鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

朝日ジャーナル

2008-11-11 23:10:50 | お知らせ

(今日もPCはインターネットに接続するのに何十分もかかってしまった。)

 「文藝春秋」12月号の新聞広告が掲載されました。 記事の中に、”死ぬまでに絶対読みたい本 大アンケート 各界著名人52人 生涯の一冊”というものがあり、一人一冊ずつの本を取り上げています。

 

 福岡伸一:デュマ「モンテ・クリスト伯」

 丹羽宇一郎:「大航海時代叢書」

 山 勉:ドストエフスキー「罪と罰」

 新藤 兼人:夏目漱石「こころ」

 亀山郁夫:シュトルム「みずうみ」

 カンサンジュン:ヴェーバー「職業としての政治」

 川島隆太:吉行淳之介「砂の上の植物群」

 内田 樹:中里介山「大菩薩峠」

 原 武史:橋和巳「邪宗門」

 大西巨人:ドストエフスキー「悪霊」

 辻井 喬:ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

 ねじめ正一:「定本 柳田國男集」

 山内昌之:埴谷雄高:「死霊」

 寺島実郎:鈴木大拙「新編 東洋的な見方」

 黒井千次:伊藤整「変容」

 

 以上は私が読んだり持っていたりした本ですが、一番嬉しかった?のは原武史さんが選んだ。高橋和巳の「邪宗門」ですね。

 とっても嬉しくなってしまいました。 今回の蔵書?の整理でも高橋和巳(及び彼に関する)の本も一杯出てきまして、学生時代にタイムスリップしてしまいました。

 

 彼はもともとは京都大学で中国文学の研究者として、吉川幸次郎の下で研究していたはずですが、丁度全国的に学生運動が燎原の火のように燃え盛った時代において、知識人として真っ先に全共闘運動に理解を示し、悪戦苦闘しながら小説や評論を書き、学生たちとともにこの世の中を変えていこうと志し、結果的に志し半ばで夭逝してしまいました。

 彼がその後も生きていたなら、時代に対してどのような発言、行動をしただろうかと思わずにはいられません。 とても苦しかったろうなとは、容易に想像できますが。

 私も彼の著作の中では「邪宗門」が一番心に強く残っている小説です。「非の器」や「我が心は石にあらず」とかもよかったですが。

 当時の私は小説に対しても線を引きながら読んだものです。

 

 そういえば当時の早稲田大学の中国文学研究者「新島淳良(あつよし)」という人がいました。当時の中国の文化大革命や全共闘運動に共鳴していたはずですが、その後膨大な蔵書を残して、現世から隠遁?逃避?否定して”山岸会”に入会してしまいました。

 山岸会でいろんなことがあったということは聞いたことがありますが、その後のことは分かりません。 何とももったいないことなのですが。

 山岸会についても学生時代の苦い、重苦しい思い出がありますが、それはそれとして、そういえば十数年前には、山岸会でつくった卵を車でマイクを使いながら売り歩いていた光景を思い出しますが、今はすっかりまちから消えてしまったようです。 山岸会といえば、共同作業でつくる卵が何といっても象徴的なものですが。

 そういえば彼の本も持っていたはずですが、見つかってはいません。

 

 話しがタイトルから離れてしまいました。 タイトルについてはまた明日にさせていただきます。

 写真だけは3枚アップしておきます。

 

 

 

 


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今日の広瀬川の工事

2008-11-10 21:51:25 | 広瀬川

 古い本の紹介ばかりでは面白くないでしょうから、そろそろ広瀬川の工事等の状況を1週間に1回くらいの割合でお知らせしていこうと思います。

 写真はいずれも今日10日の午後の撮影です。

 

 1枚目の写真は分流(細流)の下流側の状況です。

 辛うじて流れが生きています。

 その中で一人のおじ(い)さんが川に入ってショベルを使っていました。ここは大きな岩盤で、凹凸があり小砂利がたまっています。その小砂利をすくっているのです。何のためにやっているのかは分かりません。声をかけられるような雰囲気ではありませんでした。ただ近くに三脚とそれに取り付けられたカメラのようなものがありました。

 

 

 2枚目の(ピンボケ)写真は1枚目の分流の上流部です。 ショベルカーで細い流れが造られていました。

 

 

 3枚目と4枚目は底から150メートルくらい上流側の河川敷の様子です。堤防沿いに1.5メートルくらいの高さで河川敷の石交じりの土砂が続いています。

 ショベルカーがその土砂を篩(ふる)い分けているところです。ショベルカーのショベルには大きめの石だけを取り出せる格子のついたものがあるのですね。初めて見ました。

 ショベルで掬って、ガタガタさせて小さな土砂を取り除きます。 残った大き目の石をダンプカーというのか、雪上車みたいなキャタピラーのついたダンプカーに降ろし、ダンプカーは荷台が一杯になったら川のほうに走って石を降ろしてきます。その繰り返しの作業中でした。

 

 

 かなり大掛かりな工事となっています。

 かなり広い石だけの河川敷ができていました。 ショベルカーは2台作業中で、ダンプカーが降ろしていった石をこのショベルカーが均しています。私が子どもの頃の石ころだらけの河川敷が出来上がるのでしょうか。

 これからはこの工事の状況を1週間単位でお知らせしていきます。

 

 

 


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大菩薩峠

2008-11-09 23:31:10 | お知らせ

 下の写真は、ご覧のとおり中里介山の「大菩薩峠」です。

 角川文庫版で、全27巻という膨大なものです。

 もともとの初版は、1巻が昭和30年(7月5日)、最終巻の27巻が昭和31年(7月15日)です。13ヵ月かかっての刊行です。 

 私のものは、1巻が昭和45年6月30日発行の33版・定価160円、27巻は昭和44年9月30日発行の7版・定価140円です。

 2枚目の写真にもありますように、読了したのは学生時代の昭和45年・1970年・12月5日(土)午後5時43分30秒となっています。

 

 

 実際には今はなされていませんが、パラフィン紙?のカバーがついています。昔は岩波文庫もついていました。いまは紙の綺麗なカバーがついていますが。

 「大菩薩峠」はこれでも未完なのですね、未完の長編、世界一の長編小説です。

 「大菩薩峠」というと、ほんので出しの机龍之介による罪もない子どもと巡礼中の老人の、有無を言わせない惨殺が有名ですが、実際はそんなものではなく、深い仏教思想に裏付けられた人間界の諸相を描いています。いろいろな女性が個性的に豊かに描かれています。

 今は角川文庫にはないようですが、何年か前に筑摩書房でハードカバーの本として発行されていたし、筑摩文庫にはあるのではないでしょうか。是非とも読んで欲しい、とくに若い人に読んで欲しいと思います。

 読み進むと物語の世界に引きずり込まれ、止められなくなります。 世界一の長編小説に是非とも挑戦してみて欲しいと思います。

 

 

 今の私にはもうとても読めません。 字が小さくて細かいこと、1ページにぎっしり詰まっています。 残念ながらルーペがないと字が見えません。

 学生時代は視力は悪くはなかったし、すらすら読めたのでしょう。 何といっても面白くて、次ぎどうなるのか待ちきれない。 一日1巻くらいずつの割合で読み進んだと記憶しています。 入手するのに手間取り、仙台市の書店を探し回ったりもしました。

 

 第1巻のはじめに著作者の言葉があります。

 

 ”この小説「大菩薩峠」全篇の主意とする処は、人間界の諸相を曲盡して、大乗遊戯の境に参入するカルマ曼荼羅の面影を大凡下の筆にうつし見んとするにあり。 この着想前古に無きものなれば、その書面絶後の輪郭を要すること是非無かるべきなり。 読者、一染の好僧に執し給ふこと勿れ。  至嘱   著者謹言”

 

 新自由主義、市場原理主義に侵されたグローバリズムが破綻をきたしている現在だからこそ、人間性を回復するためにも是非一読をお勧めします。 決して高い買い物にはなりません。 逆に大きなお釣りが来ます。 是非とも挑戦してみて欲しいものです。 日本にこうゆう作家、こういう作品があったということを知って欲しいです。 世界に誇れる日本の宝、不朽の国民文学ではないでしょうか。

 

 


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学習発表会

2008-11-08 22:11:25 | お知らせ

 (どうもこのところパソコンの調子がよろしくない、インターネットになかなか接続できないのです。 朝は一発OKなのですが)

 立冬も過ぎ、いよいよ本格的な寒さの冬がやってくるのでしょうか。 もっともすでに今は手袋をし、コートを着て出勤しています。 マフラーはまだですが。

 

 風も強く寒い中、近くの小学校のいわゆる学芸会に来賓として招待され行って来ました。 正式には「学習発表会」です。

 在校生が1学年3クラス平均で、全体で560人くらいの中規模校の発表会です。

 昔々の我々の頃とは違い、全員が何らかの形で出演する形態ですが、圧巻はやはり6年生の演奏でした。

 

 プログラムでは、「合唱奏『運命を切り拓け!』」となっており、合唱と合奏の発表です。「運命を切り拓け」というとおり、演奏は、ベートーベンの交響曲第5番”運命”です。全ての楽章の演奏ということは無理な話しで、第1楽章と最終章を演奏しました。

 楽器は何か、何だと思いますか? 6年生100余名による”運命”の合奏の大半は「リコーダー」「ピアニカ(鍵盤ハーモニカ)」そして「アコーディオン」です。管楽器や弦楽器はありません。 太鼓やシンバルはもちろんありましたし、マリンバ?もピアノの演奏もありました。

 

 それで立派に”運命”を演奏できるのですね。”ジャジャジャジャーン”というところも迫力がありました。 指揮の先生も、大きな素振りで両手を振っての熱演?でした。

 先生と生徒の気持ちが一体となり、一糸乱れず、体育館を大きな感動で一杯にしてくれました。 本当に素晴らしいの一言に尽きる演奏でした。

 当然アンコールの拍手が起きました。 そしたら指揮の先生は(それを予期していたのでしょうが)、手拍手をそろえるようにしたかと思うと、その流れに乗って”運命”の最終章の後半の演奏に入っていったのです。 感心してしまいました。

 

 さらに、さらにです、演出に感心したのは。 生徒たちの演奏がしっかりしているからでしょうが、今度は途中から指揮者が代わるではありませんか。校長先生に。 そしたら次は教頭先生、さらには6年生の担任が一人ずつ指揮をしたのです。 もちろん最後は最初の指揮の先生になりましたが、何とも憎い演出ではありませんか。 生徒にとっても、先生にとってもいい思い出になったものと思います。

 

 演劇もいいものです(1年生の劇「ピーターパン」はとっても可愛かった)が、合奏や合唱もいいものです。しかも全員で最初から最後まで行うのですから。

 こうやってみると、同じ小学生とはいっても1年生と6年生ではこんなにも違うのですね。6年間でかくも成長する。人間とはというか子どもの成長は凄いものです。

 

 来週は別の小規模校の学芸会があり、招待されていますので、こちらもまたとっても楽しみです。

 

 子どもたちから感動とパワーを貰ってしまいました。 子どもたちに感謝です。 非常感謝!!

 

 

 

 


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資本論

2008-11-06 23:25:56 | 思いつくまま

 オバマ新大統領おめでとうございます。

 

 黒人初とか、黒人の大統領とかいっていますが、ケニア人の父親とアメリカ人の母親との間に生まれた子どもですから、白人側から見れば「黒人」でしょうが、黒人側からみれば「白人」となるのでしょうか。

 黒人と白人のハーフ(または、ダブル)なのに黒人、黒人と言われるのには何か違和感を覚えるのですが、皆さんはどうですか?

 

 まあ、どんなにひどくても、戦争狂のブッシュ親子のようにはならないでしょう。

 

 あわよくば、日本に対しても「属国」扱いしないで、対等に物申していただければありがたい。

 何といっても日本はアメリカに対する最大の債権国なのですから。

 200兆円以上の債権を保有している日本に対しては、それなりの敬意を表していただきたいものです。

 本来ならアメリカこそ日本に傅(かしず)かなければならないのですから。

 

 

 

 というわけで、ということとは全く関係ないことですが、上の写真は何を隠そう、何も隠してはいませんが、マルクス・エンゲルスによる【資本論】です。

 4分冊となっていますが、巻数は3巻です。

 岩波書店から出版されたもので、いずれも初版は昭和42年10月5日となっています。 でも私が購入したのは昭和46年の第4刷のものです。

 

 訳者は”向坂逸郎”(一発で変換できました)です。 私が学生時代の最後の最後ににかなり無理して購入したものです。

 第1巻は1200円、第2巻は800円、第3巻の第1部が800円、第2部は900円ですので、合計で3700円。 約40年近く前の物価としてはかなりの価格です。

 

 なぜ買ったか? 当時の大学の風潮として”資本論”というか、マルクス・エンゲルスの著作を読まない学生は学生ではないというような空気がありまして、また個人的にも当時の日本国を変革するには”資本論”等の著作を読んでそこから自分なりに理論を導き出したいという熱望があったためですが、恥ずかしながら当時も現在も読了はしていません。 読了どころか、ほとんど読み進んではいません。

 

 でも、死ぬまでには何とかして読了してみたいという強い願望があります。 現状を分析する緻密な方法を会得したいと思いますし、何といっても世界を変革した(その後ソ連は崩壊してしまったり、中国も毛沢東の独自の理論やその後の政治変動でかなり?、大きく?変わってきてはいますが)基となった著作ですので、この世から消え去るまでには、何とかして読了してみたいと思っています。

 

 現代世界では資本主義が完全に勝利して、社会主義は過去のものという流れになっています。

 でも資本主義も、市場主義や規制緩和の行き着いたところが現在の悲惨な、惨憺たるアメリカ社会ということを考えれば、今改めて資本論を読んで見る価値があるのではないかと思う次第です。

 


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愛しの金魚たち

2008-11-04 16:29:50 | お知らせ

 丁度一年位前ですか、金魚のことを書きました。

 

 私が好きな金魚を買いに行こうと楽しみにしていたのに、妻に先に買われてしまいました。 それがとっても残念でした。 この上ない楽しみを奪われてしまったようで。

 名前はコメット、何とかコメットといったと思います。 その当時は5~6匹ほどいたのですが、少しずついなくなり今は3匹のみです。

 

 でも、ご覧のように大きくなっています。

 

 可愛いものです。 

 

 ついつい話しかけてしまいます。可笑しなことですね。

 

 

 3匹目といいますか、一番右端の金魚は先々週まで元気がなく、底の方でじっとおとなしくしていることが多かったのですが、先週あたりから元気を取り戻し、今は他の2匹と一緒に元気に泳いでいます。

 

 3匹のうちでは一番小さかったので、心配していたのですが、家族の愛情を受けて立ち直りました。 本当によかったです。 いつまでも長生きして欲しいものです。

 

 ちなみに水槽の底の石は河原の石ですが、その他に沖縄に行った時に拾ってきた珊瑚のかけらも入っています。


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マイブック2009

2008-11-03 22:46:27 | お知らせ

 今年も発売されました。

 新潮文庫の”「マイブック」2009年の記録”

 400ページで340円とお安い文庫です。

 といってもご存知のように、この文庫は読むのではなく、自分で書き込む文庫、自分で作っていく文庫です。

 帯にも、【自分の本。2009】と大きな活字

 さくらももこちゃんも”いつかきっと宝ものになるよ!!”と推薦しています。

 

 

 カバーの裏表紙に曰く、「・・・どんな風に使うかはあなた次第。・・・。誰にも思いつかないオリジナルな使い方を発見するのもこの本の楽しみの一つです。毎日使い続けて完成させたなら、他のどんな本よりも記憶に残る、かけがえのない一冊になっているはずです。」と。

 

 私はこの文庫を平成12年から使っています。 今年で9冊目ですか、来年も使えば10年目になります。

 何に使ってもいいわけで、私は毎年2冊購入し、1冊は「短歌」用、もう1冊は「食べ物」用に使っています。

 

 いずれも使い始めた動機は面白そうだったのと、痴呆予防にいいかなと思ったからです。

 

 世間では、痩せるための方法の一つとして毎日の食事の内容を記録するのがいいとか言っています。 それにカロリー計算もすれば言いようなのですが、私はもちろんそんなことはしていません。

 そんなことで痩せるのかどうか信じられませんが、何を食べたかを思い出しながら書くことで、頭の体操にはなるし、どのくらい食べたかを思い出したりもするから、食べ過ぎたなとか組み合わせがよくなかったかなとか、いろいろ反省の手段にはなるかと思います。

 でも実際に何年も書いていると、何とまあ毎日同じような、似たようなものを食べていることかと呆れる?こともあるかと思います。 主食ですから飽きたらそれで日本人を止めなければなりませんが。

 

 短歌の方も習慣とは恐ろしいもので、慣れてくると何とか続くものです。 内容は別ですよ。書きなぐると言うことなら、誰でもできることと思います。日記と同じです。

 平成12年は一日に1首でしたが、13年からは一日2首にして、現在も継続しています。 数だけならもう万葉集の数を軽く越えています。 まあ、これはそれなりに凄いことではないかと自分で勝手に思っています。自分を褒めています。 基本的に書くのは翌日の朝ご飯の前ですが、慌しいからこそ逆にかえっていいのかもしれません。 余分な推敲をする必要がないから。 数分間必死に考えて、書きなぐっています。 もういい加減やめたいとも思うのですが、囚われの身となってしまい、それができません。 惰性で書いていることもあります。

 

 今は止めましたが、読書活動用にも使ったことがあります。 新聞の本の広告を切り取って貼っておくものです。 スクラップブックですが、文庫本でそうすると何か少しいい感じがするではないですか。

 

 もちろん釣行記にしてもいいのですが、それだと期間限定になってしまいますので、私は大学ノートを使っていますが。

 

 興味を持った方は本屋で手にとってみてはどうですか。

コメント (4)
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