長いと思われた連休も最終日となってしまった5月6日。
ショートステイへお出掛けしてたばぁちゃんも帰って来る。
楽しい事は待っている時であって、始まってしまうと終わりへと加速して行く。
そんな連休も何処へ行く事もなかったのかと思うと
なんだか癪なような気がしないでもなく
最後の一日くらいはと、ばぁちゃんが帰って来る時間まで
以前から行きたいと思っていたカタクリの花を見に行く事にした。
小雨が降ったり止んでみたり、そんななか9時を回った時刻に出発。
会津美里町から大内宿へ抜ける山間の曲がりくねった道路を
我が愛車は省吾の曲と共に軽快に走り抜ける。
その10何キロかのラインを、大内宿こぶしラインという。
がしかし、時期的に遅かったようで白いこぶしの花は見えるものの
枯れたようなくすんだ感じで写真に撮る気にはなれなかった。
だが、晴天のはしゃいだような緑とは違って落ち着いたような
心にしっとりと映る優しい緑を目に感じてはいた。
車は写真スポットを探しながらゆっくりと走る。
行き交う車も少なかったが、山菜取りに来た人は思ったより多く
何人かの手に提げているスーパーの袋にはどんな山菜が入っているのだろうか…。
右手に見える大内ダムの満々の水が…素晴らしい景色だった。

小雨に煙る大内ダム
大内宿でカタクリの花の群生する場所を聞いた。
大内宿から昭和村へと抜ける道路を行くのだと言われて
道路を国道へとは反対の右へと走らせる事しばし
途中でもう一度、道路沿いにいた村人に道を聞いた。
ここを真っ直ぐ行って丁字路を右へ、ちょっと行くと看板があると教えられたが
村人のちょっととはかなりの距離があった…^^;

ようやく看板を見つけて、道なりへ車を走らせると何台かの車と水車小屋が見えた。
車を降りて水車小屋の隣にある細い道を山に向かって登っていくと
残念だ! カタクリの時期には少し遅く山の斜面が紫色に!
そんな想像はすっかり裏切られてしまった…。
それでも山なりに30~40分行くと、まだ群生している場所があると聞いたが
さすがに細い山道の急な斜面に、スニーカーでは無理のようで
遅れて咲いていたカタクリの花を見つけて写真に収めてきた。
カタクリの花の他に何枚か野草の写真を撮ってきた。


ヒトリシズカ(ちょびママさん情報!)


お馴染みのぜんまいに黄色い花はミヤマキケマン(深山黄華鬘)
上の二枚は調べたが分からなかった…^^;
それでも見る事が出来たのはラッキーだったのかも
うつむき加減に何かに恥らうように咲いていたカタクリの花。
来年はもっと早くに来て、山の斜面一面のカタクリの花を見たいと思った。
そしてお待ちかね…今日の一枚はカタクリの花
このカタクリの花は、私が見に来てくれるのを待っていたかのように咲いていた一輪だった。

花言葉…初恋・寂しさに耐える
カタクリは雑木林などに紅紫色の花を咲かせるユリ科の野草。
寿命は15年~20年ほどで、7~8年たってからやっと2枚葉が出て花を咲かせるらしい。
昔のかたくり粉はまさしくこのカタクリの鱗茎から作っていたようで
春の一時だけ地上に現れ、すぐに姿を消してしまう儚さとうつむいた姿が
いかにも寂しさに耐える…そんな感じの花だった。