きのう夕方のニュースを見ていて、2022年3月16日にも震度6の大きな地震があったことを思い出しました。迂闊にも愚かにもテレビを見るまで気が付きませんでした。かなり大きな地震で、宮城県内の白石近くの新幹線が脱線して止まったり、仙台城の石垣が崩れたり、仙台城のシンボル藩祖伊達政宗公の騎馬像が馬のひずめのところから壊れてしまい危険な状態になったこと等を思い出しました。
それで2年前の日記帳というか雑記帳を探して、3月16日前後の日記を見てみました。まだ自分で見て何とか読めるような字で書いてありました(笑)。それによると、16日の午後11時36分頃に、突如地面が大きく激しく東西に揺れたとのこと。もう我々夫婦は2階で寝ていまして、妻様はもう完全にパニック状態になり、抱きしめてなだめ落ち着かせました。
意識としては、この激しい揺れはヤバイ、もうだめかもしれないと思ったようで、それでも何とか揺れも弱くなり、落ち着きそうになったところで服を着替えました。そしてリュックサックにスマホやカメラ、現金、懐中電灯を入れてそばに置きました。
そして、県外に住む兄弟姉妹にメールをして無事を伝えました。震源は福島県沖で、マグニチュード7.4の地震で、震度6強の大きな地震でした。
そういえば、新幹線が脱線したということがかなり大きく取り上げられましたね。それにしてもたった2年前のことなのに、それもかなり大きな地震、それも真夜中の地震だったのに記憶していなかったなんて認知症の、この場合は痴呆症もというべきか、記憶喪失も激しくなってきたということに愕然とします。17日の深夜0時53分頃にも大きく揺れたと書かれています。
きょうもあったかい一日となっています。朝から気温は高く、午前6時で7.2℃(きのうは5.3℃)、9時で9.7℃(きのうは11.6℃)でした。正午は12.5℃でした。あしたまでは暖かいようエスが、月曜日からはまた平年並みになるようですね。日経株価のように寒暖差が相変わらず激しいようです。
これは金港堂本店です。
この金港堂本店(一番丁転)が閉店することになったと少し前にお知らせしました。仙台市の繁華街(飲み屋街ではなく)は一番丁界隈と中央通界隈、それに今は仙台駅周辺もか、があります。
この金港堂という本屋は戦前まででしたら立地条件は最高で、仙台駅から真西に伸びる市電が走っていた大通りにほぼ面していて、しかもすぐ近くの南側には東北大学の片平キャンパスが位置しています。この近くには丸善(新刊書のほかに外国書籍も充実し、事務用品とかも扱っていました。今は仙台駅前に移りました)もありましたし、古本屋がたくさんあって一度行ったらなかなか帰ってくるのが大変でした。新刊書店と古本屋をめぐるとあっという間に時間が過ぎ去ったものです。
(上の写真の上半分の拡大写真)
でも仙台市は戦後の復興計画で東西に延びる大型の幹線道路を3本計画しつくり上げました。それによって同じ一番丁でも市役所や県庁がある北側の4丁目の方が繫栄し、1丁目の方とは雲泥の差が生じてしまいました。
丸善が駅前に移転したり、情報化の進展で書籍が伸び悩み、ましてや古本は売れず、古本街は見る影もありません。そういう大きな流れには逆らえなかったのでしょうね。また個人的に正直私の家からは一番丁1丁目の方には行きにくかったので、足が遠のいてしまった。
前にも少し書いていますが、仙台市内の地元の本屋さんは結構あって賑わっていたのですがねえ。金港堂のほかにアイエ書店、高山書店、宝文堂書店。一番丁と中央通にありましたので、私は出かけるのが楽しみでした。
特に、一番丁にはアイエ書店と高山書店がほぼ向かい合っていて存在し、両店の梯子が楽しみでした。本屋というと仙台名物初売りの日から出かけていましたね。それが残念ながらこういう状態になってしまいました。
ここ金港堂に入ったのはもう数年前かもしれません。個人の力ではどうしようもないのですが、やはりさみしい限りです。これで街中からは地元の本屋はなくなってしまいました。石巻本店の本屋さんはあります。私の学区からは撤退してしまいましたが。
私の青春とともにあった地元の本屋さん、高山書店・アイエ書店・宝文堂書店そして金港堂書店、今までありがとうと感謝いたします。今は本は買ってもなかなか読めません。文字を見続けるのがしんどいのです。すぐ目が疲れてしまうのです。
金港堂書店に行ったのは3月13日でした。地下が専門店コーナーとなっていました。入って行ったら嬉しかったですねえ、岩波コーナーが設けられていて、岩波文庫から岩波新書、単行本、各種講座の本といっぱい並べられてありました。
それで思い出しました。岩波書店は一般の出版社とは異なり昔から買い取り制で商売をやってきました。ほかの出版社は再販制ですか、委託販売のような形態でした。だから、岩波の本は書店から遠ざけられていたということがありました。でも、岩波書店は昔からいい出版社でした。ずーとお世話になってきました。
13日は岩波書店の本を買ってきました。岩波ブックレットNO,1080「検証ナチスは 良いこと もしたのか?」、岩波現代文庫から井上ひさしの「井上ひさしの憲法指南」と「この人から受け継ぐもの」の2冊、同文庫からもう1冊「孤塁 双葉郡消防士たちの3.11」を購入してきました。
むかし昔は古本屋街の手前に岩波書店専門の本屋さんがありました。岩波の専門店としてやっていけたのですね。今はすっかり鼻が悪くなって効きませんが、若かりし頃には3大文庫の紙のにおいをかぐことが得来たのですが、信用しますか?微妙に紙の種類が異なっていて違うように感じたものです。
いやあ、長くなってしまいました。ここまで読んでいただいた皆様には心より深くお礼申し上げます。本屋がなくなるのは本当にさみしいものです。
最後は大谷翔平さんと田中真美子さん、結婚おめでとうございます。益々の活躍を心から祈っております。