東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町 東田布施方面の史跡巡りウォーキングの下見(1/3)

2020年09月15日 | 歴史探訪他ウォーキング

 コロナのため、5月以降史跡巡りウォーキングを中止していました。約5ヶ月間の中止です。まだコロナは収束していませんが、歩いていないと体がなまります。9月末から再開しようと思います。今回は、私一人で下見ウォーキングをしてきました。山や谷を避けて緩やかな史跡巡りウォーキングとなるよう企画しました。集合は田布施町交流館で、今回は東田布施を中心にした史跡巡りとしました。お昼休憩は、専福寺か東田布施公民館にしようと思います。

        田布施町長合に残る旧道と遮断機設置跡


 スタートは交流館のバス停留所です。バス停留所から図書館方面に向かい、ステンレスのモニュメントを見上げながら田布施川に架かるさくら橋を渡ります。さくら橋を渡りきると、サリジェ側に回り込み、田布施川を上流に向かって歩きます。そして、あいさつ橋(中央橋)に着くと、JR田布施駅方面に道を変えます。そして、すぐの場所にあるお地蔵様に行きました。昔は、道の中央を向いていたお地蔵様、いつしか歩道側に向きを変えました。

  交流館のバス停留所   さくら橋とモニュメント   商工会館サリジェ
  

 続いて、自転車店脇を右に回り込みます。少しすると、北に田布施町郷土館が見えます。しばらく行って、元ショッピングコートYOU.U跡地に入りました。史跡の一つである国森の古塚に行くつもりが、道がいつの間にかふさがっていました。家が複雑に入り組んでいて行けないのです。そこで、レザンジュ側から回り込んで目指す国森の古塚に着きました。ここ数年のうちにすっかり道が変わっていました。

   あいさつ橋近くのお地蔵様        久しぶりの国森の古塚
 

 国森の古塚、伝承では戦いに敗れた侍たちがここまで流れ着いたとのこと。この場所で最期を悟った侍たちが一人を残して自決したとのこと。そして、生き残った一人とその子孫がこの古塚を守るようになったとのことです。真相は今や藪の中ですが、何か悲壮なことがこの古塚で起きたのでしょう。新しい住宅とレザンジュに挟まれるように、ポツンとある不思議な古塚です。

  祇園社の鳥居と階段     八坂神社拝殿    御嶽教田布施稲荷協会     
  

 古塚を出ると、旧道を通って山陽本線の線路に向かいました。遮断機があった場所に着きました。道の通りをよくするため、八坂神社が鎮座する山が削られ道や橋が作られました。結果として遮断機が廃止されました。次に、八坂神社に向かいました。祇園社と書かれた鳥居をくぐって石の階段を登ると、八坂神社の拝殿がありました。振り返ると、田布施町の街並みが見下ろせます。拝殿の後ろの功徳碑を見学すると、御嶽教田布施稲荷協会横を通って下りました。

    下見した東田布施方面の史跡巡りウォーキングコース

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田布施町郷土館 織物と染物の歴史展示会の準備(2/3)

2020年09月14日 | ふるさと

 開催が5日後に迫った郷土館の「織物と染物の歴史展示会」、着々と準備を進めています。歴史については、江戸時代の紺屋(染物屋)に関わる文献と軒数に関わる表を印刷して貼れば終わります。その隣のパネルには染物に関わる図を展示します。面白いことに、当時は二種類の染物屋があったことです。紺屋と茶染屋です。前者は、藍染めを中心とした高価な染物をします。後者は、安価で多色な染物をします。後者は安いものの色落ちなど品質が悪かったようです。後者は淘汰されて、今はありません。

       いろいろな種類の綿(白、薄茶、濃茶、緑など)


 染物の隣のパネルに、綿を収穫してから反物になるまでの解説をします。当時の織物に必要な道具である、綿繰機、紡ぎ機、かせくり器、糸巻き器、織機などを展示しながら、その使い方などの解説しようと思います。また、縞・絣などの違いを、当時に織られた見本布で説明しようと思います。さらに、反物から和服に至るまでの仕立てについて人体(人台?)に着せた和服で少し解説しようと思います。私はこれらの織物や染物の歴史を少しは知っているのですが、私以外の職員は知りません。そのため、私が勤務しない時でも解説できるように、職員に教えようと思います。

  綿繰器と綿      かせくりの地元民話     和服仕立て方法
  

 江戸から明治にかけて織機が革命的に進歩しました。江戸時代から明治初期にかけては、地機と呼ばれる織機が主流でした。織られた布を織り手の腰で引っ張るのです。伝統工芸である越後上布は今でもこの地機を使っているようです。むしろ、この地機を使うことがブランドの条件になっているとか。地機の次に高機が現れます。これは織機に椅子ががあり、その椅子に座っております。さらに、杼(シャトル)が飛ぶ飛杼が現れます。これらの織機の進歩も解説しようかと思います。

    古代からあるスピンドル      地機や高機などの織機の種類
 

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今週も楽しくのんびり、コットンクラブ

2020年09月13日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 今月最初のコットンクラブの日、私は先月から続けている手紡ぎ毛糸の織りを続行しました。他の方は、好きに織物をしたり,針仕事をしたり,玉巻きなどを楽しみました。まだコロナが収束していないため、いつものようにすべての窓を全開にして、まだまだ暑いため冷房をして、互いの距離を保ち,当然ながら全員がマスクをしての作業です。次回からは少しは涼しくなると思われるため、冷房は不要になると思います。今の状況だとコロナが完全に収束することはないようです。そのため、冬になっても窓全開とマスクは今後も必須になると思われます。今回はそんな話題や猫の話題などで雑談しながらの楽しい活動となりました。

      色とりどりの横糸(お孫さんが選んだ?)を通した織物


  私は製作途中の作品作りだけに集中しました。ここで困ったことが起きました。一本の経糸が綜絖に上下に合わせてうまく上下しないことを発見しました。二個の綜絖を通るその経糸をよく見ると、二本の経糸がどうも交差しているようです。経糸を綜絖に通すときに、通し間違えたようです。または、経糸二本が絡みついたのかも知れません。とは言っても、いまさら直す訳にはいきません。綜絖を上下する時に強制的に経糸も合わせて上下させることにしました。横糸の色を、空色,薄赤色,そして薄黄色の三色を通すところまで行きました。やれやれ、困難続きの作品作りです。

   針仕事をしている方        困難の連続、私の作品作り
 

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古い手回しミシンの修繕

2020年09月12日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 私が使っている古い手回しミシンの調子が良くありません。骨董品として展示してもよいほど古いミシンなのですが、手持ち箱付きでコンパクトで軽いのでなかなか手放せません。このミシンは一本糸で布を縫います。故障の現象は二つあります。一つ目は、縫っていると布の裏側で糸が溜まってしまうことです。二つ目は、布押さえが微妙にずれてミシン針が衝突して時々針先が折れることです。

        修繕しながら布を何度も試し縫いして確認


 このミシンは構造が簡単なため、布押さえを止めている部品が緩いです。そのためか、縫っていると布押さえが微妙にミシン針の方に寄るのです。そして、最後には布押さえにミシン針が衝突するのです。布押さえとミシン針が衝突を回避する修繕をしました。布押さえを取り外して、ミシン針が往復する部分を丸ヤスリで削って広げました。

  布裏で溜まる糸      布押さえを外す     丸ヤスリで削る
  

 次に布裏で糸が溜まる現象は、一本糸縫いミシンでは避けられません。その解決のため、今のミシンのほとんどはボビンを使用しているほどで。一本糸縫いの場合。糸が布を通過して戻る前にに、次の糸が通ります。布の裏側がチェーンステッチ状にならないといけません。とても微細なカラクリなのです。特に、針の動きと布の動きが合わないと、糸が溜まる現象が起きます。今回は、布の移動スピードを調整するネジをいろいろ変えているうちに治りました。時々世話しないといけない、じゃじゃ馬ミシンです。

   布の移動スピード調整部       布の裏側はチェーンステッチ状
 

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網に沿って咲き登るアサガオ

2020年09月11日 | 花,野草

 種まきが6月末と遅かったアサガオ、9月になってから花が咲くようになりました。あまり元気がありませんし、花の色も薄いです。薄い理由は何年も続けて種を取ったためでしょうか。葉数が少ないうえに、葉の大きさも小さいです。去年はたくさんのアサガオが網を這い上がっていましたのに、今年はわずかです。来年は種か苗を購入した方が良さそうです。かつ5月に種をまこうと思います。元気のないアサガオですが、毎朝婆様は花を見て喜んでいます。

      去年より這い上がる数が少ないアサガオ


 ニガウリですが、いまだに花が一輪も咲いていません。これまた、種まきが遅れたためでしょう。また、8月が日照りで極端に雨が少なく、毎日しおれていたことも原因かも知れません。それでも今月中には花が咲いて種ができればと思います。来年は、日差し,種まき時期,肥料などを改善しようと思います。

   上に伸びているニガウリ      葉が少なく花色が薄いアサガオ
 

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田布施町郷土館 織物と染物の歴史展示会の準備(1/3)

2020年09月10日 | ふるさと

 田布施町郷土館では急ピッチで「織物と染物の歴史展示会」の準備をしています。今回は、あらかた会場の並びを整えました。入ってすぐのパネルでは、江戸時代の織物の流通を掲載しました。たとえば、周東地区の織物の集散地は主に岩国と柳井でした。この二つの集散地を経て上方に織物が出荷されていました。柳井縞のブランドは柳井だけが縞を作っていたからではなく、柳井が縞を含む織物の主要集荷地だったためのようです。田布施や平生などでも縞が作られていましたが、柳井縞として柳井から出荷されていたのではないでしょうか。一方、岩国祖生など岩国周辺で作られた織物は、岩国から上方に出荷されていたようです。
 近年、反物を知らない若者が多いと思います。そのため、実物の反物の大きさを知ってもらい、和服との関係も展示します。

       準備中の「織物と染物の歴史展示会」会場


 続くパネルでは、江戸時代の織物産業について解説します。当時は綿以外に苧麻(からむし)が生産されていたことが分かります。そして、綿が生産されてから布になるまでにどのような人々が関わっていたかなども展示します。さらに、当時の織物生産に女性が深く関わっていたこと、また地域によって織物が正業か副業かに分かれていたことが分かります。例えば、島で生活する女性は正業として布を織り、副業として海産物を加工していたことが分かります。一方で、内陸部では米作が正業で織物が副業だったことが分かります。

  古い農業書も展示      縞や絣など      江戸時代の流通
  

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試行錯誤、インド藍による生葉藍染め(3/3) 型染め

2020年09月09日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 インド藍の葉を使ってこれまで、布を染めたり叩き染めをしてきました。インド藍は日本のタデ藍に比べて青の色素(インディゴ)が多いようです。そのため今回は、生葉を使って型染めできるかどうか試してみました。最初の方法ではみごと失敗し、二度目の方法ではなんとか成功しました。正規の型染めは、型紙を使って布に糊を置きます。この糊は染料が布にしみ込まないように調整したものです。糊が乾いたら染めます。しかし、糊の準備ができていなかったため、今回は型紙を使って直接布にインド藍の生葉(型紙用に加工)を置きました。素人ながらなんとか型染めできました。

     猫柄の型紙を使って直接布を染める(水で洗う前)


 使った猫柄の型紙は、たまたまオークションで見つけたものです。他にも使用済の型紙がいろいろ出ていましたが、飼っていた猫のリンになんとなく似ていたため購入しました。最初の方法とは、インド藍をミキサーで砕いて濾した液を使いました。濾した後、アルカリ剤を混ぜて還元剤を加えました。そのまま布を入れると薄い青に染まります。その染め液を、型紙の上から塗ってみました。すると、見事失敗です。水で洗うと、かすかに青くなっていることは分かるのですが、猫の形が出ませんでした。染料が薄いことが明らかです。

 猫柄の上に染料塗布   猫柄の型紙を外す:失敗    粉砕インド藍を盛る
  

 そこで、染料に残っている粉砕インド藍の残渣を使いました。濾したインド藍の残渣を猫柄の型紙の上に1mm位盛りました。塗るのではなく盛りました。15分程度時間をおいてゆっくりと型紙を外しました。すると、盛った箇所の青色が強くなりました。酸素を吸収してより青く染まったようです。水で洗うと、猫の形にくっきり染まっていました。次はいつになるか分かりませんが、正規の方法で型染めしようと思います。正規の型染めをすると、今回染めた猫柄とは反対の陰影になると思います。

  猫柄の型紙をゆっくり外す:成功     布に染まった猫柄(水洗い後)
 

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羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 25/29 (織り 1/3)

2020年09月08日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 9月に入ってからいろいろな行事や展示会の準備で忙しく、なかなか織りに入れませんでした。今回初めて横糸を通してみました。すると、いろいろな問題点が分かりました。一番の問題点は綜絖の上下動作がきついことです。二番目の問題点は経糸同士の絡みつきです。経糸は自分が紡いだのですが、双糸ではなく単糸です。そのため隣の経糸同士が所々で絡みついてしまいます。綜絖を上下するときに必ず絡みつくのです。その絡みをそのつど手で解かなければなりません。その問題点は、時間を惜しまず手間暇さえかければ解決します。三番目の問題は、毛糸の細さがバラバラなためか、横糸が綺麗な横一列にならないことです。
 仕事などの合間をみながら織っていけば、10月中には布がなんとか完成するのではないかと思います。

        最初に空色の横糸を通す、綜絖の上下がきつい

 一方で、良かったことは長いシャトルを使ったことです。横糸を通すときのシャトルの手渡しがとても楽です。また、シャトルに横糸を厚く巻かないよう分散して巻いたことです。そのため、経糸の間をシャトルが通しやすくなり横糸通しが楽になったことです。また、動作がやや重いものの、筬がシャンシャンと横糸を押さえつけてくれることです。

 シャトルを差し込む     シャトルを通す    シャトルを通し終わる
  

 今回織りをしてみて、毛糸を経糸にする布があまりない理由が分かりました。その理由はおそらく、太い毛糸は綜絖に通しにくいことと布目が荒くなることです。荒くなれば肌にチクチクします。当然肌着にはできません、毛糸は編んで布地にするのが主流のようです。織って布地にするのは、伝統的なタータンチェック生地ぐらいかな。
 せっかく始めたので、オリジナル毛糸の布地になるように織りきろうと思います。

    隣の経糸と絡まる箇所       手で絡まりを除く:非常に手間
 

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台風被害を防ぐための事前対策

2020年09月07日 | ふるさと

 今夜あたり、台風10号が九州の西側を通過するようです。久しぶりの大型台風とのことで、山口県の我家でも対策をしました。午前中はまだ明るい中を買い出しに行きました。物はまだまだありましたが、パンやカップ麺のコーナーは品薄になっていました。婆さんが大好きなクロワッサンやアンパンは売り切れでした。仕方がないため別のパンを購入しました。午後からは、家回りの対策をしました。例えば、一番強く風が吹き付けるベランダ、椅子やテーブル以外は屋内にしまいました。椅子やテーブルはひっくり返してベランダの隅に置いて括りました。最後に、停電に備えて発電機を久しぶりに倉庫から出してきました。

      発電機を始動して発電、ランプがよく光ることを確認


 最近、雨戸が無い家が少なくありません。それだけ丈夫なガラスを窓などに使っているからでしょう。実は我家は、40年以上前に建てた古い家です。それでも窓に雨戸がありません。この40年間毎年のように台風に見舞われているにも関わらず割れたことがありません。しかし、窓ガラスをよくみると極小の穴やヒビがあることが分かります。風と一緒に飛んでくる小石や小枝が、ガラスに当たって小さな傷がつくのです。どんなに丈夫なガラスでも雨戸があるに越したことはないと思います。何事もなく過ぎて去って欲しい台風です。

 上下を返したテーブル    雨が降り始めた畑    発電機の始動ランプ
  

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今年度初の少年少女発明クラブ 木工工作(巣箱作り)

2020年09月06日 | 子供の育成関連

 本来ならば4月に始まっていた少年少女発明クラブ、ようやく今年度の活動が始まりました。コロナ対策で活動開始が遅かったため、発明工夫アイデア工作チャレンジ創造コンテスト作品作りはできませんでした。そのため、毎年10月に行う木工工作から開始しました。今年の木工工作は巣箱作りです。私がサンプルの巣箱を二つ作って子供達に見せました。このサンプルを参考に子供達は巣箱を作ります。まずは、巣箱の図面を書いてもらいました。その図面を元に板に線を引いていきます。9月と10月の発明クラブで巣箱を完成します。指導員の見守る中、子供達は全員完成できるでしょうか。

        自分が書いた図面を元に、板に線を描く


 今年度初めての発明クラブです。最初、開講にあたって会長さんや教育長さんからお話がありました。その後、私を含めた指導員の紹介がありました。そして、工作をするにあたっての注意事項を私の方からお話ししました。例えば、「髪が長い子は、後ろで結んで短くするように。」などです。髪が長いと、半田付けする時に髪を焦がす危険があります。また、ドリルに髪が巻き込まれる危険があります。各グルーブ内での自己紹介が終わると、いよいよ木工工作の始まりです。

  指導員の紹介      グルーブごとに指導員     サンプルの採寸
  

 子供達一人一人に12cm x 12mm x 1mの板を渡します。板1枚に収まるように考えて、巣箱の製図します。製図するのは一般的に中学生からでしょうが、あえてチャレンジさせてみました。なお、3年生や4年生には巣箱作りは難しいので、単なる箱を作ってもかまいません。指導員は子供達の能力を見極めて工作を指導します。ちなみに、6年生は毎年の発明クラブで木工工作をしてきたため、ためらわず製図をして板に線を引いていました。さて、どんな木工作品が出来上がるでしょうか。

  箱作りをするグループ        巣箱のサンプルを見入る子供達
 

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試行錯誤、インド藍による生葉藍染め(2/3) 叩き染め

2020年09月05日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 インド藍が育っているため、タデ科の藍のように叩き染めできるかどうか試してみました。葉が小さく薄いため、叩いても葉汁が出るか心配でした。しかし、それは杞憂でした。叩いた後、水で何度も洗いました。すると、タデ科の藍は青い色素だけが残りますが、インド藍は何度洗って緑が残ります。また、葉の付け根の枝は茶色が残りました。タデ科の藍とは色素が違うのでしょうか。

      インド藍で叩き染めした布(絹)、強く洗っても緑が残る


 インド藍は、枝先に小さな葉が並んでいます。そのため、1枚の葉ではなく10枚程度の葉が並ぶ枝を切り取って使いました。切り取った枝先を布(絹)の上に乗せてサランラップで包みました。そして、硬い木の上に横たえて、金づちで叩きました。絹の繊維を傷めないように叩きます。

   インド藍の枝先    サランラップで包む    金づちで叩く
   

 タデ科の藍による叩き染めでも同じですが、葉汁が布に染み込んでいるかどうか確認しながら叩きます。叩き終わるとサランラップを外します。そして、潰れたインド藍の葉や枝を取り除きます。少し時間を空けた後に水洗いします。タデ科の藍の場合は、青く染まった部分だけが布に残ります。しかし、インド藍は葉の部分は緑色に、枝の部分は茶色に残りました。数日後には脱色するのでしょうか?叩き染めでさえ、今だにインド藍の染め方がよく分かりません。

  葉汁がよく出ていることを確認     潰れた葉や枝を取り除く
 

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試行錯誤、インド藍による生葉藍染め(1/3)

2020年09月04日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 日本では藍染めと言うと、タデ科の藍を使った染めを言います。藍染めをする植物にはタデ科以外に、マメ科のインド藍やアブラナ科のウォードなどがあります。中でも、マメ科のインド藍が青の色素が一番が多いそうです。私は去年から、タデ科の藍に加えてマメ科のインド藍を育てています。タデ科を使った藍染め方法は分かりますが、インド藍はよく分かっていません。タデ科の藍のように、インド藍の生葉を使って染めることができるかどうか試しました。

   インド藍の生葉を使って染めた藍染め(左:絹:,右:綿布)


 インド藍は熱帯の植物のため日本ではあまり育ちません。沖縄では育つようです。しかし、日本の夏は今や熱帯のように暑い日々が続きます。去年育ててみました。発芽率は良くないものの、真夏は意外に良く育ちました。驚いたことに、タデ科の藍は11月頃には枯れてしまいます。しかし、インド藍は霜が降る12月まで枯れません。ただし、茎や根は日本の冬を越すことができません。種子を採取した後、5月遅くに種をまいて育てるしかありません。

    マメ科のインド藍の葉        インド藍の葉を粉砕
 

 さて、インド藍による生葉染め方法ですが、葉を収穫後ミキサーで粉砕しました。タデ科の藍は、この粉砕液を濾した液だけでも染めることができます。しかし、インド藍は粉砕液を濾した液ではまったく染めることができません。アルカリ剤を加えてかき混ぜた後、10分位そのままにしておきます。その後還元剤を加えます。すると、濃い紺色に変色します。その後、布を入れると薄く染まります。何度も染め直すと少しは濃く染まります。インド藍で正規に染めるには、沈殿法と呼ばれる方法をとると良いとのこと。その方法は手間は掛かりそうですが、今後試行してみようと思います。

  濃い紺色の染め液     薄く染まった綿布    薄く染まった絹
  

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雑穀の食用稗ほか、アマランサスの収穫

2020年09月03日 | 麦,穀類,雑穀

 9月になって雑穀もだいぶ育ちました。雑穀畑を回ってみると、すべての雑穀の穂が出ていました。すでに茶色になって収穫できるものや、穂が出ている最中のものまでさまざまでした。私が一番大切にしている食用稗は収穫間際でした。しかし、今年もアワノメイガの被害にあっていました。8割くらいは食害されている様子です。アワノメイガは成虫が蛾なので、来年は誘蛾灯を畑につけて退治しよう思います。シコクビエは意外にもアワノメイガの被害にあっていませんでした。今年は試食する程度は収穫できそうです。稗やシコクビエは、稲を栽培できない山間地域で主に栽培されました。飢餓用の雑穀のためか美味しくはありません。今や忘れ去られた穀物です。

          2週間後には収穫できそうな食用稗の穂


 量的にたくさん収穫できるのはモロコシ類です。害虫に比較的強く穂が大きいためです。私が栽培しているのは、サトウモロコシと呼ばれる品種です。茎の中に甘い糖分が含まれています。砂糖などの甘みがの少なかった昔、お菓子の代わりにもこの茎をかじりました。もっと昔、子供達はこの作物を自由に栽培していたそうです。そして、お祭りなどで売ってお小遣いにしていたとか。茎に含まれる糖分を抽出して砂糖(水あめ)を作ったことがあります。やや青臭いねっとりした水あめでしたが、とても甘かったです。

  虫が入り枯れた稗    成熟のシコクビエ    サトウモロコシの出穂
 

 今回、穂を収穫したのはアマランサスです。鶏頭に似ている植物です。種も鶏頭に似て、とても小さな粟粒のような種です。この種はそのまま食べるのではなく、熱したフライパンなどで最初炒ります。炒るとポップコーンのように爆ぜます。その爆ぜた種をみそ汁などに入れて食べます。あまり美味しいとは言えません。私はしたことがないのですが、製粉機で粉にして調理することもできると思います。これらの雑穀は10月末までにすべて収穫します。 

     アマランサスの穂          粟粒のような極小の種
 

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ようやくマクワウリを収穫、美味しい!

2020年09月02日 | 野菜:果菜

 今年のマクワウリやスイカ作り、だいぶ遅れての収穫です。収穫が遅れた原因は①種まきから育苗、②日陰の畑、③ほとんど無肥料、が原因てはないかと思います。今回、待ちに待ったマクワウリを収穫することができました。マクワウリの甘い匂いに誘われて、イノシシやタヌキなどの害獣がよくやってきます。しかし、今年は電柵のおかげで守られました。すぐ近くに植えているカボチャも、害獣に食べられておらず大きくなっています。

      雑草の中で、ひっそりと甘い匂いのマクワウリ


 私の祖母は毎年のようにマクワウリを栽培していました。夏の間、いつ行っても美味しいマクワウリを食べさせてくれました。マクワウリは、子供の頃の思い出の果物です。そのため、私も毎年のようにマクワウリを栽培しています。しかし、どう言う訳か、祖母のように美味しく作れません。何かが足りないのです。毎日畑に通っていた祖母のように、作物への愛情や世話が足りないのではないかと思います。

  収穫したマクワウリ         美味しくいただきました
 

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ヘナの挿し木を追加

2020年09月01日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 8月初めにヘナを植木鉢に挿し木しました。その後の2週間位、葉がしなびたりして勢いがなくなりました。ところが、2週間を過ぎた頃から新しい葉が展開するようになりました。つまり、挿し木後に根付いたようです。これで、ヘナが挿し木で増やせることが分かりました。そこで、今回は新しい植木鉢を購入して新たに挿し木することにしました。元々熱帯で育つ植物なので花が咲かず、種を得ることまず無理のようです。挿し木で増やして、温室で冬越ししようと思います。そして、来年の夏に本格的にヘナを育てて、染色材として葉を収穫しようと思います。

       8月初めに挿し木したヘナ、元気に葉が展開


 種から育てたヘナが二本あります。その中で、よく伸びている枝を4本選んで切り離しました。挿し木にするため、土に埋める部分の葉をすべて取り除きました。また、枝の先端はハサミで取り除きました。葉がたくさん付いていると、葉からの蒸散が多くなり枯れてしまう可能性が高くなります。挿し木する場合、一般的に葉を少なくします。購入した培養土を植木鉢に入れてから挿し木しました。ばい菌がたくさんいる畑や庭の土では、枯れてしまうかも知れません。

   良い枝を切り離す    切り離した枝      葉を取り挿し木
  

 挿し木するために取り除いた葉は、さっそく天日乾燥しました。カラカラに乾いた葉は粉にします。製粉機で粉にするほど葉は多くありません。乳鉢で擦るようにして粉にしようと思います。粉にしたヘナを水で溶かして、どの程度肌や布が染色するか確認しようと思います。藍などと違って、茶色または橙色に染まるようです。ヘナを挿し木した植木鉢は日陰に置きました。今後は毎日の水やりが欠かせません。2週間後には根付くでしょうか。

    天日乾燥中のヘナの葉        挿し木した四つの植木鉢
 

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