津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川小倉藩(310)寛永五年・日帳(六月廿一~廿三日)

2020-08-05 10:06:10 | 展覧会

                      日帳(寛永五年六月)廿一日

         |              
         |   廿一日
         |         

         |     馬廻組二番組 二百石(於豊前小倉御侍帳)天草島原乱、手負い死亡 
瓜進上      |一、此中、山路太兵衛うりを上ヶ申ニ付、又二度か三度ほと可上候、被 仰出ニ付、 御意ノ旨申
         |  遣候ヘハ、次飛脚を以、瓜一籠拾五被差上候、皆川治あを以、上申候事、
中津郡種籾ノ借状 |一、中津郡種米籾之借状、今日加判を取ニ、持せ差越候、借状之日付ハ、何も統二月之日付にて候、
ニ加判      |  兵庫上方へ御使者ニ被罷上候ニ付、今日は道家左近右衛門被相詰候、前之日付にて候へ共、左近
         |  右衛門ニも判形をさせ申候事、
坂崎一角邸作事出 |一、小林久助・杉山伝介、此中坂崎一角家作事奉行被 仰付、今日仕廻候て、渡申由被申候事、
来        |
早鞆明神社修理料 |一、昨日ハ大工作右衛門・嘉右衛門七十二石ニ請申候へ共、彦左衛門・次右衛門と申大工、七十壱石
競落シ七十一石  |  ニせり申ニ付、七壱石ニうけさせ申由、弥五左衛門・八右衛門ゟ被申越候、以上、

         |              
         |   廿二日         
         |
         |          御機嫌ニ違、御知行被召上、三ヶ年御扶持方迄被下置候、忠利君より寛政二年御知行弐百石被下、
石寺加兵衛暑気当 |一、竹田了由申候ハ、石寺加兵衛儀、夜前登城仕、申上候ハ、今朝食過ニ可罷上通、御約束申候
腹中ノ断     |  處、昨日日ニてられ、道を参候故か、又腹中差発、煩悪敷成申候間、食過ニ登城仕儀成申間敷
         |  候、此段我等ニ罷上り、様子申上くれ候へと申ニ付、如此之由、被申候事、
         |一、今日は、坂崎清左衛門尉当番にて被■■相詰候事、
森忠政飛脚    |一、森美作様ゟ御飛脚参候、横田権佐所迄参候御文箱、私持参可仕候へとも、卒度気相悪敷御座候
         |  故如此、持せ上申由にて、被上候事、
         |   〃〃
         |                竹田定賢ヵ)竹田永翁と兄弟とも?
         |一、森美作様へ之御返書出申候事、慶安法橋へ之 御返事も、同前ニ被遣候事、
飛脚へノ給与   |一、美作様ゟ之御飛脚ニ銀子壱枚被遣候事、
         |  右之 御返書幷御銀子、歩之御小姓赤尾茂兵衛ニ持せ遣候事、
         |               (泥 障)
泥障       |一、塩田少斎御奉行所ニ持来置候あをりを、御細工之片山久蔵取ニ参候間、渡申候事、
         |                  (林)   (河田)
小人繕作事手伝  |一、御小人ノ内拾人、小頭久作ニ申付、弥五左衛門・八右衛門繕作事之手伝出候へと申付候事、
         |   (延俊)                (久盛)  (一通)
         |一、木下右衛門様ゟ、御飛脚一人ニ御文箱参候、中山内膳様・稲葉民ア様ゟ之御返書之御文箱弐つ、
         |  以上三つ上ヶ申候事、
         |一、右衛門様へ之御返書、則出申候、新や與左衛門所へ持せ遣候事、
藺田ノ仕立ヲ畳屋 |一、藺田被成御作せ 御意旨、御畳屋h置三郎二申渡候、被成御抱候ヘハ、いつれ成共見立、野山ニや
二命ズ      |                 (国遠)
         |  しきを渡候へとの儀迄、申渡候、道倫も同前ニ被申渡候事、
         |           〃
         |        (湯浅ヵ)
紫染ノ奉行    |一、紫そめ奉行、角兵衛与水木理右衛門也、
         |
仙石政俊使者   |一、仙石兵介様ゟ、浅村伝兵衛と申仁、〇御使者ニ被参候、但、先中津へ被参ニ付、 三斎様ゟ小倉
仙石忠政遺物持参 |  無案内たるへく候間と、被為 思召旨ニ而、石田作右衛門方被付遣候、但、御使者の様子ハ、仙
         |          〃
         |  (忠政)
         |  石兵ア様御遠行ニ付、御形見なと被進之御使者の由候、右作右衛門被申候事、
         |                         〃

         |              
         |   六月廿三日         
         |
仙石使者乗船ノ賄 |一、右兵介様ゟノ御使者、乗せ上り候御船頭加来久二郎と申者也、船中十日分ノ賄被遣、久二郎ゟ米
賄に遣ス物数ノ覚 |  ・樽・肴、其外相渡、切手取下候様二との 御意に付、其段久二郎二申渡候、御賄被遣物数覚
白米黒米酒干鱧鮑 |  一、白米一俵五斗 一、黒米五升 一、酒樽弐斗入弐つ 一、味噌一樽 一、干鯛十五 一、干はも三十本
薪等       |  一・こんふ弐束 一、あわひ十五 一、薪廿束
「得御諚相済」袋 |     右ノ前可被遣哉と、書付を以、得 御意申候処、書付分二可遣旨、 御意ニ候、書付ハ
         |            (ママ)  
         |     御諚相済との袋入置候也、
伊勢貞重へ音信  |一、伊勢因幡殿へ御帷五つ、御銀十枚被遣候事、
忠利成敗ス    |一、今日角介・角内被成 御成敗候事、
         |一、永良助丞書物 御前へ上申候処ニ、主次第ニ勝手能様ニ可仕旨、御自筆之 御書付出申候、林弥
         |  五左衛門書物ハ、我等共書付上申候を、 御前へ留申候、弥五左衛門自身之書付ハ、為算用、松
         |  本彦進ニ相渡候事、
         |     (安岐)
安岐浦詰ノ船頭加 |一、国東郡あき浦ニ詰居申御船頭・御加子ニ、来月之御扶持方、麦を半分可相渡通、御代官被申候、
子旅中扶持方ニ麦 |  旅ニ居申、麦をうけ取候てハ、何共迷惑之由申越候、いかゝ可有御座哉と、御船頭衆被申候間、
ハ迷惑      |  尤候条、米を渡可被申通之切かミ遣被申候へと、彦進・甚丞ニ申遣候事、
         |一、大坂御普請之御侍衆ゟ、 御六様御疹輙被成候為御祝、御状被差下候事、
         |


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■リスク4・特別警報

2020-08-05 09:20:31 | 熊本

               猛暑お見舞い申し上げます。

熊本は昨日、最多の37名のコロナ感染者が出たことで、最高リスクであるリスク4の「特別警報」が発出されました。
企業や老人施設でのクラスターなどが顕著ですが、他県由来の広がりが懸念されます。人の動きがもたらしたようです。
過去1週間の推移を見ると、10,000人当たりの数では東京・北海道・福岡・愛知などに迫る勢いです。
特別警報の発出もこれを受けてのことでしょう。

お盆の帰省の時期ですが、これも懸念されますね。
熊本市内の公民館など、高齢者の使用頻度が多い施設は使用禁止となりましたが、史談会の会場としている熊本市民会館の使用が制限されるのではないかと心配しています。
問い合わせをして、例会の開催ができるかどうか検討する必要が生じるかもしれません。
巣ごもり状態が続きますが、いろいろ忙しいことです。

 おまけに昨日の猛暑日に続き、今日は36℃の予報が出ています。
朝の散歩も6時半過ぎに出発しましたが、まとわりつくような暑さに3キロほどで済ませました。

今日はクーラーの下で、一日タイピング等で過ごしましょう。

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■文久三年「恕斎日録」(33)

2020-08-05 07:29:56 | 展覧会

237 
  七日    今日尚又尾田池漁被遊 御覧御立懸馬被遊
        御覧 莵狩をも相催候様御用人ゟ被申達候事
         今早朝ゟ 小田御家人坂下御家人二手ニ而莵
         狩 山北方角ニ相催候而 野辺田山辺へ罷出候
         様申付置候
        今朝四頃ゟ御門前江被遊 御出 市中ニ而馬乗
        被遊 御覧
         馬十六疋 乗手御馬役  久保田典八
              在御中小姓同所居住荒木哲之助
              右同内田林兵衛三男内田三左衛門
238
              沖須寸志御中小姓 岡村喜弥太
        右相済 直ニ 御小昼被 召上 尾田漁被遊 御
        覧 此節者御小姓頭御用人御歩頭御次之面々江
        茂網被 仰付 銘々打方を 御小立之中ゟ被遊
         御覧 其中ニ被 召出 段々被遊 御尋候ニ付
        夫々言上仕候内 今日莵狩相催置候次第を申上
        候處 何方へ参り居候哉との被遊 御尋ニ付 山
        北方角を追せ候而 追上りニ御向之山へ参り可
        申候筈ニ御座候と申上引取居候處 尚又被 召
        出 莵狩ハいまた参らぬかとの被遊 御意候ニ
239
        付 最早先時ゟ度々人を遣 呼せ置申候得とも未
        タ参り不申 案内ニ一ノ池ニ而も被遊 御覧候
        様申上候處 直ニ被遊 御立 御供し御間ニ逢不
        申候ニ付 小子も走り付御供申上 一ノ池之漁幷
        生簀をも被遊 御覧 尚御小屋へ被遊 御引返
        候得とも 今日者漁も聢と無之 莵狩茂隙取 乍恐
        被遊 御退屈候哉ニ奉伺候ニ付 御用人迄 最早
        被遊 御帰座候而も御宜不被為在哉と申向候
        處 直ニ被遊 御立候御保養ニ被為在候處ニ 野
        辺山江勢子声聞候ニ付奉伺候得者 最早被遊
240


        御立出 池ノ上之手迄被遊 御出候得とも 俄之
        事ニ付 御先拂も御道具持も御間ニ逢不申候ニ
        付 御惣庄屋手附横目役共へ申付 御先を拂セ御
        供申上候處 野辺田山之様ニ御入被遊候處 其内
         御走り被遊候ニ付 漸御追付御供申上候 山下
        ニ而暫御休被遊 火を焼セ御あたり被遊 夫ゟ直
        ニ山へ御入被遊候ニ付、御小姓頭御用人ゟ山ニ入差図
        ニ而 杯張せられ候との事ニ付 小子直ニ山へ
        走り入 上手之様ニ追上候様との爭ニ付 夫々差
        図いたし 小子も勢子ニ加り追申候處 上江者
241
        少西手あみ□迄被遊 御上 御床机ニ手被遊
        御覧 右相済直ニ被遊 御帰座候事
        御門前迄御供申上候而 宿へ帰り羽織袴ニ而
        御機嫌伺罷出候處 御用人長岡衛門方ゟ今晩被
        召出候ニ付 其心得いたし居候様口達ニ相成候
        事
         右相済 夫々宿等見舞候而宿所へ引取候事
         今日莵狩者小田御家人一手 坂御家人一手 内
         田御家人一手 三手ニ分れ三方ゟ追廻し狩立
         三手ニ而七疋取差上候事
242
        今晩被 召出候との御用人ゟ口達ニ相成候ニ
        付 夜ニ入御次江罷出居候處 四つ頃被 召出候
        一座之衆左之通
         御左り側一ノ座 御家老衆 松野亘殿
         右同  ニノ座 御中老衆 平野九郎右衛門殿
         右同西側ニ折曲
             三ノ座 御用人大頭列 木下織部方
         右同  四ノ座 御用人 長岡衛門
         右同  五ノ座 御取次組脇着座
                     三池尉右衛門
         右同  六ノ座     中村庄右衛門
243
         一同 御意被下 御取次ゟ 今晩者 御前ニお
         ゐて御酒被下候旨 一統江演舌ニ相成 直ニ御吸
         物御膳ニ而被下 御盃銘々御膳ニ引付 御皿二種
         御天塩三種御吸物引替 御漁鮒味噌ニ而 右配膳
         一通り御酒等頂戴相済候處ニ而 御匕助勤ニ
         而寺嶋崇沢江相伴被 仰付 小子次座ニ罷出相
         伴 其跡ニ而御取次浅山左柄被召出候而 向座ニ
         罷出 御膳なしニ而相伴なり
           小子ゟ言上
         今日茂昨日同様寒気ニ而 乍恐御気削被遊候た
144
         ると申上候處、此節者 段々せわいたしたるとの
         火遊 御意候 小子江 此方へ参れとの被遊
         御意候ニ付 御上段下」へ罷出候處 近く参れとの
         御意ニ付 御上段の上ニ罷上り候處 大なる杯を
         出せとの被遊 御意候處 御小姓役ゟ茶呑茶碗
         をさし出候處 おれカ酌いたすとの 御意ニ                        殿様の言葉遣い・・「俺が」次回以降たびたび登場している
         付 畏り御前へ杯を差出候處 御酌ニ而拝領
         仕 座ニ下り頂戴いたし候處 尚又爰へ参れとの
          御意ニ付 御側へ罷出 都合三杯 御酌ニ而頂
         戴被仰付候
        

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