すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

自分が滲み出る言葉

2008年05月09日 | 読書
 また先生は、
「自分の字は一生書かなくていい。すぐれた手本に学び続けていく心がけが肝心だ」
ともおっしゃっていました。

 野口芳宏 『野口流 授業の作法』(学陽書房)

 野口先生の書道の師のあたる方の言葉である。
 そうした対象には生半可な気持ちではめぐり合えないだろうし、また一つのことを究めようとする者だけが語れる言葉のように思う。

 それゆえ実際の言葉とは裏腹に、おそらく仕事にも生き方にも色濃く「自分」が滲み出てくるのではないか、そんなふうに想像できる。