百醜千拙草

何とかやっています

偽りの感謝 (追記)

2012-11-23 | Weblog
木曜日はアメリカでは感謝祭です。日本の盆や正月のように、家族が集まって、昼間からビールを飲みながらフットボールを見る日です。しかし、多分、本来は、イギリスから新天地を目指してやってきた清教徒を助けたアメリカインディアンの人々に感謝を捧げる日ということだろうと思います。何とも言えませんね。まさに、恩を仇で返すというのはこのことでしょう。その後、続々とヨーロッパからやってきた移民によって、アメリカインディアンは、散々、騙され、虐殺され、土地を奪われ、小さな保護区に追い込まれていきました。そうしておいて、「感謝祭」ですからね。いまだにネイティブアメリカンの人が感謝祭の日に大きなプロテストを行うのも当然でしょう。このヨーロッパ系アメリカ人の傲慢さが、現在の「アメリカ精神」を為していると言ってよいだろうと思います。近代アメリカの無法ぶりについては、散々、批判してきましたから、もうやめますけど、「感謝祭」という偽善のこもった言葉を聞くと、私はムナクソが悪くなりますね。おなじく、「民主化」という言葉もそうです。この言葉を錦旗に掲げて、他国に侵攻し、市民を虐殺し、他国に傀儡政権を作って実質的に植民地化を推進して来たアメリカ(というかヨーロッパ植民地主義の延長ですね)のやりかたには反吐がでます。ただ、一般アメリカ人の殆どは、アメリカが何をしてきたか正しくは理解していないだろうと思います。日本も平和ボケで3S政策、億白痴化政策が進んでいますから、アメリカの植民地であるという意識さえない人も多いでしょう。しかし、近年の政権交代、その後の民主党の瓦解、小沢氏の冤罪裁判、でっちあげ痴漢事件をつかった言論封じ、こうした信じられないほど露骨で醜悪なものを見せ続けられ来た人々は、日本の統治機構、政治の本質を知って、行動をおこしてくるようになりました。次の選挙では、もうウソつきに騙されないと思います。アメリカが日本市場に彼らのルールを押し付けるためにゴリ押ししているTPPの本質、官僚天下り財源のための消費税増税、原発利権のための原発推進、という本音を知る人も増えてきました。その点で、私は次の選挙は、旧利権(自民)、ウソつき政党(民主)を否定するものになるだろうと思います。維新のペテンにも騙されることはないと思います。
ちょっと残念なのが、鳩山氏。党公認の踏み絵を拒否して、政界引退とのこと。この人は、大事なところで判断を間違えます。理念や考えは、私は賛同するのですけど、筋を通す力強さに欠けると私は思います。結局、国民よりも政治理念よりも自分が作った党の方が可愛かったということです。本末転倒とはこのことですね。最後は飼い犬に手を噛まれて引退に追い込まれました。ちょっとは気の毒ですが、やはり大事にあたって判断を誤るようではダメですね。

追記。

プロジェクト99というサイトを知りましたのでリンクします。
現在進行中のプロジェクトは「脱原発、消費税反対、TPP反対」議員を当選させようという運動です。

現在すでに、国民の生活が第一、社会民主党、新党きづな、新党大地・真民主、減税日本、新党日本、改革無所属の六党一会派で形成する「民意の実現を図る国民連合」が存在しているということを私は知りませんでした。マスコミはもちろん報道はしません。これらの政党の所属議員は、マスコミが第三極と呼ぶ維新、みんなの党をあわせた数よりも多いのだそうです。今回の解散は消費税増税法案を通したための談合解散です。自民公の談合三兄弟が談合して、消費税増税とその後の解散を決めたのですから、実質、これら三党は同じ穴のムジナであり、数の上からこれらの政党を第一極と呼ぶならば、生活党を中心とする「民意の実現を図る国民連合」が第二極、そしてその他、という構図になっているのが現実でしょう。自民にいれても民主にいれても同じです。どうせ彼らは党名は違っても目指しているものは同じ、ねじれでどうせ談合することになります。消費税反対、TPP反対、原発反対ならば「民意の実現を図る国民連合」の議員を支持しないといけません。
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