答えは、国指定史跡「上杉家御廟所」です。 正しくは、「米澤藩主上杉家墓所」のようです。
これが入り口に当たります。 入ってすぐ左に管理事務所があり、拝観料300円を支払ってから、奥に進みます。(我々は団体でしたので、ひとり200円) この幕を見て、あれっどこかで見たことがあると思ったら、竹に雀の紋は伊達家の紋ではないですか。
もともと米沢は伊達家が治めていたところですので、竹に雀の紋があってもおかしくはないのですが、仙台でみる竹に雀の紋とは何か異なります。似ているのですが、微妙に異なっています。 個人的にはこっちの方が新鮮味があって、面白いのですが。
この廟が上杉家初代の謙信公廟です。上杉謙信は越後で死亡しているのですが、上杉家は越後から会津若松に転封され、さらに米沢に移る嵌めになってしまい、その都度謙信公の遺骸も移されたそうです。
謙信公の廟を中心にして、左右に歴代の藩主の廟が並んでいます。左側が偶数の藩主、右側が奇数の藩主の廟となっています。直江兼続とテレビドラマになった二代目景勝の廟は左側ですが、残念ながら(あろうことか)写真には写っていないようです。 初代、二代目、三代目まではゆったりとした広さの廟となっているのですが、その後はこじんまりとしてきました。緊縮財政のあおりを受けてのことでしょう。
十代の治憲公(いわゆる鷹山公)は奥から二つ目です。
右側には三代から十一代までの5つの廟が並んでいます。
廟は、東西113メートル、南北180メートルで約2ヘクタールの面積を有し、江戸時代初期から後期までの廟が一つの場所に併置されるのは珍しく、近世大名家墓所の代表例とされているそうです。