百醜千拙草

何とかやっています

大統領選前夜

2012-11-06 | Weblog
先日、大学院入学が決まった研究室の女の子は、あと二ヶ月半ほどで去って行くことになりそうです。お祝いということでタイレストランに行きました。大学院入学が決まった後、安心したのか、あるいは私の説教がようやく奏効しはじめたのか、急に熱心に実験を始めました。しかし、残された時間を考えると、プロジェクトは完了しないままになりそうで、どうしたものかと思っていたら、研究室に来たいという奇特な人のメール。若い女医さんで、本国では医学校時代からいろいろ賞を貰っている優秀な人のようです。しかも、給料は要らないという素晴らしい話。渡りに船というか、こちらにはもちろん異存はありませんけど本気でしょうか。イスラム圏なので、無事ビザが下りるかどうか。

私は、給料を満足に払うお金がなくて、選べる立場にはありませんので、研究室にはそれでも来てやってもよいという人がたまたまいたら、じゃあお願いしますという感じで、来てもらっています。ふりかえれば、みんな若い女性でした。数年前は若い男性が中国から来てくれることになりそうだったのですが、思わぬことで奨学金の応募資格を満たさないことがわかり、その話は流れてしまいました。研究に熱心なのも女性の方が多いような気がしますから、偶然なのでしょうか。あるいは「若い女の子に囲まれて研究したい」という私自身も気がついていない潜在願望が現実化しているのでしょうか。そうだとしたら潜在意識恐るべしですね。確かに若い女の子と日々楽しくやっておりますが、残念ながら(いや、幸い)モテているというわけではないことだけは確かです。

潜在意識に向かって祈る、ということを最近私は意識的にするようになりました。祈るということは謙虚にひざまずくということだと思います。そうすることによって自分が泳いでいる川の流れを感じられるのです。逆に、欲望をかなえたいという気持ちが強過ぎる祈りには効果が少ないと私は思います。流れに沿った願いでなければかなわないようです。つまり、自らの意図と自然の意図が同じ方向を指しているとき、すなわち「調和」があるとき、願望はかなえられるように思います。祈りという行為は、自分の願望と自分に求めてられているものの「すり合せ」を少しずつ行っていっているのだろうと私は考えています。私の経験上、「すり合わせ」がうまくいけば、願望はたいてい叶えられるようです。

さて、田中眞紀子の新設大学認可却下の話、私、正直、どう解釈したものか戸惑っています。大手マスコミは横並びで非難。横並びで非難されると、私は何か事情があるのだろうとつい勘ぐってしまいます。建前上、「教育の質」の低下を理由に認可申請を却下するのは、文科省大臣の権限だと思います。これまでは、官僚が原稿もシナリオも書き、政治家に振り付けし、結局、大臣はただの飾りに過ぎず、大臣の認可は盲判に等しいと言っても過言ではありませんでした。政権交代前は、「政治主導」「霞ヶ関改革」というような言葉が使われましたが、そもそも政治家が主導して官僚が仕事をするというのは、当たり前の話であって、官僚が主導して政治家を振り付けるという、官僚政治がおかしいのは論を待ちません。今回の大学認可に関して、その官僚政治に対して、無差別破壊兵器がプッツン火を吹いたのではないか、とも私は感じるのですが、どうでしょう。大学やそれをあてにしていた学生さんは気の毒ですけど、建前上、これまでの慣例を当てにして、認可もおりていないのに、学生を募集したり大学設備を広げたりする方にも問題はあると私は思います。

まもなく、4年に一度のお祭り、アメリカ大統領選の投票が始まります。世論調査ではオバマとロムニーが拮抗しているようですが、どうでしょうか。Electral vote なので、一般票の比率が直ちに結果に結びつくわけではありません。アルゴアの時も総投票数ではアルゴアの勝ちでしたが、キーとなる州(特にフロリダ)を取られて負けました。今回もキーになるのは、オハイオ、フロリダ、コロラドなどのどっちに転ぶかわからない大票田でしょう。これまでの感じだとオバマが優勢、加えて、再選候補の方が総じて有利ですから、オバマの再選の可能性が高いだろうと予想します。フロリダとオハイオをオバマが制すれば、相当な大差でオバマが勝つのではないでしょうか。もちろん逆にフロリダやオハイオをロムニーが取ったら、多分、ロムニーの勝ちとなるでしょう。
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