私は'91年から'93年にかけて、マリナーブルーのNAロードスターと幸せな毎日を過ごしていた。
だが、その期間には。
マツダからは「魅力的なロードスターの限定車」が次々に発表され、私は地団駄を踏んでいたものだ。
そんなロードスターの限定モデルを、あらためてカタログで振り返ってみたい。
今回は、’92年7月にリリースされた「Sスペシャル」を見てみよう。
もともとユーノスロードスターは、「人車一体感」をコンセプトとして開発されたクルマである。
それをさらに推し進めて、よりダイレクトなハンドリングを目指したのが、この「Sスペシャル」だった。
これは、厳密にいえば「限定モデル」ではなく「追加モデル」である。
インテリアでは、「ナルディ製本革ステアリング&シフトノブ」「ステンレス製スカッフプレート&キックプレート」で、ノーマル車との差別化を図っている。
そして、この特別仕様車のキモは、やはり「Sスペシャル専用チューンサス」でありましょう。
そのダンパーは、みんな大好き「ビルシュタイン製」。
加えて、「フロントサスタワーバー」で武装し、ボディ剛性をup。
さらには、ショップオプションで「サンソリーサウンドシステム」を用意。
かつて私は、「センソリーサウンドシステム付の試乗車」に乗ったことがあるが、重低音がお腹の底に響いて、非常に魅力的なモノであった。
しかしながら・・・アルミ調のドアスピーカーパネルとキックプレートは私の趣味ではなかったことを、申し添えておこう。
この、ブリリアントブラックの塗装色に、BBSのアルミが美しく映える。
しかしながら、追加された「リアスポイラー」はプレーンで美しいロードスターのヒップラインの流れを、ややスポイルしてしまったように、個人的には思う。
とはいえ、当時のこのクルマの車両本体価格は、驚愕の203万円!
ナルディ・ビルシュタイン・BBSの「3種の神器」付で、このお値段は、まさしくバーゲンプライスだったと思われる。
ああ、「S special」。
こんなクルマが今、新車で売られてたら・・・
家人の反対を押し切ってでも、買っちゃいますネ(ヨダレ)
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