俳句に関する新刊はないかと見つけていたら、この本を見出した。早速注文をしたところだが、楽しみにしている。
自分自身の俳句は「能力ないな~」と自認することしきりだが、俳句の本は「大好き」で本棚には多くの本が並んでいる。
少々隙間をあけて待つことにする。
集英社新書「文豪と俳句 」 岸本 尚毅【著】 価格 ¥1,034(本体¥940)集英社(2021/08発売)
【出版社内容情報】
文豪たちの俳句は、どこか違う。
いや、かなり違う。
それをさすがと言うべきか、やっぱり変と言うべきか──。
尾崎紅葉、森鴎外、夏目漱石、内田百間、幸田露伴、横光利一、室生犀星、宮沢賢治、永井荷風、芥川龍之介、泉鏡花、太宰治、川上弘美……。
著者は、近現代の小説家が詠んだ魔訶不思議で奥深い俳句の数々を、ときに芭蕉、虚子といった俳人の名句と比較しながら詳細に読み解いていく。
俳句愛好家、小説好きにはもちろん、教養書としても満足の一冊。
【目次】
はじめに
〈幸田露伴〉の章―─露伴流俳句の楽しみ方
〈尾崎紅葉〉の章―─三十五歳の晩年
〈泉鏡花〉の章―─鏡花的世界の精巧なミニチュア
〈森鴎外〉の章―─陸軍軍医部長の戦場のユーモア
〈芥川龍之介〉の章―─違いのわかる男
〈内田百間〉の章―─「現代随一の文章家」の俳句
〈横光利一〉の章──作中人物に俳句を作らせる
〈宮沢賢治〉の章―─俳句を突き破って現れる詩人の圭角
〈室生犀星〉の章―─美しい「うた」の背景
〈太宰治〉の章―─俳句の向こうに人間が見えてしまう
〈川上弘美〉の章―─小説をヒントに読み解く俳句の謎
〈夏目漱石・永井荷風〉の章―─文豪句合わせ十番勝負
おわりに―─俳句を「読む」ということ
【著者略歴】
岸本尚毅(きしもと なおき)
1961一年、岡山県生まれ。俳人。「天為」「秀」同人。角川俳句賞などの選考委員、「NHK俳句」選者(2018、21年度)、岩手日報・山陽新聞文芸欄選者など。
著書に『生き方としての俳句』、『十七音の可能性』(NHKカルチャーラジオテキスト)、共著『ひらめく!作れる!俳句ドリル』など。俳人協会評論賞、俳人協会新人賞などを受賞。