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山の日の前の日の道の日

2017年08月10日 | 雑記帳
 今日は「道の日」。明日の「山の日」が祝日であり、比べれば本当に存在感が薄い。制定した国土交通省(旧建設省)では、何かイベントでもするのだろうか。高速道路無料なんて実施してみれば、結構盛り上がると思うが…。いやそんな目先のことではなく、問題なのは「人の道」ですよ、と自らをたしなめる。



 一昨日傍聴したある会で、発言者の一人が「秋田は学力が高くとも、人材力がどうかというと…」と述べた。もちろん「学力=人材力」とは考えてはいないだろうが、ニュアンスとしては、そんなふうに近づけていく教育志向が感じられた。地域の生き残り戦略として聞けば賛同できないわけではない。が、しかし…。


 この志向にはかなり綿密な計画立てが必須だ。幼少期のレベルから中学高校と発達段階に沿った展開こそ肝要だ。会の中で何度も連呼される「発信」という言葉に踊らされると、本末転倒である。初期段階で「没頭する」「学び浸る」といった経験を十分積む意義を繰り返し強調したい。基礎を脆弱にしてはいけない。


 外部表現や発信を求めるのはどうしても大人の側であり、自分たちがそれで満足する傾向がある。手抜かりなく、無難にまとめようとする。それは子どもの学びたい意欲も、本当に表現したいことも削いでしまう危険性を持つ。その自覚がほしい。そういえば最近の「人づくり革命」という言葉もかなりハテナである。


 「人づくり」とは少し奢った考えだ。退職前年に新統合校の教育目標設定に携わった。「つくる」と決めたその目標は「すすんでつくる・みんなでつくる・みらいをつくる」と細分化した。学び習う姿勢や方向性とともに「つくる」べき中味も示したつもりだ。「人」をつくりあげるのではなく、人が「」をつくるのだ。