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『明日やろう』は馬鹿野郎…か

2022年02月17日 | 読書
 結局斜め読みになってしまった。駄文と分かりつつ書き続けている自分には必要感が薄かったか。ただ、先日読んだ『傘のさし方がわからない』(岸田奈美)もそうだが、文章を量産している者には、それなりの秘訣があり、それを確かめたい気持ちがあった。この著者のスタイルは「手を替え品を替え」だな。


『書く習慣』
 (いしかわゆき クロスメディア・パブリッシング)


 目次の前に「お悩み診断チャート」があり、「書けない…」と思っている人がどの章を読めばいいかおススメしている。以前から見かける形式の一つだ。この章立てが書き続けるための要素である。曰く「書く『勇気』」「書く『習慣』」「書く『ネタ』」「書く『思考』」「書く『技術』」「書く『気持ち』」…普通だが…。




 この並びは優先順位だと思う。やはり「勇気」が肝心なのだ。そして踏み出し、歩き始めて少し心地良さなど感じたら、その段階で勇気は見えなくなる。そんなふうに「習慣(づくり)」も「ネタ(拾い)」も、併行的だがクリアしていくと、あまり負担に感じなくなるはずだ。「思考」や「技術」は個人差もあろうが…。


 だから、この本で一番重要な提言と感じたのは、次のフレーズ。「『明日やろう』は馬鹿野郎なのです。」思いついたら書いてしまえ、すぐにペンを持て(キーボードやスマホに向かえ)ということ。「そんなこと、意味があるの?」と考えてしまうのは駄目。意味はあるものではなく、生み出すものですから…。


 巻末に「『書く習慣』1ヶ月チャレンジ」と題したテーマ一覧、さらに「『書く習慣』をつくる52のコツまとめ」が8ページにわたりキーワード化されている。このうち5,6個モノにしたら書き続けられるだろう。書くことの惚け防止効果は証明されている…実はこれが高齢者の本音。そろそろ手書き割合を増やそう。


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