畑の近くに生えている笹を使ってエンドウ豆の支柱を作りました。市販の支柱を使ってもよいのですが、近くに無尽蔵に生えている笹を使わない手はありません。それに、市販の支柱は数年もすれば錆びて廃棄するのに困ります。笹ならば捨てるに困りません。腐って自然の肥料になりますので。
刈り取った笹を適度な長さにカットしているMさん
笹を適度な長さに切った後、地中深く刺さるように根元を尖らせます。そして、エンドウ豆の苗を囲むように笹を地中深く挿します。そして、挿した笹の上部を交差させます。
笹の根元を尖らせる 挿した笹を交差させる
ところで、この地域に生えている笹は東根笹(あずまねざさ)と言う種類です。別名:篠竹(しのだけ)とも言うようです。この地域では古い時代(江戸時代から明治にかけて)、この笹の皮をはいで籠を作っていました。
この笹を使った竹細工の伝統を伝えているグループがあります。私が小学校でワラ細工を教えた時、一緒に竹細工を教えたグループです。剥いだ笹皮を組み合わせて籠を作ります。昔は農家の夜なべ仕事として籠細工をしていたとのことです。
交差させた笹支柱の上部を紐で結んで固定
支柱の上部を固定すると、今度は支柱全体がぐらぐらしないように斜めに笹を挿して固定します。斜めに固定をすると支柱はより頑強になります。少しぐらいの台風では微動だにしません。笹を固定するロープは環境に優しい麻紐を使います。いったん水に浸して結ぶと緩みません。今年も美味しい絹さやエンドウ豆の収穫ができると思います。
斜めに笹を張って支柱全体を頑強に固定