広いのです。まあ、圧倒的にデカイ河川なのです。最上川も負けます。米代川も退散します。

 2枚目以降の写真をみてもらえればお分かりのように、広いのです、どこまでも。まあ、特にこの辺は開けているからそうなのでしょうが、それにしても、その広大さに圧倒されます。いくらよく歩き回る私でも、最初から降参?です。

     

 こういう流れでは、一体どこに入ればアユがいるのか、釣れるのか分かりません。一面の平瀬、そして早瀬。 そうであっても底流れはきついのです。決して甘くはないです。どこが深いのか、どこまで浅いのか、どこまで入っていけるのか見ただけでは全く判断がつきません。歩かなければなりません。歩かないと分かりません。

        

 オトリを1匹拝借して竿を出したのは午前8時です。私は下流域にコロガシの人が5人いる、長い長い平瀬から早瀬の流れからはじめました。足の付け根くらいまでの深さのところを攻めていきます。

 竿はダイワの”「硬派・剛」早瀬抜き95”です。水中糸はナイロンの0.35号。 川底は玉砂利が一面に敷き詰められている状態。流れに、川底に変化はほとんどありません。本当にきれいに、中小の石が沈んでいます。これなら根掛りはほとんどないだろうなと思ってしまいます。事実少ないです。

 1時間かけて500?メートルほど下りました(信じられますか、この長さ)が、全く当たりもなく、当然掛かりません。コロガシの人も掛けているのは見ませんでした。でも、それなりに掛かっているのです、引き船を川に沈めていましたから。

 上流に向かうとき、休んでいる3人と少し話しをしました。私の仕掛けを見て、そんな仕掛けでは掛かったらすぐに切られてしまうと言われてしまいました。彼らは1.5号から2号の水中糸を使うといいます、友釣りでも。一人が今年は釣れないが、去年はよく釣れた、1863匹釣ったとか、自慢していました。

 他の人とも話しをしたりして、あとで分かったのですが、北上川では基本的に、川底が玉石の平瀬では友釣りは無理であると。こういうところでは、縄張りを持てません。お池ならぬ追気のあるアユは居つきません。だから、友釣りでは掛かりません。アユはいないことはないのです。ときどき跳ねています。だからコロガシでしか掛からないということになります。

 気になったのはその上流域でした。チャラなのですが、ハミ跡が一杯ありました。しかも新しいハミ跡なのです。これなら上泳がせをすれば掛かるのではないかと思い、やってみたのですが、オトリが弱って上に泳ぎません。これもあとで地元の人に聞いて分かったのですが、こういうチャラ瀬は朝早くでないと釣れないようなのです。朝早くからコロガシが入るようで、我々が入ったような時間帯ではアユは皆逃げ去っているらしいのです。だからハミ跡は新しいのにアユがいないのか理由がつきます。

            

 結局、ここでは二人とも釣果なし!!でした。コロガシの場所であり、友釣りの場所ではないということです。散歩に来た人からも言われました。ここで友釣りしている人は見たことないと。

 左岸から、大曲橋を通って右岸に渡ったりしましたがここでは掛りませんでした。元気なオトリがいて、久慈川の伝統釣りのようにリールつきの竿で、どこまでも泳がせることができれば、もしかして少しは釣れるのかもしれません。

 ここでは3時前まで竿を出して、帰途に着きましたではなく、ずーと下流の二人くらいしか入れないというまだ”幻の瀬”に向かうことにしました。帰るのにも都合がいいですし。

 かなり下流に下って(車でですよ)、苦労しながらようやくその幻の瀬を見つけました。上流がトロ場、そこから絞り込まれて瀬になり、その開きはまた大トロになります。嬉しいことに、ここの石は大中小のいろいろな石が瀬を形成しています。ゴツゴツした石もあり、何となくいつも行っている最上川と似ています。やはりこういうところでないとアユは縄張りを持ちません。ここならアユが掛かるだろうと感じました。

 何を隠そう、釣り友の弟君が提供したオトリアユは、金曜日に彼がここで掛けたものです。 ここで、私は敢えてアユルアーにしてみました。釣り友は元気な小型のオトリアユで竿を出します。

 北上川のアユは、他の河川のアユと違ってとっても初心(うぶ)なので、ルアーでも十分掛かるといわれていましたのでそうしました。しかし、それはうそです。掛かりません、全く掛かりません。広瀬川でさえ掛かったのに、北上川では掛からない! これでいいのでしょうか?!

 釣り友は順調に3匹掛けました。大きくて抜くのに苦労していました。瀬の上流のトロでも1匹掛けました。引き換えさっぱり掛からない私は、彼よりオトリつきの竿を貸していただいて、瀬を攻め、ようやく1匹をゲットしました。時に4時15分でした。大きかったです。25センチ以上はあるスタイルのいいメスでした。ということで辛うじて?オデコを免れました。釣り友に感謝です。5時前に納竿しました。

 いやあ、知らないと言うことは辛い、厳しいことではあります。知らないと釣りになりませんので。朝から勉強ばかりの北上川での釣行でした。

コメント (2)
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