津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■文久三年「恕斎日録」(29)

2020-08-01 13:58:53 | 恕斎日録

209 
  十月朔日 今朝物書ゟ之継着 先月廿七日 高橋二助於八代
       頭宅 玉名郡代当分被仰 山本・山鹿助勤被仰付
       同廿九日出府の段物書ゟ知セ来 今日御惣庄屋
       共会談相済 昼頃ゟ帰府之事
  二日   今日ゟ出勤
       今朝高橋二助此方へ参り咄合之上出勤
  三日
  四日   今日岩崎物部・入江次郎太郎被 召出 在二而
       罷出候處 御意之内 方今不穏時勢と申 たとへ
       金銭有之候共 糧食第一二被 思召上 作方之事
210
       被遊 御尋候二付 相応之年柄之段申上候處 第
       一者 民間之者共飢餓不致候様心配いたし候様
       被遊 御意候二付 右者誠ニ難有御主意奉感載
       候 早速同役共申談可仕 惣躰下地ニ者 救恤備
       と申候而 手当仕置 鰥寡孤独 廃疾病差災等ヘハ 毎
       年綿入壱ッ完幷干粟等も差遣居候處 尚此上も
       夫々申談仕 不洩様取斗可仕候段申上置候と
       の事 今日御殿ゟ引取懸直ニ出勤いたし 直ニ同
       役中会議いたし 御惣庄屋共へも申聞カ申 併
       御意筋ハ用意ニ洩難相成候ニ付 荒木氏へ
211
       内意いたし候處 億効ニ不相成候様□候様と
       の事
      一今夕 佐渡殿ゟ岩崎幷井上勝蔵列案内有之 入江         佐渡=松井章之(テルユキ)か
       幷小子へも相誘候様との事ニ付 一日亭へ同道
       罷越 同殿 勘定方内山弥二兵衛 馬場儀右衛門亭
       主ニ而饗応 岩崎老母幷家内も案内ニ而参る
       本宅間内等見物之事
  五日
  六日
  七日   明八日 小田新地新塘築立塩留ニ付 今日ゟ同所
212
       へ出在之事
  八日   同所唐人川筋進共成就ニ付 横嶋村懸り内膳殿
       将監殿拝領之地床 催合新地 小田会所築立なり
       右今度 依懇談進塘ニ築立 小田引受ニ而今日潮 
       留 首尾能相済候事  委細ハ達物帳ニ記
                (津脱ヵ)
       今晩 横嶋村御家人三家清之允宅泊 同所ニ而潮
       留之祝酒取囃し 御惣庄屋以下御用懸根に頭共
       へも取遣いたし候事
  九日   今朝立懸ニ 京泊り石塘江 新井樋明方 又者貫を
       堀 用水取候か 同所へ立寄見分いたし 御惣庄屋
213
       以下村庄屋 頭百姓 根小頭塘呼出 角見込之趣承
       り候處 いつれも貫之方ハ無覚束被存 石塘江
       清正公御井樋ニ引並 同様堅固之大井樋を明候
       ハヽ 洪水之節行ニも相成 両金之計と申出候
       事
        右之通候へとも 新井樋を古井樋よりも堅固
        ニいたし候ハヽ 大木大石餘斗ニ入用 大造之
        入目ニ付 いまた決議ニハ不及候事
  十日   今日帰府
  十一日
214
       今日村上善九郎 従相州 今日内々着ニ付 同役中
       此方へ相揃 夕方参る事
        右小子宅ニ而集会之節 菊池太郎八ゟ沼山津
        村居住御家人津田栄二郎屋敷口事一件 先年
        ゟ差遣 此方ゟ夫々取捌置候とも 同一相手
        平之助と申者4承引不致候ニ付 尚蒲池ゟ取扱
        之仕方ニ付 段々論説有之 其次第ハ事永く達
        者長ニ備録す略之
         右ニ付而者 其後上妻へも咄合候處 此方と
         同説なり 達物帳ニ記
215
  十二日
  十三日  今夕支配所御惣庄屋中 此方へ会談いたし 京泊
       進井樋之衆議いたし候處 新井樋之方者 入目者
       大造ニ而候得とも 万代不朽 両全ニ付 此方へ治
       定之事 村々庄屋塘小姓無之書付相達
  十四日
  十五日
  十六日
  十七日 

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■飛行機雲

2020-08-01 07:33:55 | 徒然

                               

 熊本の日の出は5時30分、6時の空は真っ青です。6時ちょっきりに家を出て、通りに出て空を見上げると飛行機雲が二つ天空を横切っています。
下の細い線はまさに生まれたて、機影は見えませんが右方向に線が伸びていきます。
上の雲は線がすっかり雲になっています。30分以上は経過しているでしょう。
50分ほど散歩をして空を見上げたら、別にも2本の飛行機雲が出来ていましたが、いずれも行く先は同じ方向です。
こんなにたくさん、何事かと思ってしまいます。
行先は方向からして宮崎の新田原航空基地でしょう。戦闘機にのる女性パイロットが居られるそうですが、彼女かもしれませんね~
私が住むあたりは、熊本空港に入る飛行機の航路に当たっていて、飛行機のお腹をいつも眺めていますが、この飛行機雲の高さは比べようもなく高いものです。
暑い一日の始まりです。

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■細川小倉藩(306)寛永五年・日帳(六月十三日~十五日)

2020-08-01 07:15:37 | 細川小倉藩

                      日帳(寛永五年六月)十三日~十五日

         |              
         |   十三日         
         |
         |  稲葉                御鷹一もとすへ被参候、 松井宇右衛門
稲葉一通使者   |一、民ア様ゟノ御使者上下三人、〇御文箱熊谷九郎兵衛を以上候事、
         |                   〃〃〃〃〃〃
         |                        (長氏)
金森重頼飛脚   |一、金守出雲様之御飛脚、御文箱■■衛を以上候事平野九郎右衛門を以上候事、
         |                
入牢ノ弥市危篤  |一、籠者之内、下毛郡弥市煩合究申由、もはや薬もたへ不申間、多分相果可申由、申候事、
         |                〃
入牢ノ明玄病ム  |一、同郡籠者明玄も相煩申由、申候事、
入牢ノ倉場九兵衛 |一、西沢文右衛門与倉場九兵衛も煩申由、申候事、右は新籠御番中野新介申来候事、
発病       |
稲葉一通ヨリノ隼 |一、稲葉民ア様ゟ、隼居させ被進之候、御鷹師二尾帷子弐つ・御道服壱つ被遣候事、
金森飛脚へ給与  |一、金守伊豆様ゟノ御飛脚ニ、銀子壱枚被遣候事、
         |              (小倉町奉行)
祇園ノ三寸祓ヲ上 |一、祇園御神事相調申由にて、吉田少右衛門幷神主三寸御祓上被申候事、
グ        |                    昨日
金山ノ間歩金平田 |一、御金山間歩金七拾六匁六分、春木金太夫〇持参被仕候を、杉本左介奉ニ而、平田所ニ而吹せ申
ニテ吹ク     |  候、内四匁三分ハ吹ヘリ、残而有金七拾弐匁参分有之候事、
         |             金守
         |一、御船頭徳嶋八兵衛、今日出雲様御飛脚のせ候て、被成御上せ候、式ア殿寺嶋主水方へ文箱壱つ
         |            (慰英) (氏久)
         |  相渡申候、此方ゟハ仁保太兵衛・田中猪兵衛方へ之状、又京都へ之状も遣候也、
惣奉行共ニ五百石 |一、朝山修理・田中兵庫、両人ニ為御加増、五百石宛拝領被仕候事、
加増サル     |

         |              
         |   十四日         
         |
早松茸宇佐郡ノ様 |一、宇佐郡へ、さまつたけの儀ニ付而、本庄喜三郎被差遣候、惣別うさの松茸ハ、七月・八月・九月
子        |  ニならてハ出来不申候、今程出来仕たる事ハ無之由、申通被申候事、
伊原村ノ弥市発病||一、下毛郡之井原村弥市煩申由、立 御耳候処ニ、弥市儀ハ御ころし被成ものにてハ無之候間、そ
ニツキ牢ヨリ出ス |  とへ出シ、養生をさせ可申旨、 御意にて、そとへ出申候、下毛へ人を被遣候ハヽ、らかん領
羅漢寺領     |  内ニ、左太郎と申もの、弥市ためにむこにて御座候間、御よひよせ候て可被下由、申候事、
草履取之給食ヲ制 |一、大塚長庵・坂井七郎右衛門尉被申候ハ、御そうり取、今迄は上御台所にてめしをたへ申候へと
限ス       |  も、人多ニ御座候通、立 御耳、 殿様被成御吟味、内弐人御台所にてたへさせ、其外ハたへさ
食事ノ場所ナシ  |                           (ママ)
         |  せ申間敷由、被 仰付候ニ付、冣前御扶持方ノ御切手申請候渡候、しかれとも、めしをたへ申所
         |  無御座、何共致迷惑候間、下御台所にてたへ申候様ニ、被仰付可被下候、旅ノものにて御座候
         |  間、右ノ仕合候、若御尋も御座候は、我等共両人御奉行衆へ申、たへさせ申由、罷出可申上候
         |  間、たへ申候様ニ申付候へと、被申候間、然上ハ、たへさせ可申由、申渡候事、
         |  御奉行所
奉行所溜リノ灯油 |一、〇たまりの油壱升四合、意斎・西仁方へ相渡申候事、

         |              
         |   十五日         
         |
         |一、早朝ゟ雨降申候事
惣奉行加増ノ礼  |一、朝山修理亮・田中兵庫助御加増拝領被仕、則今日御礼被申上候事、
出牢の弥市危篤  |一、下毛郡井原村弥市、御籠之内ゟ煩ニ付出シ、彼者知人ニ預ヶ、養性可仕旨申付候処ニ、殊外煩
         |  悪敷、其上手足も立かね候、多分果可申と存候間、前かとニ此由申上候通ニて、預り候もの 登
         |  城仕申候事、

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