取り立てて大きな変化のない日々です。実験は論文をまとめるための確認的なものが主体になっているので、あまりワクワク感がありません。論文もほぼ投稿が見えてきていますがその状態のままです。グラントも当分どうなるかわからないので、いま新しいことを始めるわけにもいきません。いろんなことが宙ぶらりんという感じです。ちょっと休んで美術館にでも行ってみますかね。
昨日は、以前の知り合いの人から投稿間際の論文が送られてきました。フォーマットから予測するに、ハイクラスのジャーナルを狙っているようです。in vivo live imagingを使って組織修復での細胞の移動とそのメカニズムを解析しています。確かに力作で、データは厚いのですけど、ストーリーの継ぎ目に少しずつ隙が残っているような気がしました。肉付きはよいのですが要らない所についており、必要な所についていない感じがするのです。データを絞って弱点をもう少しカバーすればすっきりと読みやすい形になるのではないだろうかという感想です。いずれにしても、こういうハイテク技術にアクセスできてカネのかかる解析法がとれるのでうらやましいです。私の方は未だに90年代の実験法です。
そういうわけでlow keyな日常ですが、そんな中でも小さな楽しみを見つけて前向きに生きようと思っています。
前向きに生きるで思い出しました。先日、Robin Williamsが主演したPatch Adamsという実在の医師のエピソードに基づいた16年前の映画をビデオで見ました。映画そのものは余り感心しませんでしたが、映画の中で「うつ」になって、試練と挫折にあって自殺しようとするRobin Williamsを見て、複雑な心境になりました。映画の中では、自殺しようとした時に飛んできた蝶(殺された医学生の恋人のシンボルと思われる)によって踏みとどまるのですが、現実の世界では、結局、長年の「うつ」との戦いのあとで自ら死を選んでしまいました。
「うつ」はおそらく人間特有の病気で、非常に多いです。私も多少「うつ」傾向があると自覚しているので、これまで気をつけていました。個人的な意見ですが、やはり「うつ」は過去への後悔と未来への不安と恐怖からきていると思います。過去も未来も実在しないものです。その「ない」ものに対するネガティブな感情がその原因と思います。「ない」もの対する後悔や不安や恐怖を和らげるのは、言うは易し行うは難しです。理性的に考えれば、過去は変えれないのだから、過去のイヤなことは忘れるしかありません。未来のイヤなことは、来ていないのだから心配したり恐怖に感じたりするのではなく、イヤなことが起こらないように準備するしかありません。しかし、こういった感情はコントロールすることは困難です。感情を生み出すのは思考ですから、思考のクセを変えるトレーニングをするというのが実際的な解決法です。とはいうものの、思考もコントロールするのは簡単ではありません。なので、放っておくとネガティブ思考とネガティブな感情が作る無限ループから抜け出せなくなります。
思考のコントロールの他に、最近やっているのは、「うつ」や「ネガティブな感情」を敵だと見なさないことです。そういう感情も自分の一部なので、それを敵と見なすことは自己の否定に繋がります。そのようなネガティブな部分を、自分の一部として認めてやり、否定したり無視しないでやれば、そこで大人しくしているような気がします。あとは、目の前のことに集中することですね。
何らかの喪失であったり経済的困難であったり、という外的なきっかけがあるにせよ、うつの苦しさの大部分はネガティブな思考と感情のループによって自分自身がつくりだしているものだと思います。そのループを行動や思考トレーニングや薬などでまずは断ち切るようにする、その時に、これらのネガティブな部分は戦うべき敵ではなく、自分の一部であることを認めてやることは、多少、役立つのではないかと思います。
昨日は、以前の知り合いの人から投稿間際の論文が送られてきました。フォーマットから予測するに、ハイクラスのジャーナルを狙っているようです。in vivo live imagingを使って組織修復での細胞の移動とそのメカニズムを解析しています。確かに力作で、データは厚いのですけど、ストーリーの継ぎ目に少しずつ隙が残っているような気がしました。肉付きはよいのですが要らない所についており、必要な所についていない感じがするのです。データを絞って弱点をもう少しカバーすればすっきりと読みやすい形になるのではないだろうかという感想です。いずれにしても、こういうハイテク技術にアクセスできてカネのかかる解析法がとれるのでうらやましいです。私の方は未だに90年代の実験法です。
そういうわけでlow keyな日常ですが、そんな中でも小さな楽しみを見つけて前向きに生きようと思っています。
前向きに生きるで思い出しました。先日、Robin Williamsが主演したPatch Adamsという実在の医師のエピソードに基づいた16年前の映画をビデオで見ました。映画そのものは余り感心しませんでしたが、映画の中で「うつ」になって、試練と挫折にあって自殺しようとするRobin Williamsを見て、複雑な心境になりました。映画の中では、自殺しようとした時に飛んできた蝶(殺された医学生の恋人のシンボルと思われる)によって踏みとどまるのですが、現実の世界では、結局、長年の「うつ」との戦いのあとで自ら死を選んでしまいました。
「うつ」はおそらく人間特有の病気で、非常に多いです。私も多少「うつ」傾向があると自覚しているので、これまで気をつけていました。個人的な意見ですが、やはり「うつ」は過去への後悔と未来への不安と恐怖からきていると思います。過去も未来も実在しないものです。その「ない」ものに対するネガティブな感情がその原因と思います。「ない」もの対する後悔や不安や恐怖を和らげるのは、言うは易し行うは難しです。理性的に考えれば、過去は変えれないのだから、過去のイヤなことは忘れるしかありません。未来のイヤなことは、来ていないのだから心配したり恐怖に感じたりするのではなく、イヤなことが起こらないように準備するしかありません。しかし、こういった感情はコントロールすることは困難です。感情を生み出すのは思考ですから、思考のクセを変えるトレーニングをするというのが実際的な解決法です。とはいうものの、思考もコントロールするのは簡単ではありません。なので、放っておくとネガティブ思考とネガティブな感情が作る無限ループから抜け出せなくなります。
思考のコントロールの他に、最近やっているのは、「うつ」や「ネガティブな感情」を敵だと見なさないことです。そういう感情も自分の一部なので、それを敵と見なすことは自己の否定に繋がります。そのようなネガティブな部分を、自分の一部として認めてやり、否定したり無視しないでやれば、そこで大人しくしているような気がします。あとは、目の前のことに集中することですね。
何らかの喪失であったり経済的困難であったり、という外的なきっかけがあるにせよ、うつの苦しさの大部分はネガティブな思考と感情のループによって自分自身がつくりだしているものだと思います。そのループを行動や思考トレーニングや薬などでまずは断ち切るようにする、その時に、これらのネガティブな部分は戦うべき敵ではなく、自分の一部であることを認めてやることは、多少、役立つのではないかと思います。