百醜千拙草

何とかやっています

日本政府というもの

2014-10-03 | Weblog
前回、さんざん悪口を垂れ流してしまい、反省しております。いくら真実であっても、悪口に含まれるようなネガティブなエネルギーは毒気がありますから、悪口は極力言わないように、もっとニュートラルな表現にしないといけませんでした。
 首相が「バカ殿」とか、まるで「バカ殿」をバカにしたような表現はすべきでは無かった、大人げなかったと反省しました。大人気のある人とは、国に騙され、放射能まみれになって身近な人が死んでいっても、戦争で無実の人間が何万人も殺されても、消費税を増税して貧困層が窮して餓死したり首を吊ったりしても、「人生いろいろ」とでもうそぶいて動じない人のことを言うのかも知れません。ま、ともかく、私も残りの人生、いろいろやらねばならないこともありますし、時間も限られていることですから、悪口で毒気を垂れ流しながら不条理に怒る部分と、人の善意を信じてお花畑で楽しく過ごす部分とうまくバランスをとってやって行きたいと思います。

などと平和モードになっていたら、頭に血の昇るニュース。

「陸山会事件」というデッチあげ事件で起訴された小沢氏の当時の秘書、石川元議員の控訴を最高裁が棄却。小沢氏は「秘書の問題も私の問題も全て政治的意図を持った国策捜査の結果だ。検察の主張を裁判所が認めたことは大変残念であり、日本の司法制度に汚点を残す」と述べ、司法当局を批判した。(日本の司法に汚点=小沢氏)その一方で、石川氏の取り調べで虚偽調書をでっち上げた検事の方は確たる証拠にもかかわらず、不起訴、検察審議会でも不起訴相当というイカサマ劇場。

一市民さんTさんらの地道な調査によると、そもそも最高裁そのものがこの政治事件の黒幕であった可能性が極めて高いのです。(一市民が斬る最高裁の罠)この事件の全容を知れば、石川さんが問われた罪の内容に、あきれかえるでしょう。これは全くヤクザのイチャモン、何の犯罪事実もない所にでっち上げられた「火の無い所に立てた煙」です。政権交代がかかった選挙直前に当時の野党第一党、党首失脚を狙った露骨な謀略、政治的な意図のもと国家権力を悪用した恥ずべき「国策捜査」事件でした。

日本の司法は結局、官僚ですから、独立した権力ではありません。国家権力をもつ三権は独立して牽制しあうのではなく、お互いの利益のために連立して、力のないものを貪り、己の都合のよいように無実の人間を陥れ、立憲主義、法治国家という建前も平気で踏みにじって恥じぬヤクザ組織(というとヤクザに悪いですが)だと私は思います。

そして、秘密保護法という「言論統制」制度を12月10日から施行する方針という話。憲法なんぞ、ナンのその、まさにバカ政権が数にモノを言わせて、やりたい放題。これで、国策捜査はもっとやりやすくなり、言論封鎖するにしても、痴漢のでっち上げ、練炭自殺偽装などという面倒くさいことをする必要もなくなるということでしょう。気に入らないことを言うヤツは「秘密保護法違反で、逮捕して刑務所にぶち込む、でも逮捕の理由はヒ、ミ、ツ」ですからね。そして逮捕、起訴されれば、警察も検察も裁判所も邪魔者を消したい権力者もみな同じ穴のムジナですから、全くの無実であっても、あっという間に有罪判決はでっち上げられてしまうのです。日本政府はそういう機関だちゅーことです。

田中良紹さんの記事から。
臨時国会召集日に安倍総理が自民党の両院議員総会で「正面から堂々と論戦したい」と発言したのを聞いて驚いた。この政権はこれまで一度も正面から堂々と論戦を行った事がないからである。
 最大の事例は集団的自衛権の行使容認を閣議決定しながら、立法作業を先送りし、来年の通常国会の終盤でほんのちょっと議論して決めてしまうスケジュールを描いている事だ。憲法の基本にかかわる問題を「正面から堂々と議論」しない姿勢がこれほど明らかな例はない。こんな事例は世界でも日本だけではないか。


日本の政府というのはこういうものだということです。
コメント
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