獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

「情熱」

2023年06月10日 | 今だから拓郎を語る



僕の髪が 肩まで伸びて 君と同じになったら・・・結婚しようよ 
と、歌っていたその人が。

その10年後には、
縛り合うことは楽さ 結婚すればいい そんな決まった形は今 ふたりに似合わない
と、歌う。

’80年代前半のラブソングは、「どうして私を好きになってくれないの」調や、「こんなに愛しているのに」とか、「恨みます」調の、楽曲が多かった。
そんな中で、拓郎氏のこの楽曲は。
「お互いのテリトリーを侵食せずに、このままで居よう」というスタンスを取っている。
これが、当時の私にとって、じつに斬新だった。

しっとりとしていながらもキャッチーなそのメロディと相まって。
私を「吉田拓郎信者」に陥らせた、罪な楽曲が、この「情熱」なのです。


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2 コメント

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Unknown (aoi-tuki-no-waltz)
2023-06-11 06:47:18
コメント失礼します。
この「情熱」は
スローバージョンが実に素晴らしく
アルバムバージョンは違う曲に変わってしまった感じで残念です。
LIVEバージョンのこの「情熱」は
間延びした感じの曲の雰囲気はあっても
詩の内容と相まって
ゆっくり、じっくり確かめ合いながら
進んでいこうとする恋愛観を投げかけてくれた
大人のラブソングだなぁと私も感じていました。
年齢とともに変わっていく歌もそれに合わせて変化していく様を拓郎さんは
もがきながらこうやって吐露して作品の中に刷り込んでいってたんだなぁと
王様達のバイキングツアーあたりで頂点に来ていた拓郎さんのピークは私生活とも絡み合って
ニュース性が多々ありましたよね
私もこの「情熱」スローバージョンはとっても思い出深い作品です。
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情熱スローバージョン (獅子丸)
2023-06-11 12:04:46
aoi-tuki-no-waltzさん、こんにちは

この情熱という曲は、ライブの方が先でしたね。
今回紹介のスローバージョンは、’82年末にFMで生放送された、広島でのライヴのテイクです。
翌’83年に同名のアルバムに収録されましたが・・・
異常に速いテンポで軽い曲になってしまっており、同じく私もガッカリしたものです。
とはいえ、こういう視点の曲は、やはり拓郎氏ならではで、私が氏に心酔するようになったキッカケとなりました。
YOUTUBEにアップしてくださった方に、大感謝ですネ(^^)
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