津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川小倉藩(311)寛永五年・日帳(六月廿四~廿六日)

2020-08-06 14:35:19 | 恕斎日録

                      日帳(寛永五年六月)廿四~廿六日

         |
         |    四日              

         |   廿六日         
         |   〃〃
         |
         |             (愛宕権現)
愛宕権現へ新銭奉 |一、御小々性衆ゟ、ため池のあたこへ奉加ニ新銭拾貫文、 殿様ゟ被遣候、皆川治ア奉ニ而候付、則
加        |  治アに相渡候事、
懐硯銀ニテ作リシ |一、御懐硯、銀にて被 仰付候処ニ、御用ニ立不申ニ付而、下関へ申遣、御硯屋ニ石にてきらせ可申
モ用ニ立タズ   |                   高並権平
石ニテ下関ニテ作 |  旨、道倫奉にて候つる、則歩之御小姓山本喜兵衛ニ申付、右之銀ノ硯を本ニして、きらせ候へ
ラシム      |  と申渡、下関ニ遣候事、      〃〃〃〃〃
         |  (高木千久浦)
高木千久浦へ刀小 |一、ちくらニ、せいしつノまきさしの刀一こし、銀打さめの小わきさし一こし被遣由、治ア被申候
脇差ヲ与フ    |  事、
井原十三郎へ小サ |一、井原十三郎ニ、ちいさ刀一腰被遣候由、治ア被申候事、
刀        |
船頭へ給与ノ礼状 |一、御船頭重田吉左衛門、先度上方へ芳長老・春首座・小池右京乗せ上り候ニ付、右三人ゟ、かミ・
         |  扇・かたひら・たはこ共、吉左衛門ニ給候由、書付を以、懸 御目申候処ニ、坂崎清左衛門と当
         |    (松井友好)                                                   (渡ヵ)
         |  番ノ宇右衛門ゟ礼状遣可申旨、治アを以被 仰出候、則清左衛門・宇右衛門ゟ、伊勢因幡殿□ニ、
         |  上方へ書状上せ被申候事、
         | (規矩郡)                                       (郡奉行)
里落ノ猪ヲ差上グ |一、貫山ゟ、猪壱つ里をち仕候を、犬其外人おち相、打ころし申由ニ而、小崎與次兵衛所ゟ人を付、
明寰ニ遣ス    |  被差上候、其段申上候ヘハ、明寰ニ可遣旨、被 仰出候事、

         |
         |                  
         |   廿五日         
         | 
瓜進上      |一、山路太郎兵衛所ゟ、うり廿五、次飛脚ニ而差上候、則治アを以、上ヶ申候也、
奥方ノ番人    |一、奥方の為御番、甚兵衛・久右衛門両人、皆川治ア方へ引合、渡シ申候事、
走者ノ処理ニツキ |一、田川郡弁城村之小左衛門と申もの、銀子三枚・御帷子弐つ拝領仕候を、御郡奉行釘本半左衛門・
賞与ス      |  御惣庄や上野之清兵衛ニ渡候、子細ハ、筑前へ走越候者を、出合、留申御褒美也、右之子細ハう
ソノ実否     |  そ也、筑前ゟ走来候女を、筑前ゟ夜中におしかけ、取に来候を、かの小左衛門出合、女を遣し不
         |  申候御褒美也、
         |  闕所物ノ内、
忠利闕所物ノ銀鍔 |一、銀つはの中わきさし、 御前ゟ御用之由に而上申候、御使ハ皆川治ア、
ノ中脇差ヲ求ム  |
三斎へ干蒲鉾干馬 |一、昨日 三斎様へ、ほしかまほこ・ほしまて、為御音信被進之候、御返書今日持テ帰由候事、
蛤貝をヲ進上ス  |
中川久盛ヨリ道明 |一、中川内膳様ゟ、御使者被参候、 殿様へ道明寺の袋廿、又小谷忠二郎方へ御帷子・御単物ニ三つ
寺糠袋ヲ贈ラル  |  被遣候、忠二郎ハ先度内膳様へ御使者ニ被参候時、何も不被遣候ニ付テ、被遣候哉と之事也、則
使者へ帷子ヲ給ス |  内膳様ゟ之御使者ニ、 殿様ゟ御帷子弐つ被遣候事

         |
         |    (ママ)                  
         |   廿六
         |         
         |  切米人数 五石弐人 味噌奉行(於豊前小倉御侍帳)
吉田太郎介兄弟歩 |一、吉田助右衛門尉子、兄太郎介・弟十介弐人共ニ、昨日助右衛門 御前ニ而、子ハ無之哉と被成
小姓に召出サル  |  御尋候間、これ/\御座候由申上候処ニ、急度御礼申させ可申候、かちの御小性ニめしつかハれ
初見       |  可申候、くミはいつれへ成共、助右衛門尉望次第ニ入可申旨にて、今日御礼申上、御礼取次ハ
         |  (松井興長)
         |  式ア少輔殿也、
         |   (安長ヵ、寛永四年四月廿五日歿)
佐久間安長飛脚  |一、佐久間備前殿ゟ参候御飛脚ニ、御帷壱つ被進之候事、

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■今日も熱そう・・・

2020-08-06 07:41:14 | 徒然

                

                  6:30頃 フルコース3キロ地点 人影なし

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■文久三年「恕斎日録」(34)

2020-08-06 06:18:51 | 恕斎日録

    今回分から藩主慶順(韶邦)庄右衛門(恕斎)の軽妙な会話が登場します。
 上記の如く色分け表示をしてみました。お楽しみください。
 殿様が自らのことを「おれ=俺」と言っていることを、この資料によって知りました。

 

245
     是より海迄者何里あろうとの 御意ニ付一里           殿様と庄右衛門の「かけ」
     程も可有御座候かと申上候處 事之外 御笑被遊
     おれかまけたそとの御意ニ付 九郎右衛門殿ゟ
     上ニ者何を被遊 御笑候哉と被奉伺候處 先刻
     是ゟ海の遠さをかけニいたし おれハ二里あろ
     ふと申 あれともハ一里と申候處 庄右衛門ハ一
     里と申候間 おれハまけたと尚被遊 御笑候ニ
     付 小子より夫ハ少右衛門申上違ニ而奉恐入候 新
     地を加申上候得共二里余も御座候かと申上候處
     九郎右衛門殿ゟ庄右衛門ゟ一里と申上候者京
246
     泊迄之所を以申上候かと相見申候 然處昨年八月
     迄者 新地之崎江井樋御座候而 海迄ハ二里余も
     御座候処 大風ニ而右井樋を打崩し居 只今者京
     泊迄海ニ相成居申候間 一里と申上候得とも去
     八月迄ハ善京泊り以下も川ニ而御座候ニ付
     御勝ニ相違もム御座候 然處当時者 右之新地と
     新地之間者甚せまく相成 川之様ニ御座候ニ付
     以来者唐人川と相唱させ可申 左候ヘハ乍恐全
     御勝ニ而被為在候段申上候得とも 上ゟ者聊
     と御勝とも被遊 仰替候 乍恐御わやく乍らも
247
     難有 思召と奉存候事なり
       尚小子ゟ申上候ニ而
     来春ニ相成候得者 弥以御漁も多可被為在 乍恐
     彼岸ニ御献上之鮒を取申候間 乍恐尚其頃被遊
     御出度申上候處 此間亀之助へも申傳置候通り
     随分簡易ニいたし候様との被遊 御意候間 委
     細奉畏候間 何卒尚被遊 御出度申上候事
      右之節 茂見亀之助事を尚被遊 御意候而 兼
      而懇意いたし候哉との御尋被遊候間 亀之助
      儀者以前ゟ懇意ニ仕候 然處御次へ被召仕候
248
      節恐れ憚り居候得とも 当時者同役ニ被 仰
      付 新参ニ而御座候得者 万端庄右衛門ゟおし
      え申候段申上候處 夫ハ左様ニもあろふとの
      被遊 御意候事
     右央頃ニ至 亘殿ゟ被申上候ニ者 今日者御漁向
     之御事ニ付 乍恐 上江も些御甘被遊 御袴を御          御甘=おゆるみ→ゆっくり、くつろぐ
     取被遊度との言上ニ付 御近習ゟ御袴取差上候
     事 上ゟ御上段際ニ被遊 御出 御家老衆初一
     人宛銘々ニ御上段下ニ被 召出 いつれも御酌
     ニ而一献完被下候 其節小子より申上候ニ者 今晩
249                                  庄右衛門、殿様に酒を進む
     者御漁向ニ而被為在候ニ付 乍恐 上江茂少し
     御進ミ被遊度 乍恐庄右衛門御酌申上度と申上
     候處 おれも今迄段々たべたれとも酌いたセ
     の被遊 御意候ニ付 御側罷出 御挺子を取候處
     小サキ御猪口盃を被遊 御取候ニ付 乍恐今少
     シ大成御盃ニ而被 召上候様申上候處 御側ニ
     有之御肴の漬汁を入居候代なり猪口を御打返
     えし被遊是ニ継ケとの被遊 御意候ニ付 右御
     猪口を拝見いたし候得者 下ニ醤油のこり居候
     間 右御盃ハ乍恐御すゝかせ被遊候様申上候處
250     
     御近習ゟ直ニ洗ひ差上候間 八合斗り差上候處
     今少し継と被遊 御意候ニ付 大謄ニ張込 満酌
     御手ニ懸る斗りニ差上申候處 御一息ニ被
     召上 直ニ其盃被下 其方も一ッのめと被遊 御
     意 御酌ニ手真月事之程被下候ニ付、一ト息ニ頂
     戴仕 乍恐此御盃ハ庄右衛門直ニ拝領仕候と申            庄右衛門盃の拝領を願う
     上候處 御手自ら御鼻紙二枚被下候間 夫ニ包            殿様包紙として鼻紙二枚を下さる
     直ニ懐中いたし候處、段々頂戴仕 たへ酔たると
     欤被 思召上候哉 われぬ様持帰れとの 御意
     ニ付 難有奉存候 庄右衛門拝領仕候上ハ 庄右衛
251
     門家之面目 永く相傳可申候間 われぬよふニ仕
     り可申 乍恐被遊 御安慮候様申上候而 右之御
     品者持帰り 家之重宝ニ相傳候事
      右之通段々 御懇之御意ニ手 御酌をも度
      々被下置 乍□ 御前も 餘程元気付候上 乍
      恐御漁向ニ而 上ニも少し者御慰ニも被為
      在奉存候ニ付 是より段々と乍恐御わやく交り
      ニ申上候事
     

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