BR/BMレガシィが、毎年恒例の年次改良を行い、いわゆる「B型」に進化した。
今回の年改での大きなトピックは、いわゆる
「EyeSight」が「ver.2」にヴァージョンアップしたことなのだそうだ。それが実際に体験できるということなので、私と尾車氏はいつものディーラーさんに向かった。
「アイサイト(ver.2)」搭載のレガシィに乗り込み、時速30kmで目前の障害物に向かって車を直進させると・・・
おおっ、確かに勝手にクルマが止まる!ピーッという警告音の後、パニックブレーキをクルマが勝手に掛けるのだ。これが「
プリクラッシュブレーキ」。ちなみに、それで止まった後は人間がブレーキを踏んでクルマを止めておかないと、クリープで再び動き出すので、注意が必要だ。
クルマを降りてみると、あとホンの数センチの間隔を残し、衝突を回避している。ちなみに、やはり30km/h以上の速度では、止まりきれずにぶつかってしまうらしい。とはいえ、衝突時のダメージ軽減には、大いに有用だと思われる。たとえば、渋滞時のうっかり追突防止や不覚にも居眠り運転をしてしまった時等には大いに効果がありそうだ。
なお、この日の実験の制動時にはABSは介入していなかった模様。北海道の冬の凍結路面でこの装置が作動した時にクルマがどのような挙動を示すのか・・・その辺もなかなか興味深い。
この「ステレオカメラ」が、障害物を感知して、ブレーキの作動を制御するのだそうだ。いやあ、なかなかオツな体験だった。ただしディーラーさんの話では、やはり夜間や雨の日は、晴れた昼間に比べると動作感度がやや悪くなるとのこと。あくまで「運転支援」システムなので、ABSと同じように過信は禁物と思われる。
また、カタログによると、この「アイサイト(ver.2)」には「
全車速追従機能付クルーズコントロール」なる機能もあり、ある車速にそれをセットしても、先行車が止まるとそれに合わせて止まり、渋滞のノロノロ運転にも自動で速度を合わせ、車線変更等で前方が開けるとセットした速度まで再加速するのだそうだ。
ただ私見では、若干の不安もある。渋滞時にクルーズコントロールをセットしていることを忘れてしまい、コンビニかなにかに立ち寄ろうと車線を離れた時に、急加速してしまったりすることはないのだろうか。その辺はやや心配だったりする。
そして今回の年次改良で、私にとって嬉しいニュースが、「
2.5i S-style」という特別仕様車の追加である。ツーリングワゴンの税込車両本体価格は243万6000円。
通常の2.5iの約7万円高で、「16インチアルミホイール」「HIDロービームランプ」「本革巻ステアリングホイール」「フロントフォグランプ」「マフラーカッター」「トノカバー」が手に入るのだ!特に手のひらに汗をかきやすい体質の私にとって、「
本革巻ステアリングホイール」の採用は大きな福音である。
予算があれば、ホントは素晴らしいビルシュタインの脚を持つ「
2.5i S Package」(税込車両本体価格292万9500円)が欲しいのですが・・・やはり、約50万円の差は、現実として、大きい。
もらったお土産は「ぶつからないクルマ?DVD」と「スバルオリジナルケース付フリスク」。やはりスバルは、我が家においては、最も現実的な選択肢なのである。