このため今日の夕方、仕事が終わってから田んぼに来て最後の耕耘をしました。畦塗りをしやすくするため畦のきわを削るように耕耘しました。この畦のきわは、畦塗りをするときに泥を厚く塗りこみます。
畦のきわを削るように耕耘
畑の隅で、ソープワートと呼ばれる植物を育てています。名前から分かるように、昔は石鹸の代わりに使われたとのこと。素性をよく知らないまま、数年畑の隅に生えるままにしていました。だいぶこの植物が群生して混んできたので、今回石鹸として使えるか試してみることにしました。
群生しているソープワート 根をクワで掘り起こす
本来、このソープワートの茎や根,葉を煮出したものを石鹸として使うようですが、煮出すような面倒な手段を使わないで直接石鹸として使えないものでしょうか。そこで、掘り出した根を石でつぶしたものが石鹸として使えないか試してみました。
石の上にソープワートの根を置いて石で叩きつぶす
石で叩きつぶしたものを手で揉むと微細な泡が出てきました。根自体に土が付いていたので、土色の微細な泡です。土と泡を手で擦れば石鹸として使えそうな気がします。指で輪を作るとシャボン玉のような皮膜ができます。
根に付いていた土のため、土色になった微細な泡
つぶした根を手で揉むと微細な泡ができますが、明らかに石鹸のような泡とはほど遠い気がしました。しかし、その土色の泡を水に捨てると、なんと白い泡がふっと水面に広がりました。
根や葉を煮出したものの方がより石鹸に近いのかも知れません。今度暇があれば煮出して使ってみようと思います。また、根を乾かして粉にしたものが粉石鹸として使えないか試してみようと思います。
小川の水面に広がったソープワートの白い泡
タマネギの収穫をしました。丁寧に育てたつもりでしたが、12月に植え付けをしたのが悪かったのか、はたまた今年の冷春のためか、あまり根が大きくなりませんでした。季節がどうであれ、育て方が適切でなかったのでしょう。今考えれば、黒マルチをすれば少しは育ちが良かったのではないかと思います。
葉が枯れ始めたタマネギを収穫しているMさん
しかし、プロの農家ではないので収穫したタマネギを商品として売るわけではありません。単純に収穫を楽しみました。タマネギを収穫していると、タマネギ特有の臭気が漂ってきます。玉は小さくても締まっています。料理すれば美味しいはずです。天日干しした後、保存のため吊るして適時食べたいと思います。
籠に入れたタマネギ、これから天日干し
毎年6月上旬になると、田んぼの傍に生えているクワの木に実が成ります。実の表面には細かなトゲ状の突起が生えているため野生のクワではないかと思います。10年ほど前は小さな木だったのが今では大木になっています。田んぼに日陰ができるほど育ったたため、いつか剪定しなければと思っています。
葉の間にたくさんのクワの実が
黒く色づいた桑の実はとても美味しいものです。この実を食べる時、これから暑い夏が始まることを実感します。黒い粒を集めて汁にしてジュースにしたり、私はまだしたことがありませんが粒を煮てジャムにすると美味しいようです。
人間以外にもいろいろな野鳥が実を食べに来ます。今日、クワの実がたくさん落ちている木の下にカモが二匹いました。カモは桑の実を食べるのでしょうか、それとも単に日陰で休んでいたのでしょうか?
実を採取するⅠさん 葉に混じってたくさん成った実
3月中旬にジャガイモの種芋を植え付け、4月中旬に芽生え、5月上旬に芽欠きと第1回の土寄せをしました。今回、雑草取りを兼ねて2回目の土寄せをしました。これが最後の土寄せになります。
今年は寒い春でいろいろな野菜が不作です。実際に八百屋でも野菜が高騰しています。しかしながら、ジャガイモだけは大きく成長して葉が十分すぎるほど茂っています。ジャガイモは寒さに強いことがよく分かった、寒春の今年でした。
三本クワでジャガイモの根元に土寄せ
同じジャガイモでも、よく成長している畝とあまり成長していない畝があります。原因を考えると、この畑にはコガネムシの幼虫など根を食害する虫が多く住んでいます。また、ジャガイモの芋のなかに食い入る虫も住んでいます。この虫達の分布にジャガイモが関係あるようです。
一方でジャガイモの葉を食べる二十夜テントウムシが今年はほとんどいません。気候が寒いので発生が少ないのではないかと思います。ほんのちょっとした気候の差が虫達にも影響あるのですね。
反対側の根元にも土を寄せる