レガシィ2.0iが6ヶ月点検を受けていた時間待ちの間。ディーラーさんのご好意によって、インプレッサ2.0GT(4AT:税込車両本体価格267万7500円)を試乗させていただいた。
レッドイルミネーションに、私のスポーツ心は躍る。そのターボエンジンは、大排気量エンジンの如く、ジェントルでスムーズな力強さ。速いのだが、その速さをドライバーにあまり感じさせないのが、怖いといえば怖い。
205/50R17というファットなタイヤが、その強靭なパワーを受け止める。脚回りは若干固めかもしれないが、基本はしなやかで、ギャップを乗り越えてもバタつき感は皆無。重めのステアリングと相まって、そのナチュラルなドライブフィールは、欧州のライバル達にも引けを取らないと思わせる。
・・・だがしかし、この試乗車がオーディオレス仕様だったからかもしれないが、あまりにも簡素で質感に乏しいインパネ全体のデザインだけは、どうにもいただけない。この点においては、フィットやスイフトはおろか、軽自動車にも見劣りする部分かもしれない。運転すると素晴らしいクルマなのだから、やはりそのプライスに見合ったインテリアを与えて欲しい。その一点だけが、ただただ、心残りである。