百醜千拙草

何とかやっています

危ないイスラエル

2015-03-06 | Weblog
最近のイスラエルのシオニスト政権、アベなみの暴走をしているような感じがします。非常に独善的で柔軟性に欠け好戦的な感じがしますね。
私は、次のアメリカ大統領選挙の後のことを心配しています。この調子でいくと次は共和党の可能性が高いでしょう。またロムニーが出てくることになるのでしょうが、国際政治においてオバマの路線を引き継ぐことはないだろうと思います。となると、このイスラエルの暴走がとまらなければ2-3年後に中東はかなり危険な状態になる可能性があると思います。

オバマがイランへの経済制裁を緩める方向で調整してきたのがイスラエルは気に入らないのです。そして、中東でイスラエルの後ろ盾となっているアメリカの議会でネタ二エフが演説してオバマを批判したという話を聞きました。もちろん、これはアメリカ軍需産業をバックアップする共和党のお膳立てがあったのでやったことでしょうが、例えば、これが日本であればどうでしょう。どこかの国の首相が日本の国会にやってきて、アベのやりかたは生ぬるい、とでも批判すれば、いくら反アベ派が力を持っていたとしても、その批判で物事は悪くなりはすれ、良い方向に進むとは思えません。あせっているのか、あるいは逆に傲慢になっているのかどちらかなのでしょう。

再び、田中宇さんの記事から
テロ戦争を再燃させる

 最近の記事で、イスラエルが自国とシリアの国境地帯でアルカイダ(アルヌスラ戦線)を支援し「イスラエル・軍産複合体・アルカイダ・ISIS」の連合体ができていると書いた。米オバマ大統領は、この連合体と対峙している「イラン・イラク・シリアのアサド政権・レバノンのヒズボラ」の連合体を宥和(強化)する傾向で、その一環としてオバマ政権は、かつて米国自身がかけたイランの核の濡れ衣を解こうと交渉を続けている。イスラエルのネタニヤフ首相は、軍産イスラエルの傀儡色が強い米議会に自らを招待させ、イランと核協約をめざすオバマに反対する演説を3月3日に行う。アルカイダやISISを支援するネタニヤフと、イランへの宥和を強めるオバマとの敵対が激化している。
「イスラエルがアルカイダ(ISIS)を支援している」と指摘しているのは私だけでない。米国の、軍産イスラエル系の共和党勢力「ネオコン」(米政府にイラク侵攻を挙行させた勢力)の中心に位置する「権威ある」雑誌ウィークリースタンダードが最近、イスラエルの対シリア国境でのアルカイダ支援の事実を指摘し、イラン容認のオバマと、イラン敵視・アルカイダ支援のイスラエルの対立がひどくなっていると、まさに私と同じことを書いている。
このようなテロ戦争の策略は、01年の911事件とともに米国が世界戦略として大々的に採用したものの、ネオコンが話をねじ曲げてアルカイダよりサダムが悪いという話にしてイラク侵攻を引き起こし、イラク占領が失敗してオバマが米軍を撤退させたことで、テロ戦争は失敗した戦略になった。しかし昨年6月、モスル陥落とともにISISが突然台頭し、ISISとの戦いが「テロ戦争Ver.2」となった。
軍産イスラエルの延命策である「第2テロ戦争」を終わらせられるとしたら、それはオバマ自身でなく、オバマが隠然と頼みの綱としているイランやロシア(露中)だ。ISISと本気で戦うアサド政権やヒズボラを支えているのはイランで、イランを支えているのはロシアや中国だ。シリアの停戦交渉を仲裁するのはロシアだし、最近はロシアとイタリアとエジプトで組んでリビアのISISを退治する米国抜きの軍事行動も計画されている。
 米欧日で流布するプロパガンダでは、イランや露中は「悪」で、プーチンの発言はウソばかりだと報じられている。実のところプーチンは最近、国際政治の中で、発言が最も信頼できる指導者の一人だ。ウクライナ危機についても、プーチンが言っていることが大体正しいことが事後に判明している。半面、米政府は間違ったことばかり言っている。


テロ組織、アルカイダにせよISISにせよ、を持ちつ持たれつと利用してきたのは、アメリカでありイスラエルなのです。オバマはそれに少なくともブレーキをかけようとしてきたように私には見えます。次のアメリカ大統領が共和党になったときにそのブレーキが外れて、中東での大規模な戦争が勃発するのではないかというのを、私は恐れています。第三次世界大戦はおこるとすれば、中東でおこり、ロシアがイスラエルの暴走を止めるために中東での激烈な核戦争となり、中東を荒廃させてしまうと考えられています。これは米露間の戦争に発展しアメリカ本土への核攻撃に繋がる予想する人もいます。そうならないことを願ってはおりますが、次のアメリカ大統領がその鍵を握るような気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする