あまりにも膨大になりすぎたデータの始末をしたいと、画面を開いてみるが、例によって例のごとくはかどらない。ふと見つけた昔の文章に見入ったりしてしまう。今日、見つけたのは「もしかしたら、詩でも書けるかな」と打ち込んでおいたメモ。ブログには挙げていないだろう。もう十年以上前の出勤時のことだ。

・・・・・・「ランドセル押しつぶして、天を見上げる」2005.5.21記
国道沿いの集落で、スクールバスを待つ子どもたち
やや幅のある歩道は、朝のたわいもない遊び場となる。
その中で一人、歩道に寝転んでいる子がいる。
周囲の子どもたちの喧騒をよそに
その子は仰向けに身動きせずにいる。
その背中にはもちろんランドセル。
適度なクッションとなって身体を支えている。
風が顔の上を過ぎ去る感触でも確かめるように
目を閉じている女の子。
朝の青空の柔らかい日差しを浴びて
ずいぶんと気持ちよさそうじゃないか。
宿題がわからなくて寝不足だったのだろうか。
今朝の朝ご飯を食べられなかったのだろうか。
さあ、バスが来る。
背中の柔らかいランドセルは
今度は肩にかかる荷物となって
君の今日が始まる。
まっすぐを見て歩くんだよ。
教科書をしっかり読み、ノートはていねいに書くんだ。
思い切り遊べばいい。
そして、先生に怒られたり、友達と喧嘩したり
いやなことがあったら
今日のように、ランドセルを背中で押しつぶして
天を見上げてかまわないんだよ。
・・・・・・

・・・・・・「ランドセル押しつぶして、天を見上げる」2005.5.21記
国道沿いの集落で、スクールバスを待つ子どもたち
やや幅のある歩道は、朝のたわいもない遊び場となる。
その中で一人、歩道に寝転んでいる子がいる。
周囲の子どもたちの喧騒をよそに
その子は仰向けに身動きせずにいる。
その背中にはもちろんランドセル。
適度なクッションとなって身体を支えている。
風が顔の上を過ぎ去る感触でも確かめるように
目を閉じている女の子。
朝の青空の柔らかい日差しを浴びて
ずいぶんと気持ちよさそうじゃないか。
宿題がわからなくて寝不足だったのだろうか。
今朝の朝ご飯を食べられなかったのだろうか。
さあ、バスが来る。
背中の柔らかいランドセルは
今度は肩にかかる荷物となって
君の今日が始まる。
まっすぐを見て歩くんだよ。
教科書をしっかり読み、ノートはていねいに書くんだ。
思い切り遊べばいい。
そして、先生に怒られたり、友達と喧嘩したり
いやなことがあったら
今日のように、ランドセルを背中で押しつぶして
天を見上げてかまわないんだよ。
・・・・・・