津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■霊巌洞の五百羅漢

2018-01-25 10:44:15 | 熊本

        クリックすると新しいウィンドウで開きます

                    「熊本素材写真アーカイブス・キロクマ」から引用

 宮本武蔵が晩年霊巌禅寺の洞穴(霊巌洞)に籠り、有名な「五輪書」を認めました。
霊巌禅寺から霊巌洞に至る岩山に、熊本の商人淵田屋儀平が安永八年(1779)の一月に発願し、五百羅漢像を建立しました。
24年かかったとされていますが、熊本藩年表稿によると完成は享和二年(1862)だとしておりどちらが本当でしょうか、何れにしろ膨大な時間を費やしています。
今では写真のように羅漢さまの首が落ちたりしていますが、時の流れを窺わせます。先人の偉業にただただ驚かされます。

          (先の史談会の例会にO会員の小学校三年生の女の子のお孫さんIちゃんが出席されました。
           おじいちゃんに連れられて来たのではなく、大変な歴史好きなのだそうです。
            Iちゃんの差し当たっての希望が、この霊巌洞を訪ねることだと聞いて、驚いてしまいました。
           由緒ある古い歴史を持つO家は、Iちゃんによっていつまでも伝えられていくことでしょう。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■夫婦喧嘩

2018-01-24 13:55:23 | 徒然

 宇土の殿様伯耆(名和)左兵衛顕孝公は、宇土市の名物「小袖餅」に関わる殿様で、その由来がまんが日本昔話の「孝行娘」で一躍全国区になった人である
ここで取り上げるのは、殿様の妹御のおはなし・・・

    言葉争ヒあつて

 合志伊勢守隆重の妻は、伯耆(名和)左兵衛顕孝の妹で大変な美女であるとともに、大きな茶臼をもって二三篇廻って見せる位の大力の持ち主だったそうだ。隆重とのあいだに「言葉争い」があり原因は「妬よ里」で夫婦喧嘩が起こったというわけである。

「妻女は夫たる人を捉え柱の礎石を引き揚げてこれに敷こうとしたが、隆重がわび」て決着、後に実家(宇土・伯耆家)に帰ったと記されている。
無念に思った妻女は「緑川に入其魂大蛇と成」とあるから、入水したという事だろう、その後合志家にたたり、「普(あまね)く人も知る」ことになったと伝えている。

こわいですね~こわいですね~。
御兄さんの和やかな話とは大違いです。

                    小袖餅 小袖餅本舗 -

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■明和繁雑帳・會所舊記から(21)

2018-01-24 12:28:40 | ご挨拶

 九ニ八

一御惣庄屋立合罷出候事
  此儀、時ニより候ては三ヶ所四ヶ所も一日ニ立合之場
  所差つとひ申儀ニ御座候、左様之節は其中ニて重立候
  方ニ立合、其餘ハ手代會所詰幷小頭共名代ニ差出、自 
  分は如何様之儀差支申候ニ付名代差出申候段、紙面も
  遣候得共、御役人ニより氣晴悪敷迷惑奉存候ニ付、願
  クハケ様/\之事ニは自分立合、又ケ様/\之場所え
  は手付之者迄ニて自分立合ニは及不申との譯筋、御立
  被下候ハヽ難有可奉存候、追年御用繁多ニ相成、自然
  と勤方届キ兼、間違も可有御座と奉存候、何レも奉恐
  入候
[上ノ付札]「此儀、御用重り候節は、入組多方え被罷出候様
   ニ加被相心得旨候事」

 九二九
百壹
一出火之節繪圖之事
  此儀、上り繪圖貮枚、御扣壹枚、御郡横目衆見分繪圖
  壹枚、幷焼家改之書付も相調申儀ニて繁多ニ御座候間、
  上り繪圖壹枚調上被下度奉存候
[上ノ付札]「此儀、卯ノ三月御達之通可被相心得候事」

 九三〇
百ニ
一人置所御仕法之事
一奉公人御根帳
一同引込帳
  右は前々より主人之名・奉公人之名・請人共迄書出來
  申候、尤在寺社・御家人・在町之抱は書出し不申候處
  近年相改、在寺社・御家人・在町出小屋共ニ抱暇之差
  出相達、奉公人根帳ニ書出、壹人限ニ給銀を付、居續新
  規之様子、或主人之暇、住所ニ至迄書載候ニ付、甚繁雑
  雑ニ御座候、其上何村何庄屋何某と帳面之内ニ一村ニて
  句限ニ、庄屋共書判印形去年より仕差上申候、且又引
  込帳之儀も、前々は手安キ仕法ニて御座候得共、近年
  之引込ハ殊之外繁雑ニ有之、しらへ方手間取申候
[上ノ付札]「此儀、人置所御仕法と申ケ條より根落奉公人之
   ケ條迄、當時ニては累敷儀も無之由ニ付、各別不及達   
   候事」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■明日は寒そう・・・

2018-01-23 21:29:39 | 熊本

 首都圏の大雪は大変なことになっている。今日の熊本は最高気温が8度ちょっと、最低は3度くらいだったらしい。
明日の予想は最高が1度、最低がー1度というから、少々構えてしまうが、奥方に至っては「明日は雪が積もらないかな~」などと呑気に構えている。
真っ白な雪の世界がお好きらしい。しかし最高1度は勘弁してほしいなー、1月19日生まれの私だが、寒さはいけない(暑さもいけないが)。
それでもこの冬、私の部屋の温風機は動かしていない。電気代を惜しんでいるのではなく、暖かい風が苦手で付けないでいる。
その代わり、小さな電気カーペットを置いて過ごしているが、ほとんどをデスクワークで過ごしているので、これで充分である。
明日も外に出ることもせず、ある方からお預かりしている古文書と格闘することになりそう・・・
皆様もどうぞご無理をなさらず、風邪などお召しになられませんようお祈りいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■明和繁雑帳・會所舊記から(20)

2018-01-23 11:00:52 | 徒然

九二二
九十四
一御割賦荒仕子柄出之事
  此儀、零落百姓為御救御割賦被仰付事ニ付、至極之零
  落者共迄を撰、根柄相渡、勿論柄吟味差出申儀御座
  候得共、前以荒仕子所役人取繕之手寄無之者共、多
  クは刎柄ニ逢申候、刎被申候分は其手永/\より代柄
  差出申度御座候得共、右御役人手前ニ代柄手當仕置、
  即座ニ御割賦被仰付事ニ御座候間、何とそ幾度も其手
  永/\より代柄差出候様、被仰付被下度奉存候
   但、遠方御郡之儀、其所々より出申者無御座候、雇
   柄無據仕來申候、右之所々は今迄之通雇柄仕候様被
   仰付被下度、且又、右割賦零落者共拝領仕筈ニ御
   座候處、御役人衆熟意之荒仕子任頼、雇柄して差出
   呉候様ニと強て頼來候程之、及度々候得は、挨拶
   も悪敷相成程之儀ニ付、不得止事雇柄ニ極差出申
   儀煩儀奉存候、御役人より頼御座候ても私共曽て受
   不申候様ニ、一統ニ被及御達被下候ハヽ、其趣を以
   相断申度奉存候
[上ノ付札]「此儀、御郡割賦被差止候事ニ付、直抱之者共
   所之故障有無前以問合之儀は、御勘定所へ被及御達
   旨依右問合之節仁柄不宜歟、何そ様子も有之右不
   呑込之人柄は、其趣委敷可被相達旨候事」

九二三
九十五
一鐵炮札運上之事
一諸獵札運上之事
  右二ヶ條之内、其村え獵師退轉仕、運上銀村出銀ニて
  辨上納仕候ニ付、實ニ叶不申、御断申上度奉存候得共、
  いつの比紛失仕候歟、札又は鐵炮をも所持不仕候ニ付、
  返上被仰付候得は申譯無御座事故、年々押移申候、此
  儀煩敷事ニ付、筋を御立被下候様ニ宜被仰付可被下候
[上ノ付札]「追て可及達候事」

九二四
九十六
一村々出銀帳之事
  此儀、先年も御案文を以毎年正月中ニ差上来、出銀之
  おもしニ相成申理も御座候得共、無據様子も御座候ニ
  付て、實ニ叶不申候、依之右帳面差上申儀は被差止、
  外ニ御仕法被仰付被下候様、有御座度奉存候
[上ノ付札]「此儀、實ニ叶不申儀も候ハヽ、其趣可被相達候、
  其上ニて可及詮議候事」

九二五
九十七
一村々小庄屋之事
  此儀、小役ニては御ぞ候得共、御百姓を引請、一ケ村
  之長サも仕候儀ニ御座候得は、取計ニより善悪出来申
  儀ニ御座候、然處、御記録前之給米は纔之儀ニて、引
  高之外何そ助力ニ成候儀無御座候、此已前と違、役儀
  除り申度所存者多、一躰心懸故嘉御用不辨ニ御座候
  ニ付、御取立方其外共ニ不■ニ相成、自然と風儀悪敷
  相見へ申候、畢竟、徳分少キ役柄故、御用筋一篇ニさ
  しはまり居候ては農業方跡ニ成候所より、いつとなく
  身上衰微仕、御難題罷成り候程ニ成行申者も御座候、
  勿論村高之多少ニは不拘、役ニ打懸隙を暮し申儀は同
  前ニて、小村之庄屋ニ限り迷惑かり申候、庄屋之儀輕
  キ身分ニて御座候得共、重儀を取計イ申者之事ニ御座
  候間、大小村共ニ大躰同様ニ勤料被為附御心被下候様
  ニ、格別之御参談可被下候、且又、近年之困窮ニ付て
  は、庄屋代り合も多、人畜少所は右役儀相勤申仁柄も
  無御座、押て被仰付候ても役儀染不申、漸今日/\の
  勤方仕候ニ付、庄屋本諸帳面等自然と麁末ニ相成、間
  ニは諸帳面紛失仕、見合も差支申儀多御座候間、何と
  そ役方も惜申候様ニ御仕法御付被下候ハヽ、諸帳面等
  も麁末ニ相成不申、萬事取計も宜相成可申と奉存候
   但、在中え被差出候御役人中、當時ニては庄屋役は
   平百姓同様相しらへ被申仁も有之候間、ケ様之儀は
   心を付被申候様ニ有御座度奉存候
[上ノ付札]「此儀、無餘儀筋も有之候得共、不容易宜ニ候
   間、先今迄之通ニ被相心得、彌以入念候様可被申付
   候事」

九ニ六
九十八
一手永/\毎春五穀成就御祈禱之事
  此儀、近年諸手永一統ニ仕法御改被仰付、然處ニ下方
  氣請はきと無御座候様ニ相聞申候間、先規より執行仕
  來候通被仰付被下度奉存候、尤費ケ間敷儀は不仕候様
  可申付候
[上ノ付札]「此儀、卯ノ春より先規之通被仰付候事」

九ニ七
九十九
一雨乞幷蟲追之事
  此儀、村々より願出候節は、私共より願書差上候を御
  達被下、右御免之御達御座候上、雨乞蟲追共ニ仕セ申
  儀ニ御座候ニ付、數日懸り手後ニ相成申候間、以後村
  方願出候節は、私共より御郡代衆へ願書御達申上候即
  日より、雨乞蟲追共ニ仕セ申様ニ、被仰付被下候様有
  御座度奉願候、尤品替り候雨乞仕候節は、願相達御免
  之上雨乞仕セ可申候
[上ノ付札]「此儀、本行之通ニは難叶候間、今迄之通可被相
   心得候事」
    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■楽をせず楽しく・・・

2018-01-22 20:27:54 | 徒然

 今日は寒いこともあって、家から一歩も出ず終日古文書を読んでいる。
手紙の返書だが、御赦免開地の譲渡に関わるものである。文面は丁重を極めている。

  御尊墨被成下難有奉
  拝見候女命残暑退
  兼申候

ざっとこんな感じだが「女命」がなんとも判りかねる。
見事な筆の「め」を「女」と読んであるが、これは「如」であろうと考えた。
「命」はどう読んでも「命」である。如命でも意味が通じない。
判らぬ時のインターネット頼みで、「命」を検索してみると、「おおせ」と読むらしい。
これで「おおせの如く残暑退きかね申し候」となり一件落着とあいなった。

こんなことを約五時間、判らない文字を一つ一つ、「くづし字解読辞典」「くづし字用例辞典」に首っ切りでつぶしていく。
漢字はなんとかクリアしたが、カナ文字のくずしが何とも読めない。今日はギブアップとして終ることにした。

「楽をせず楽しく・・」をモット―にしているが、なんとか「楽々」読みたいといつも念じているが、それは問屋が卸してくれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■明和繁雑帳・會所舊記から(19)

2018-01-22 07:45:14 | ご挨拶

 九二一
九十三
一在中之御町方より入込候商人之事
  此儀、御所務半ニは曽て村々え寄セ不申御極ニ御座候
  得共、夏秋を立晝之内入込申事にて、家主共は野仕事
  ニ罷出、何之辨も無御座女子共ニ色々之物を見セかけ
  賣申候ニ付、都て稠敷申付候ても、村役人共晝之内居
  不申事のみニて押方手ニ及不申候、何とそ町商人在中
  へ入込不申候様被仰付被下候得は、一稜村方之為ニ相
  成申儀ニ御座候、尤在中ニも商札被渡下置候者共も
  居候得共、是は御免之品迄を賣、人數も纔之事ニて、
  徘徊仕候ても為差障之ニは相成り不申候、御町方より
  入込候商人は、徳利酒其外種々の小間物を持参仕候ニ
  付、在中商札主共見逢次第押、勿論手永役人共よりも
  押候様ニ、御仕法御立被下候様ニ有御座度奉存候
[上ノ付札]「此儀、別紙を以及達候事
    覺         横紙
   在中え御免被成置候商賣物之外、商賣之儀堅御停止
   之儀、寶暦三年及達置候所、近年猥ニ相成り、間ニ
   は紛敷筋も有之様子ニ相聞候、右躰之者入込候様ニ
   有之候ては、第一村方衰微之基にて候處、御惣庄屋幷
   村役人共心を附不申、其分ニて押移候儀如何相心得
   居候哉、甚以不埒之至候、以来彌以先年及達置候通、
   在中御免外之品致所持候商人とも堅入込不申様、御
   惣庄屋幷村役人とも先年及達置候趣を以、精々心を
   附可申候、且又村方へ在中御免之品商賣札所持之者
   共より随分心を付、在中御免之外品所持之もの若見
   當候ハヽ、其荷物不残押置、早速村役人え相達可申
   候、右荷物追て御郡代衆より吟味之上、御法度品ニ
   有之候ハヽ其品不残押候者え可被下候、将又、村方
   ニて御免外之品隠賣いたし候者、見當申出候者是又
   及達置候通ニ候
  一右之通ニ付、村々ニ持越致商賣間敷旨、兼て被仰付
   置候趣を相背、當時迄賣置候品々之代物、未受取分
   も候ハヽ先其代物相拂不申、強て致催促候ハヽ其段
   筋々ニ可申出候、勿論此已後も右同前ニ相心得可申
   候、於村々も百姓共之内酒之隠賣致候ものも有之様
   子ニ相聞、不届之至ニ候、猶又稠敷停止可被申付
   候、勿論右之通不届之筋ニて賣置候代物は猶以相拂
   候ニ不及、此已後共ニ同前ニ心得、右之趣村々え不
   洩様委敷被相達、且又支配所買人共ニも相達可被置
   候、以上
     八月  明和七寅年御達寫   御郡間
   在中御免外商賣持越候節之儀ニ付ては、去ル寅年稠
   敷被及御達、其節拙者共添書を以及達置候處、惣ニ
   相成候趣ニ相聞候、不埒之至ニ候、依之猶又右書付
   寫を以及達候様、彌以右御達之趣堅相守、御免之外
   之商賣物持越候もの有之候ハヽ、一々押置相改、書
   付を以可被達候
  一他国より入込候椀賣躰之者、絹類幷手道具等持越、
   在中え相滞居商賣いたし、甚在方之外ニ相成候様子
   ニ付、前々より被制置候、近年猶又被及御達候得共
   端々ニは密々ニ入込候様子ニ相聞、心得違不届之至
   ニ候、彌以追々被仰付置候趣堅相守、右躰之もの村
   方へ入込不申、立宿をも致させ申間敷候、以来心得
   違之もの有之候ハヽ、村役人共急度筈可申付候、尤熊
   本小間物屋共より見出聞出申出候様、被及御達置候
   旨ニ付、左様相心得、村々えも委ク可被達候、以上
    七月         御郡代中
         御惣庄屋中
         横目役中

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■円居

2018-01-21 07:43:09 | 歴史

 つい最近の事だと思ったが、何かの文章にこの「円居」という語句が登場していた。
何の事だろうと思いながら、読み飛ばして先を急いだ。今朝ほど「惣月行事記録書抜・六」から次の様な記事をみつけた。
歌手に円(まどか)広志という人がいるが、ここでは円を「まと」と読み、居を「い」と読み、「まとい=纏」と読ませている。
何だそうかと思い先の文章を探すが、今度はこちらが見つからない。なりたて76爺の物忘れは、年を一つ加えて数倍増になっている

  一、出火之節、町中より差出候惣人数十弐組ニ分ケ、夫々之円居出来被仰付被相渡候、則組合之書附相添
    候条可有其達候、尤追々修復之儀ハ懸限り出銀を以可被申付候事
  一、円居を目当てニ其懸り/\之人数速ニ走集て、消方第一ニ相働可申候、大体消留居候所ニハ他組之人
    数猥ニ止り申間敷事
  一、惣て馳引共円居ニ付行儀ニ可心得候事
  一、於火事場、若も心得違・喧嘩・口論致候ものも有之候ハハ、喧嘩理非之無差別、双方共ニ屹ト被仰付
    候事
  一、右円居、出役之者共其外共見知申為、相応成処へ平日差出置可申候事
      以上
         正月晦日
        覚
  一、新壱丁目・同弐丁目  組合
            但、円居分銅
  一、同三丁目・蔚山町   組合
            右同轡
  一、細工町
            右同二段切裂之上ニ宝珠
  一、西古町
            右同三角之内ニ西之文字
  一、中古町
            右同籠ニて三ツ団子
  一、東古町        弐本
            右同水車人数二組分ケ
  一、紺屋町
            右同雪輪
  一、京壱丁目・弐丁目、今京町、出京町
            右同三ツ輪違
  一、本坪井町
            右同籠ニて壷之上ニ本之文字
  一、新坪井町       弐本
            右同籠ニ壷・人数弐組ニ分ケ
    合拾弐本
     以上
        正月晦日

 

 これは纏のデザインを説明したものだが、図の一覧も存在するがこれも行方不明である。
又、次の記事に「円居」が登場していた。
          ■牧家の家紋「銀の中くり」由来

         綿考輯録に見る関ヶ原(19)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■御恵贈御礼「駿河・遠江 久野氏の研究」

2018-01-20 20:39:47 | ご挨拶

                         


 インターネットを通じてご厚誼をいただいている東海市にお住いの大島秀雄さまから、上記の自費出版の御著をご恵贈たまわった。
厚く御礼申し上げるとともに、氏の長きにわたっての「久野氏」研究の素晴らしい成果がこのような形になったことにお喜びを申し上げたい。    http://www.syobou.com/library/detail.php?log=1514448330
氏はインターネットで久野氏に特化したサイトを運営されている。随分以前熊本藩士・久野氏に関わる情報をお伝えしたのがお付き合いの始まりだが、久野次郎左衛門にあてた、佐久間不干齋の書状がオークションで出品された時などもご尽力いただいた。
御著にも当然のことに熊本の久野氏が紹介されているが、驚いたことに私の手書きの略系図をメールでお送りしたのか、これが掲載されていて驚いている。まことにありがたい事ではある。国際宇宙ステーションの設計などに携わってこられたという経歴を知り、こちらもびっくり仰天している。
歴史の勉強を通じての交流は、我身には不相応なご厚誼をいただけて、まことに持って光栄ではある。感謝。

     

 驚き入ったこと
「驚き入ったこと」後日談
 佐久間不干齋書状

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■帰りは本屋

2018-01-20 16:04:33 | 随想

 今日は史談会の例会、二時間近くおしゃべりをして少々疲れる。
食事後熊本城長塀前の道(川を挟んでの対岸)を歩く。あたたかくて上着を小脇に抱えバス停にむかうが、途中上通の本屋さんへ・・・
郷土関係の本のコーナーで熊日新書の新刊(2017.12.28)の「熊本城の被災修理と細川忠利」を見懸けて即購入。
熊本大地震で熊本城が大被害を受けた中で、熊本城の歴史上のいろいろな被害や修復に関わるデーターを元に、時を得て上梓された佳書である。じっくりと読んでみたいと思っている。

                        

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■お安く読む・朝日文庫「歴史の話―日本史を問いなおす」

2018-01-19 18:28:52 | 書籍・読書

朝日文庫<br> 歴史の話―日本史を問いなおす  2018年1月の発刊、面白そう。まだ熊本の本屋さんには出ていないかもしれない。
                 東京・紀伊国屋書店でも発行元からの「お取り寄せ」とある。朝日出版に注文しよう。

内容説明

歴史家・網野善彦と哲学者・鶴見俊輔が「日本」と「日本人」をめぐって縦横無尽に語り合う。「百姓」とは誰をさすのか。「天皇制」をどう読むか。知識人が作り上げた日本史からこぼれ落ちた視点にこそ、見逃せないこの国の未来がある。ここでしか読めない二人の貴重な対談。

目次

1 歴史を多元的にみる(国民の生活から離れる知識人たち;「烏合の衆」が秘める思想的な強さ;わからない問題がたくさんある;「お前は何民族だ?」と聞かれたら;ずっと秀才だった人間の思い込み ほか)
2 歴史を読みなおす(「意味の重層性」を欠く日本の学術語;歴史的変化の中で揺れる文字の面白さ;山中共古と『東京人類学雑誌』;いま崩れようとしている「百姓は農民」像;襖の下張りに潜んでいる事実 ほか)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■大身衆の抱え鳶の横暴

2018-01-19 08:07:58 | 歴史

 54万石大大名の細川家の城下は、まさに江戸の縮小版ともいえる。大火も度々起こり、「火の用心」は藩政基本政策ともいえる。
城下には町鳶とは別に、大身衆が「抱え鳶」なるものを雇抱え、これが大身衆の威光を笠に横暴をきわめた。
目に余るものがあったと見え町奉行所は「達」を出している。(宝暦7年)

          御町之者御家中大身衆へ抱鳶とか有之、出火之節馳付申由ニ候、
         然処ニ於火事場右雇鳶之者共惣体強儀之様子ニて御町鳶役之者共
         えも右体之儀有之段相聞候、右之者は火事場迄之雇ニて候処ニ、
         其屋敷/\之威勢を以、理不尽成ル仕形いたし候由不届之至ニ候、
         以来右之通之儀有之候ハヽ御町鳶之者ハ勿論、丁役之者よりも何
         某殿雇鳶ニて何町何某と申儀得斗承届早速此方えハ可相達候
         一、右之通屋敷/\より雇鳶之儀申来候ハヽ已來此方え相達候様、
           若相対ニて罷越候ハヽ可為越度候間、兼々五人組よりも心を
           付合候様夫々可有沙汰旨候、以上
               十二月二十三日     御町奉行根取中
                惣月行司蔚山町 甚三郎殿


            「鳶の喧嘩」の画像検索結果 こんな場面もあったのでしょうか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■早朝の贈り物

2018-01-19 07:41:11 | 徒然

 今朝ほどは左足の強烈なこむら返しで目を覚まされた。まだ薄暗い日の出前である。
「あっ来るな」と感じて足先を曲げようとしたが間に合わない。「く~~~」とうなりながら、なんとかベッドから這い出す。
両手で伸びきった足先を曲げようともがきながら、なんとか床に足を付けて体重をかける。
その間わずかな時間だったが、生汗が出るような強烈な痛さ、寒さもいとわずしばらく立ち尽くしてしまった。
左足のふくらはぎにまだ鈍痛が残っている。明日は史談会の例会、歩けるかしらと少々心配ではある。
例会の史料の準備も少々残っていることだし・・・・今日は小生76歳の誕生日、朝からとんでもない贈り物である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■明和繁雑帳・會所舊記から(18)

2018-01-18 07:12:56 | ご挨拶

 九ニ〇
九十二
一在中より被召抱候御駕・御手廻御手木之者共之事
  此儀、當時迄は支配之小頭より見込を以其者相對之極
  方御座候て、村方故障之儀承繕無御座候、然處、右之
  内ニは農業第一ニ仕候者被召抱候間、其分之高地片付
  方、村方猪て極々難澁仕、其上御奉公ニ被召抱候者は、
  御暇被下候ても在所へは罷歸不申、直ニ御家中へ相勤
  候歟、或は相應之有付仕、熊本え居住仕、自然と人畜
  猥ヶ間敷相成申候、第一御奉公ニ罷出居申候内、折節
  在所へ罷歸候ても法外之筋も御座候、別て御手木之者
  は大小をも帯参候ニ付、其者之親類共も村内ニても自
  然と笠高ニ相成、間ニは強儀成事共も御座候間、右躰
  御抱方之節は、村方支配有無御吟味之上御極被下候様、
  差候て御奉公被差放候節は、右支配之小頭より、其段
  私共方へ答方御座候様有御座度奉存候
[上ノ付札]「此儀、御役所より之付紙寫左之通ニ候様、左様
   ニ可被相心得候事
    横紙
   此儀、御手木之ものハ其通之事ニ候得共、御駕・御手
   廻と申内、別て御駕之者は大躰長ヶ之極も有之由之
   處、其通之者ハ容易ニ有兼候ニ付、見立次第御抱ニ
   相成候、村方承合候ハヽ故障申立不罷出もの多、後
   念は自然と不揃ニ可相成候、惣て御大名様方之御駕
   之ものハ、大躰於江戸渡りものを被召抱候へ共、陸
   奥・薩摩・此方様抔は、御國者之内を御撰セ被召仕
   候故、江戸表ニても著ク有之候處、御國者故障ヶ間
   敷候ハヽ、後年は自然と江戸渡り者被召仕候様ニ成
   行、見苦敷可有之候、此等之儀は御惣庄屋共存不申、
   輕々敷申出候と相聞へ候間、委譯を申聞、今迄之通
   相心得候様、御手廻之儀は御鑓持之外、強て長ヶ等
   之撰有之事とは不相見候間、吟味之上可及達候事」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■代々御中小姓

2018-01-17 19:40:59 | 史料

 熊本藩の藩士の家格に御中小姓というものがある。本来は一代限りとされるものだが、よほどのことがない限り継続している。
その中に代々御中小姓という特別な家格がある。
そのことが書かれた貴重な史料である。

    御中小姓之内代々相続被 仰付候家柄之儀̪聢
    御極可被置旨ニ付先達而各江茂申達名付先祖之趣共ニ
    書付被相達候依之右之面々此以後代々相被
    仰付筈ニ候条各可被承置候尤此以後組入被 仰付候内
    右ニ可准家柄之御中小姓者其節/\各ゟ可被相尋候

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする