百醜千拙草

何とかやっています

フェイスブック上場に思うこと

2012-05-25 | Weblog

フェイスブックの鳴り物入りのナスダック上場後、数日であれよあれよという間に2割近くも株価が下がり、バクチで儲け損なった連中が文句を言っています。もちろん、損した連中がいるということは、儲けた奴もいるということで、さすがに異常な値崩れにSECが調査を開始したという話。

フェイスブックが上場する理由が私はさっぱりわかりません。同じナスダック系のコンピュータ関連企業と違って、ネットワーキングサイトでしょう?どんな設備投資が必要なのでしょうか?上場して金を集めて、その金を何に使うつもりでしょう?そしてその投資によって、さらにどれほどの利益の上昇が期待できるというのでしょうか?原則的に会社の収入は広告収入という話ですから、金を集めて投資したところで、そう簡単に広告収入が増えて会社の利益が上がるとは思えないのですが。

何か深い訳があるのかも知れませんが、私から見れば、フェイスブックの上場は、消費税増税と同じぐらい「大儀がない」と思うのです。つまり、上場のための上場に過ぎないように感じます。上場させて、IPOで値段を釣り上げて、前からの株主が株を売って金もうけをするための上場なのではないでしょうか。ライブドアみたいなものですね。だからこそSECが動いているのでしょう。

社長は30前の若者のようですが、会社を金儲けのネタに使われたのではないかと私は思います。この社長が上場の意図について語っているのを聞いたことがないので、私の下種の勘ぐりがあたっているかどうかわかりませんが、この若者社長がそそのかされて、金儲けに利用されたのでないとしたら、二つ、可能性があると思います。この社長が、会社のコントロールを失い、会社を捨てるリスクを侵しても、金もうけになればよいと考えたか、あるいは、本当に集めた資金で凄い利益のでる事業展開をする具体的な名案があるか、です。あいにく、私のボンクラ脳では、後者の場合の金になるアイデアとはどんなものかさっぱり思い浮かびませんが、もしあっと驚く事業展開が示されるのならば、私もフェイスブック株を買わせてもらいたいと思います。

そういえば、ウォレンバフェットは、フェイスブックに投資するつもりはない、と言っていたそうですから、少なくともバフェットもフェイスブックがパブリック企業として長期的に成長するとは考えていないということでしょう。あるいはバリュー投資、長期投資のポリシーを貫き、volatileoverpriceぎみなナスダックのハイテク株には最初から興味が無いというだけなのかも知れませんが。

集めた資金を使って、フェイスブックが本当にあっと驚くような事業展開をすることを私は多少は期待しているのですが、どうでしょうか。タダの金儲けのダシに使われたというありがちな話より、そういうドラマがあった方が面白いです。

私が、この社長の立場で、会社に思い入れがあるなら、上場はしないですね。バクチ打ちのおもちゃにされて、捨てられるのが関の山だと腰が引けますから。逆に、会社はどうでもよくて、上場の目的が一生分のカネを作って30前に引退して遊んで暮らすことなのであれば、頃合いを見計らって株を売り逃げるという手は理解できます。

 

ま、どうでもよい話でした。それより、東北復興財源めあてで、放射能汚染の可能性のある瓦礫を全国バラまくキチガイどもの方が深刻な問題です。もうつける薬も無いのでしょう。先日、北九州での瓦礫受け入れのニュースを聞きました。市民の大多数が反対している中、強行して、市長はいまや雲隠れしているという話。北九州で処理する瓦礫は全体の0.1%とかいう話で、たかだか0.1%の瓦礫を処理するために、運賃をかけて、放射能をバラまいて、市民を危険にさらす目的は、この復興財源利権です。つまり、東北復興財源は東北の復興には使われないということです。それで太るのは、国民のカネが出所の財源をあさり、おのれの利益のために全国に被害を拡大するこのような連中です。下のまんがを見て、国民新党の下地幹事長が、クーデターをおこし、党首を追い出してまでも与党に残ろうとした浅ましい行動の理由がわかりました。

 まんが復興利権に群がる連中 (PDF file 4.5Mb)

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