百醜千拙草

何とかやっています

ネガティブなプラス思考

2015-03-20 | Weblog
イスラエル選挙の結果は、結局、開票の終盤になってからネタニエフのリクードが盛り返し、第一党となりました。単一政党としては過半数には届かないので、入閣をエサに対立政党以外の政党に連立を呼びかけているという話。新政権はもっと過激で右寄りになるだろうとの予測。

しかし、私は、楽観的に見ています。前回言った通り、勢いのあるものほど、ちょっとしたことで派手に転ぶのです。その勢いの一部は恐怖からきていると思います。イランが核開発をして、周辺のイスラム圏国家と一緒にイスラエルを潰しにきたらどうしよう、という恐怖です。そもそも、現在に至るまで、ほぼ一方的にパレスティナの土地を奪って強引に入植して周辺諸国の反感を買ったのはイスラエルの方です。己の態度を改めずして相手を責めることをするから恐怖を感じるのです。自分が正しいと信じているのなら恐れることはないのです。恐怖に突き動かされる行動は愚かな結果を生みます。アベ政権にも言えることです。
 
高く跳ぶには、まず低く沈まねばならない、という言葉がありますが、逆も真であると思います。高く飛ぶものは落ちるとダメージが大きいのです。そして、物事には始めがあり終わりがあります。イスラエルの極右政権も日本のアベ政権も必ず終わります。今回のリクードの勝利は、将来の中東の(即ち、世界の)平和のためには、一旦、逆方向に大きく振れる必要があるから起こったのだと私は解釈しています。オプラも「失敗というものは存在しない。それは人生が我々を別の方向に導こうとしているだけのことだ」と言っています。ネタニエフの政権がいましばらく続くことは、中東の平和にむけた挫折ではなく、必要なプロセスなのだと解釈したいと思います。

「ほお、ここがちきゅうのほいくえんか」(てい先生 著)の中の一部の話を読んで、「ポジティブなマイナス思考」という言葉を知りました。今回のネタニエフの勝利に対する私の感想は「ネガティブなプラス思考」かも知れません。

ほお、ここがちcきゅうのほいくえんか」から

男の子「ぼく かわいいのきらい!かっこいいのがすき!」
さくら「(泣きながら)せんせい…○○くん(男の子)にきらわれちゃったぁ…」
先生「どうして?」
さくら「だって わたし かわいいから…どうしよう…」
まずその自信がすごいな。

ポジティブなマイナス思考に陥ったようです。


コメント
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