百醜千拙草

何とかやっています

反原発、紫陽花革命

2012-07-10 | Weblog
先週末の官邸前原発デモについて、書いて投稿しようとして、うっかり全部消してしまいました。気をとりなおして、もう一度、書いたのですが、それも消してしまいました。ちょっと書き直す気分になれないので、言いたかった要点だけ箇条書きにしておきたいと思います。

雨にもかかわらず、官邸前デモは前週同様の15 - 20万人が参加。坂本龍一氏、亀井静香氏、志位和夫氏、田中康夫氏らが演説。
前週よりも厳重な警護体制が敷かれていて、警察は、地下鉄出口を封鎖し、デモの人々を地下鉄駅に封じ込める、「デモ弾圧」をやった模様。
関電前でも過去最大級のデモ。
関電は大飯原発再稼働後、すでに6基の火力発電所(大飯原発一基の2倍以上の電力供給力をもつ)を運転停止。つまり、原発を動かすかわりにもっと余力のあった火力発電所を止めたということで、原発を動かさないと「電力の供給不足」になると言っていた政府や関電などのいうことはウソであった。(原発はなくても電気は足りているというのは、ずいぶんも前から、多くの人々が指摘していたこと)原発は止めてしまうと、一気に不良債権化し(電力は作らなくても、莫大な管理維持費がかかる)、会社経営にマイナスとなるとなるために、電力会社は運転しつづけたいだけのことだった。速攻で火力発電所を止めた経緯や、電力データは、「Everyone says I love you!」の記事に詳しいので是非、ごらん下さい。この国の政府や電力会社は、多くの国民がウソだと見抜いているウソを平然とつき続ける。

福島の復興の妨げになっている最大の問題は、放射能汚染のようだ。観光や天然資源を扱う職種は悲惨なことになっており、これらに従事する人々は東電に半永久的に土地を奪われ、生計の手段を奪われ、財産を奪われたに等しい。その東電に補償請求をしたら、全額8万円の補償金だったという人の話を雁屋哲さんのブログで読んだ。原発の事故は一回、起きれば、広範に土地と人々の生活を半永久的に破壊する。原発を動かさないと日本経済がダメになるとか、原発事故より交通事故の方がよっぽど人が死ぬとか、そういう戯れ言を言う欲で面の皮が突っ張った連中には本当に怒りを感じる。学ばない奴らだ。

反原発を軸とした市民運動は「紫陽花革命」とネットで呼ばれている。反米イスラム市民が、親米ムバラクを退陣に追いやったエジプトのように、反原発の市民が原発擁護の経団連、電力会社、原発利権にどっぷりの官僚組織を解体させるぐらいの勢力になって欲しいと思う。官僚に振付けてもらっている政治家に任せていても一歩も先に進まない。人々が立ち上がり、連帯し、人々自身で運動するしか道はないような気がする。

大阪市長はダメ。この人は機を見るに敏な単なる扇動者であることが、原発に対する態度ではっきりした。Flip-flopper、風向き次第でどっちにでも転ぶ、ラグビーボール、原口氏のような感じ。信用出来ない人間は敬して遠ざく。政策の実現に際して数を集める必要はわかるが意見は違っても信用できる人間と組むべき。でないと、空き缶のように、ここ一番で足をひっぱられる。大阪市長が国政に出れば一定票は集まるだろう。結局、同じ一票といっても、よく考えて信念に基づいて投票する人もあれば、テレビで見たという理由だけで投票する人もあれば、所属組織に強要されて投票する人もあって、一票の質はさまざま。しかし、民主主義では、どの一票も同じ価値を持っている。大阪市長の党が集める票は、大阪市長なみの国民が投票した結果。政治のレベルと国民のレベルは相関する。

マスコミがいまだに毎日、叩くところを見ると、マトモで力があるのは小沢新党。どちらにしても選挙は近い。民主と自民は自爆。脱原発を旗印に少数政党を一気に束ねてかつての細川政権が再現するかも知れない。
コメント
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