東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 25/29 (織り 1/3)

2020年09月08日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 9月に入ってからいろいろな行事や展示会の準備で忙しく、なかなか織りに入れませんでした。今回初めて横糸を通してみました。すると、いろいろな問題点が分かりました。一番の問題点は綜絖の上下動作がきついことです。二番目の問題点は経糸同士の絡みつきです。経糸は自分が紡いだのですが、双糸ではなく単糸です。そのため隣の経糸同士が所々で絡みついてしまいます。綜絖を上下するときに必ず絡みつくのです。その絡みをそのつど手で解かなければなりません。その問題点は、時間を惜しまず手間暇さえかければ解決します。三番目の問題は、毛糸の細さがバラバラなためか、横糸が綺麗な横一列にならないことです。
 仕事などの合間をみながら織っていけば、10月中には布がなんとか完成するのではないかと思います。

        最初に空色の横糸を通す、綜絖の上下がきつい

 一方で、良かったことは長いシャトルを使ったことです。横糸を通すときのシャトルの手渡しがとても楽です。また、シャトルに横糸を厚く巻かないよう分散して巻いたことです。そのため、経糸の間をシャトルが通しやすくなり横糸通しが楽になったことです。また、動作がやや重いものの、筬がシャンシャンと横糸を押さえつけてくれることです。

 シャトルを差し込む     シャトルを通す    シャトルを通し終わる
  

 今回織りをしてみて、毛糸を経糸にする布があまりない理由が分かりました。その理由はおそらく、太い毛糸は綜絖に通しにくいことと布目が荒くなることです。荒くなれば肌にチクチクします。当然肌着にはできません、毛糸は編んで布地にするのが主流のようです。織って布地にするのは、伝統的なタータンチェック生地ぐらいかな。
 せっかく始めたので、オリジナル毛糸の布地になるように織りきろうと思います。

    隣の経糸と絡まる箇所       手で絡まりを除く:非常に手間
 

コメント
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