約半年ぶりに東京に帰りました。帰った次の日に、家内などと八ヶ岳に登りました。雨続きでしたが、家内の妹の主人が運転する車で八ヶ岳に向かいました。八王子市から中央高速道に入り、一度談合坂SAで休憩した後、小淵沢から一般道に降りました。そして、一路八ヶ岳登山の入口である美濃戸口に向かいました。
やまのこ村から雨の中を出発 美濃戸山荘で休憩
八ヶ岳に登るには普通、美濃戸口でバスを降ります。今回は車で来ましたので、美濃戸口から歩いて約1時間ほど奥に入った場所にあるやまのこ村の駐車場で車を降りました。そして、やまのこ村で着替えて出発しました。じとじと降る雨の中を歩き始めました。
曲がりくねる道 しばらく車道を歩く 川にかかる橋を渡る
今回は車で来ましたが、私が20代の頃に来たときはバスで来ました。大晦日、美濃戸口から延々と歩いて八ヶ岳に向かいました。冬でしたので、雪が降り積もった真っ白な中を歩きました。雪の上を歩いたので、足を踏み出すたびにキュッキュッと音が出ました。40年近く前の事です。
雨で増水した川沿いの木道をもくもくと歩く
前日からの雨のため川は増水していました。水が溜まった道や濡れた木道や岩を歩きました。そのため、気を抜くと足が滑ってしまいます。川に転落しないように最新の注意をはらいながらの前進です。歩き始めたのが10時頃で赤岳鉱泉小屋に着いたので14時頃だったでしょうか。4時間位歩いたことになります。雨が降りしきる中を歩いたため、周りの景色を楽しむことができない残念な八ヶ岳登山前半でした。
赤岳鉱泉小屋に到着 濡れた服などを乾燥室に 今夜泊まる部屋
雨でさんざんな登山前半でしたが夕食は豪華でした。肉厚ステーキでした。今の山小屋はどこもそうなのでしょうか。外を見ると、石油が入っているのでしょうかドラム缶が何十本も置いてありました。ヘリコプターで運び込むようです。私が20代の頃、どの山小屋もほぼカレーだったように思います。そもそも夕食が出ない小屋も少なくありませんでした。山小屋イコール避難小屋だったのです。
雨でさんざんでしたが、美味しい肉厚ステーキを前に笑み
40年前に私が初めて八ヶ岳に来たときは大晦日で、この赤岳鉱泉小屋の外にテントを張りました。私はお正月の注連縄をテントの入口に付けました。冬の八ヶ岳はそれはそれは寒かったです。一緒に行った先輩から、深呼吸をしないよう注意がありました。零下10℃位の空気が直接肺に入ると、肺を傷めることがあるとのことでした。あまりの寒さに、吐く息が口の周りのひげに当たって小さなつららでできるのです。夜中、テントの内張が凍ってキラキラ光るのです。
雨の中、もくもくと歩いた八ヶ岳山麓