百醜千拙草

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アイドル歌手

2018-01-09 | Weblog
France Gallさん、死去のニュース

60年代、「夢みるシャンソン人形」が世界的にヒット、日本語カバーも本人と多くの日本人歌手によって発売されました。

この時代のBeatlesなどに影響を受けたフレンチポップスは「ye-ye」と総称され、Sylvie VartanやFrance Gallなど当時の若手女性歌手は「ye-ye girls」と呼ばれました。

最近は、当時の映像がYoutubeで見れるので、当時の映像を見いて思ったのは、Sylvie VartanにしてもFrance Gallにしても、歌だけでなく演出された少女性を売り物にしていたという当然の事実です。

私の若い頃は、テレビの音楽番組が多くあり、そこで「女性アイドル歌手」が、モテない年頃の男の心をくすぐるような振り付けと仕草で恋愛歌謡曲を歌っていました。その演出と60年代のye-ye girlsの演出は共通点があります。無垢な少女性を強調する振り付け、歌い方、歌詞といったものです。

最近のフレンチポップスは知らないですが、そのコケティッシュな演出を加えた若手女性歌手という歴史の延長上に、最近では(もうちょっと古いですが、Alizee)とかがいるのがよくわかります。Alizeeはロリータという曲でデビューしたことでもわかるように、その少女性に性的なフレーバーを加えたスタイルで売れました。私の目からするとやり過ぎではないかと思いますが、下品な見方をすれば、女性アイドル歌手というものは若い男性のある種の欲望を刺激することで商売をしてきたという本質的な部分は、50年前も同じだろうと思います。

日本でのいわゆる「アイドル歌手」というカテゴリーの歌手がどのように発展して衰退していったのか私は知りませんが、思うに、こうした外国の流行などを取り入れて行った結果なのでしょう。

それにしても、昔のヒット曲を聞くと、切ない気持ちになりますね。

私の好みで、Les suettesを。あまり動きがない中での目の振り付けがsubtleです。


ついでに、シャンソン人形
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