すぷりんぐぶろぐ

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結論は「つなぐ」か

2016年11月01日 | 教育ノート
 『つながる読書術』(日垣隆 講談社現代新書)を読んだ。年間に本代として600万円ほど使い、今まで10万冊以上は読破している作家が、自分の読書術を公開しながら「おもしろい」「役立つ」という観点で様々に論じている。到底及びもつかないが、読書の意味は?と問うたメモがあった。結論は「つなぐ」か。



・・・・・「エクササイズとしての読書」2006.4.9

コンビニのBookコーナーに並んでいた『PHP』誌に
「朝の読書」の文字があったので、買い求めた。
その特集はそれとして、
対談コーナーの二人のやりとりに強く惹かれた。

黒鉄ヒロシ氏と小林薫氏である。
タイトルは「頭脳を鍛えるか、肉体を鍛えるか」。
頭脳派?の黒鉄氏と肉体派?の小林氏
そのかみ合い方がなかなか素晴らしい。

小林氏のこんな一言がある。

 昔は筋トレもやっていたんですが
 エクササイズを取り入れると
 微妙に筋肉の質が変わってきます。
 見た目の隆々とした筋肉を作るのではなくて
 パンチを打つなど、実際に使うことで
 筋肉が活性化されていくわけです。


何気なく読み過ごしそうなことばだが
では脳の鍛え方はどうか、と置き換えてみると
読書だけやっていても活性化できるものかと
ふと不安になってくる。

黒鉄氏はこう言う。

「物を知ること」と「鍛えること」は
 通底するんじゃないかしら


この場合の「物を知る」ことは、単に知識量ではないだろうし
鍛えるためには、頭を使う、
つまり知識と知識のつなぎ合わせをどうしていくかが
肝心になってくるだろう。

エクササイズとして読書をする方法もいろいろ考えられる。
頭脳を刺激していくためには
文字づらだけを追っていてはだめだ。
その知識をどう使うか、
思考するだけでよいか、
いや思考するにしても、具体的に何か動かさなければならない。
目は当然としても、口か、手か…

インプットとアウトプットをどう絡ませるか
ただの読書では、もう脳は鍛えられない。

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