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この間食品庫をチェックしていたら、「カップヌードル ミルクカレー」の賞味期限が8月末日で切れていることに気付き、慌ててその日の昼食に喰ってみた。
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フタを開けると、まるでキャラメルのようなミルキィな香りが!それを嗅いだ私は、期待と不安が入り混じる微妙な気分であった。
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そして出来上がったこの「ミルクカレー」。辛さは控えめで、お子様向けといえるかも。「シーフードカレー」がバツグンの旨さだっただけに期待していたのだが・・・残念だが、私との相性はイマイチでした。御免。
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「アウトロー」という金・土・日曜のみ営業の生鮮食料品ディスカウントストアに立ち寄った。
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そこで私の目に留まったのがコレ、「しのろジンギスカン」である。
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とっぷりと漬けダレにつかったそのジンギスカンが、食欲をそそる。
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さっそく「ジン鍋」を用意して、外周に野菜を置き、ドームで肉を焼く。そのジンギスカンからはじわじわと肉汁&漬けダレが溢れ出し、外周の野菜が煮込むように焼かれていく・・・
けっこう味は甘辛く、濃厚である。あまりお子様向きとは言えないであろう。普段「清水」のあの素晴らしいジンギスカンを食している妻の評価は「・・・」。
だが、私はこのジャンキーな味は割と好きである。今度はゼヒ「しのろ豚珍カン」を試してみたいものだ。
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毎度おなじみの男のお手軽クッキング。例によって「オレンジページ」(2008/11/17号)に載っていた「シーフードのパエリヤ風ドリア」を参考に、今回は「イカとエビのパエリヤ風ドリア」を作ってみた。
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用意するものは、上の写真のとおり。むきエビは、牛乳に漬けておくと臭みが消えるのだと、妻より心強いアドバイスをいただきました。
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イカとエビはペーパータオルの上に置いて、余計な水分を取りましょう。
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セロリの茎は粗みじんに切り、葉は細切りにしておきましょう。
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玉ネギも、粗みじんに切りましょう。
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トマトはへたと種を除き、1cm角くらいに切りましょう。
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チキンコンソメ1個を、1.5カップのお湯に溶かしておきましょう。
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フライパンにオリーブオイルを熱し、上記セロリの茎・玉ネギに、ニンニクのみじん切りを合わせて、中火で2~3分炒めましょう。
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そこにイカとエビを加えてざざっと炒め、酒大さじ3をふりましょう。
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トマトを加えて混ぜ、ふたをして2~3分蒸すように煮ましょう。
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トマトから水分が出てきたところで、ご飯を投入して、ほぐすように炒めましょう。
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全体が混ざったところで、コンソメスープを注いで煮立てましょう。
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煮立ったところで、粉チーズを「これでもか!」というくらいぶっ掛けて、全体を混ぜてとろみが出るまでさらに煮ましょう。
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ピザ用チーズを全体にまぶし、フタをしてチーズを溶かしましょう。チーズが溶けたらフタを取り、そのまま5分ほど煮ましょう。
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火を止めて、セロリの葉っぱを散らして完成!ちょっとご飯がべちゃべちゃ気味でしたが、妻からの評価は上々。娘たちは「セロリがくさい!」とブーたれてましたが、彼女らもそのうち成長して、セロリのウマさを分かるようになることでしょう。今回は85点。
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クリスマス・イヴまではほとんど積雪の無かった札幌だが、クリスマスの夜に一気に雪が降り、ごらんのとおりレガシィ2.0i(5MT)も雪まみれ。
この季節、こちらのドライバーはパーキング時にサイドブレーキを使わない。それは、気温が低いためにそれが凍結して解除できなくなってしまうことがあるからだ。そのため、MT車の場合は駐車スペースの傾斜に合わせて、ギアをローかバックに入れて駐車する。
だが、近年はAT車全盛のためか、クラッチを切らずにスターターを回すドライバーを見ることがある。ギアがニュートラルの状態ならば大きな問題ではないのだが、MT車の場合、ギアがどこかに入っているままスターターを回すと、スターターモーターでエンジンが回されクルマが急発進するので、大いに危険である。実際、私は過去2回ほどそのようにクルマを急発進させてしまったドライバーの横に乗っていたことがある。幸いにしてどこにもぶつからなかったから良かったようなものの・・・
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そんなヒューマン・エラーを防止するのが、この「クラッチスタートシステム」なのである。誤発進防止のため、クラッチペダルを踏み込まない限りは、スターターが回らないようになっているのだ。
このシステムは非常に素晴らしいと思うのだが、弱点と思われるところが一点だけある。それは、たとえば踏切の中で不幸にしてエンジンが突然停止してしまった場合に、ギアを入れてクラッチを繋いだ状態でスターターを回し、スターターモーターの力でクルマを走らせるという緊急脱出法が使えないということだ。ま、現代のクルマならば、そのような状況に陥ることはほとんどないんだろうけどネ。
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では、12月6日~24日の間の、レガシィ2.0iの燃費を、例によって報告します。この期間の札幌は雪が少なく路面状況も良かったので、燃費計数値も10.9km/Lとまずまずの数値。
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405.8km走行で41.43Lの給油。満タン法燃費は9.8km/Lでした。それにしても、ガソリンとうとう100円を切りましたネ!この不景気の時代に、唯一ともいえる光明です。
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我が家のクリスマスパーティーは12月23日の夜に、地味ながらも賑やかに執り行われた。
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主賓は実家より調達した、鶏バーベキュー。
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ゲストは、スモークサーモンのカルパッチョ。
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加えて、欠かせないのがガーリックトースト。
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ケーキは、安価に済ませるために、妻&娘2人のお手製である。
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チャロ君も、真新しい毛布の上で、心地良さそうであった。
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で、一応サンタさんから貰ったということになっている娘たちへのクリスマスプレゼントは、「ビデオクリップL」と「iPod shuffle」であった。まったくうらやましい限りで・・・私はVHSをDVDレコーダーにするとか、地上波デジタルテレビを導入するとか、CSを入れるとかしたいのだが、どうもその辺は女性陣の理解が得られず、地団駄を踏んでいるのである。
先週からカゼをひいていた私。週末に飲み呆けたのが祟ったのか、22日の夜に「ブーン!」と鼻をかんだとたん、右耳の奥で「パキッ」と音がして、それっきりその耳がほとんど聞こえなくなってしまった。それから2晩経過しても、一向に症状が改善しなかったので、私は耳鼻科へと駆け込んだ。
診察の結果、どうやら耳管という場所にねっとりとした鼻汁が入り込んだために、そのようなことになってしまった模様。センセイに「鼻をかむときは、片方ずつ、そ~っとかみましょうネ。」とまるで小学生を諭すかのように言われてしまった。
いろいろと検査をした結果、鼻にひどい炎症があるとのこと。私は花粉症持ちなので、そのことはうすうす気付いてはいたのだが、放置しておくにはあまりにもヒドい状態であるらしい。
加えて、聴力検査の結果、右耳のみならず左耳の方も、4000Hzが全く聴こえなかった。これは、3~4年前から人間ドックで指摘されていた事項なのだが、「あなたのような年齢で、この聴力はヒドい。このままだと、将来補聴器つけなきゃいけなくなりますヨ。もっと早く来てくれれば、こんなにはならなかったのに・・・ですが、これ以上悪くならないようにすることはできます。私に任せてください!」との心強い言葉をいただいた。
この難聴の件では、実は数年前別の病院で検査した際に、「これは原因は不明で、どうにも治す方法は無いですネ。経過観察するしかありませんネ。」と言われていたので、そのまま放置していたのだ。いやあ、ホント病院によって、診断とは違うものである。国の医療費の負担増大が叫ばれる中で、こんな事はあまり言いたくないが、複数受診というのは、やはり時と場合によっては必要なのかもしれない。
とりあえず、1ヶ月分の薬を処方してもらった。今現在では劇的な症状の改善はないが、これが今後どのようになるか・・・私自身が、非常に着目している。
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ここ数年、6月と12月は「すみやき やきとり SAWAYA」で、パーッと飲るのが、我が家の慣例となっている。
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やはり、ハズせないのが、「とり刺し」である。そのビンチョウマグロを上質にしたような、柔らかでプリプリの食感は素晴らしく、ウチの娘は2皿も平らげてしまった!私は今のところ、この生の鶏を喰う事が出来る店を、この「SAWAYA」以外には知らない。生のジンギスカンは、こないだ喰ったけどネ・・・
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この度正式メニューとして復活した「たこわさ」が、これまた秀逸なサイドメニュー。
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レアでいただく、とろけるような「至福のレバー」も、なかなか他店では味わうことの出来ないプレミアムな逸品である。
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「ささみのわさび焼」もレアで食するのが正しい。私の妻は、これの大ファンなのだ。
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クリーミーな「モッツァレラつくね」。つくねのタレと、とろけるチーズのコンビネーション。それがお口の中に広がる瞬間、私のハートもとろけてしまう。
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がっしりと噛み応えのある「牛タン塩」が、私の血となり肉となり、明日への活力となる。
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男は、やはり内臓系。串で味わう「塩ホルモン」。
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仕上げはガツンとスパイシィに「手羽揚げスパイシー」で、脳髄を覚醒させる。
半年に一度「SAWAYA」に訪れることが、我々一家の心からの楽しみなのだ。盆や、正月よりも楽しみかも・・・
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先日の昼食は「ラーメンだるまや」にていただいた。
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メニューは色々とあるのだが、基本的なラーメンは650円と、今時にしては安い方である。
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私の目を惹いたのは、店長の一押しメニューたる「ボンゴレ・トマト麺」(750円)である。やはり、チリトマトヌードルフリークの私としては、コレを選ばずにはいられなかったのだ。
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塩味ベースのそのスープに放たれたトマトが、真っ赤に燃えて私の唾液を分泌させる。ずうーっと私が待ち望んでいた、トマトスープのラーメンをお店で喰える日が、今ここにやってきたのだ。かつて私はそれを待ちきれずに、自分でそのようなラーメンを作ってみたりしたものだったが、もう、そんな手間をかける必要は無くなったのだ。
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麺とスープとの絡みも上々!シーフードミックスか何かだと思われるが、海産物、特にエビが、タップリと入っている。まさに、ボンゴレ・トマト!肉が入っていないのが残念だが、ボンゴレなのだから仕方が無い。欲を言えば、スープがもう少しスパイシィだとより私好みではある。とはいえ、全体としては非常に個性溢れる、オンリー・ワンの素晴らしいラーメンであった。
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職場の同僚より、「ウマいちゃんぽんを出す店がある」との情報を入手し、共に訪れてみた。その店は、札幌市中央区の住宅街にある「ちゃんぽん一鶴」である。非常にわかりやすいようなわかりずらいような場所だが、駐車場も用意されているので、クルマで行っても安心である。
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さすがに「一鶴」という店名だけあって、水までも「千歳鶴」なのだ。
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メニューにはラーメンも数種類あったのだが、やはりココは同僚イチオシの「○徳ちゃんぽん」(840円)をオーダーすることに。
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実は、私はこのような本格的な「ちゃんぽん」を食したのは、これが初めてかも知れない。
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その麺は、極太の部類である。それ自体の温度も「バシッ!」と熱い。山盛りの炒め野菜が非常に香ばしく、それは私の鼻腔をいたずらにくすぐる。
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そして、そこに散りばめられた魚介類の味もさることながら、なんといっても、その豚骨ベースのスープが、濃厚でやたらと旨いのだ。わかりやすくいえば、「日清シーフードヌードル」のスープを、本物の豚骨や魚貝でキッチリと摂ったようなテイスト。そのまろやかかつ豊潤なスープは、まさに旨さ爆発!である。840円という値段は、決して高くはない。あらゆる人にオススメの逸品です。
今度は、「海の味ラーメン」も喰ってみたいなァ。
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先週末。今年最後の試乗会を終え、我々取材班は忘年会へと繰り出した。麻生で会場を探したのだが、なんだかどこもかしこも混んでおり、紆余曲折の末、たどり着いたのが「やきにく舎太好了(タイハーラ)」だった。
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店内のつくりは、ネオ・クラシックな趣で、なかなかいい感じ。
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まずは「タレホルモン」「なんこつ」「トントロ」をオーダー。
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そして、注目が「生でも食べれるジンギスカン」である。
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ちょっとゴマ油の風味の利いたそれは、まるでマグロのようであり、クジラの刺身のようでもある、極めて贅沢な食感のモノであった。こいつは、本当にウマかった。焼いて喰うなんて、もったいない。生で味わうのが正しいといえよう。
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ラストに焼いたものは、内臓系の「ギアラ」と「ウルテ」である。なんだか、「ヘドバとダビデ」を連想してしまいますネ。
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お土産に持ち帰ったのは、近年流行の「若鶏の半身揚げ」。
男3人で精一杯飲んで、喰って、お会計は一人頭約3千円と、なかなかリーズナブル。下調べもせずに飛び込みで入ったのだが、満足のいくお店であった。ゼヒ、また来よう。
ホンダのアコードというクルマは、昔から好きなクルマのひとつであった。私が特に好きだったのは、低いノーズに高いデッキが斬新に見えた3代目のセダンと、流麗なラゲッジルームのデザインを持つ5代目のワゴン(注:ワゴンの2代目という言い方もできる)。7代目の先代も、セダンの「Type S」や「EURO R」など、非常に私好みのクルマであった。
その、アコードの新型が登場したという。やはり心の虫が騒ぎ、実車を確認せずにはいられなかった私なのだ。
試乗させていただいたのは、「ツアラー」の「24TL・SPORTS STYLE」のナビ付(5AT:税込車両本体価格:372万1250円)である。その堂々とした体躯と、サイドウィンドウのグラフィックスを見て、私はマツダのCX-7を連想してしまった。
このクルマ、メーターパネルはメルセデスのCクラスを思わせるが、インテリアの素材感や質感は際立って高く、それはメルセデス以上であろう。
ステアリングは直進方向にどっしりと据わっており、BMW3シリーズやレクサスISのような重めのフィール。雪で荒れた路面も、その脚はしなやかにいなす。様々な電子ディバイスのおかげで、スリッピィな路面での発進や停止も難なくこなしてくれる上に、静粛性も極めて高い。
加えて、国際基準のタップリとしたサイズのドライバーズシートが心地よい。「車速連動オートドアロック」という、かつてクラウンやセドリックに多く見られた装備が付いているが、それはATセレクトレバーを「P」の位置に入れると直ちに開錠され、煩わしさを感じさせない設計だ。
いやァ、このアコード。私がかつて運転したクルマの中で、最も上質なフィールのクルマだと言っても、過言ではないかもしれない。
ただ、1850mmとなった全幅により、運転席に座ると、やはり車の左端までがかなり遠く感じられたのもまた事実。ボンネットが目視できるので車両感覚は摑みやすいが、パレット式の駐車場や除雪で狭くなった道路でのすれ違いなどでは気を遣いそうだ。
そして、若干承服できない点が一つ。それは、最近のホンダ車の傾向通りに、「スペアタイヤレス」であることだ。その分床下収納のスペースは大きくなったとはいえ、AWDの3列シート車であるエクシーガにもスペアタイヤを装備するスバルとは、明快に考え方が違う点がここなのだ。過去数回パンクの憂き目に遭った私は、もちろん、スバルの考え方を支持する。スペアタイヤのような緊急時のバックアップアイテムは、簡単に省略すべきではないと思う。ま、JAFに入るというのも一つの選択肢ですが・・・
その一方で、なんとドアエンドにまでトリムを施し、上質感を演出しているこのクルマ。そのためかどうか、ぐっと高くなってしまった価格が、新型アコードの一番の難点である。燃料がハイオク仕様のみというのも、これまた考え物だ。完全に日本市場を見切って、欧州プレミアムユーザー向けに軸足を移したがゆえにこうなってしまったのだろうが、そんな折に、アメリカ発の大恐慌が吹き荒れるとは・・・まったく最悪のタイミングで登場してしまったとしか言いようが無い。
噂では、次期レガシィは大型化し、このアコードとおおむね同じセグメントのクルマとなる模様・・・ああ、たとえとしてはあまり適切ではないかもしれないが、まるで「カナダからの手紙」の人が「後から前から」に変貌してしまった時のような、やるせなさが私を襲うのだった。