研究室は、まだ正月気分です。
新しくきたポスドクの人も、エンジンがなかなかかからず。
これまで、数回、各一時間以上かけて、この分野の現況と将来の展望から説き起こし、研究経済、目指す目標、そのためのプロジェクトについて話したのに、どうもあまり理解できていない様子。
まだ若いせいでしょうが、自分が自分の将来のためにいま何をすべきかを考えるという習慣が欠けているようです。(ま、私もえらそうなことはいえませんが)それでも、目の前にことにとりあえず一生懸命とりくんでいれば、なにか得るものもあると思うのですけど、あいにくその姿勢も乏しいので、ちょっと困惑しています。やる気があって来たはずなのに、そのやる気が見えないのはどう解釈したものでしょう。
どうも本人は、学位をとったばかりで、これまでの授業料を払ってお客さんとして研究室で教えてもらうという立場とお金をもらって結果をだすために働くという立場の差が理解できていないようです。
もうちょっと根気よくやってみるつもりですが、こちらとしては実験補助員ではなくポスドクを雇うにはそれなりの理由があるわけで、でも、この調子だと実験補助員を雇った方がマシということになりかねず。、、、
ものごとは良い方に解釈しないと悪い現実を引き寄せる、という話はよくききます。これは悪い現実でも良い方に解釈する癖をつけると気分が落ち込まなくて済むという現実的な対処法であろうと思います。この人のエンジンのかかりが悪いのもまだ仕事に慣れていないせいで、一旦、スイッチが入ったら頑張ってくれるだろう、ととりあえず解釈しておきます。
人間はだれでも、ものごとを都合のよいように解釈したがり、自分を過大評価しがちです。しかし、私は、現実の解釈はできるだけ、中立、客観的な立場で行うべきだと思います。そして、理性という人間にあたえられた能力は鍛えれば感情をコントロールすることができます。
これまでの経験で、理性的にものごとを考え理性に従って行動することは客観的にみて最善の結果を生む確率が高いということを私は学びました。中立に物事を見て、考えられる最悪の事態に対処できるようにしておくと、都合の悪いことが起きた場合でもそのダメージを少なくできます。客観的に物事を見ることは、スキーで言えば常に正しい位置に立つということではないかなと思います。そのことによって種々の事態に素早く対処することが可能となると思います。そして、現実によってもたらされる様々な感情を理性によってコントロールしていくことができるのは人間だけが持つ能力です。感情が暴走しないようにコントロールするのはなかなか難しい。喜怒哀楽が豊かであることと、それをコントロールすることは別ものであります。喜怒哀楽が豊かなのが人間らしいのではなく、それを理性によってコントロールできることが人間らしさであると私は思います。
現在、日本の将来は客観的に見て明るい要素に乏しいですが、それを理性的、客観的に判断し最悪の状態を考え万全を尽くした上で、事象を希望的にみるということが必要なのでしょう。そうでなければ鬱になってしまいますからね。
新しくきたポスドクの人も、エンジンがなかなかかからず。
これまで、数回、各一時間以上かけて、この分野の現況と将来の展望から説き起こし、研究経済、目指す目標、そのためのプロジェクトについて話したのに、どうもあまり理解できていない様子。
まだ若いせいでしょうが、自分が自分の将来のためにいま何をすべきかを考えるという習慣が欠けているようです。(ま、私もえらそうなことはいえませんが)それでも、目の前にことにとりあえず一生懸命とりくんでいれば、なにか得るものもあると思うのですけど、あいにくその姿勢も乏しいので、ちょっと困惑しています。やる気があって来たはずなのに、そのやる気が見えないのはどう解釈したものでしょう。
どうも本人は、学位をとったばかりで、これまでの授業料を払ってお客さんとして研究室で教えてもらうという立場とお金をもらって結果をだすために働くという立場の差が理解できていないようです。
もうちょっと根気よくやってみるつもりですが、こちらとしては実験補助員ではなくポスドクを雇うにはそれなりの理由があるわけで、でも、この調子だと実験補助員を雇った方がマシということになりかねず。、、、
ものごとは良い方に解釈しないと悪い現実を引き寄せる、という話はよくききます。これは悪い現実でも良い方に解釈する癖をつけると気分が落ち込まなくて済むという現実的な対処法であろうと思います。この人のエンジンのかかりが悪いのもまだ仕事に慣れていないせいで、一旦、スイッチが入ったら頑張ってくれるだろう、ととりあえず解釈しておきます。
人間はだれでも、ものごとを都合のよいように解釈したがり、自分を過大評価しがちです。しかし、私は、現実の解釈はできるだけ、中立、客観的な立場で行うべきだと思います。そして、理性という人間にあたえられた能力は鍛えれば感情をコントロールすることができます。
これまでの経験で、理性的にものごとを考え理性に従って行動することは客観的にみて最善の結果を生む確率が高いということを私は学びました。中立に物事を見て、考えられる最悪の事態に対処できるようにしておくと、都合の悪いことが起きた場合でもそのダメージを少なくできます。客観的に物事を見ることは、スキーで言えば常に正しい位置に立つということではないかなと思います。そのことによって種々の事態に素早く対処することが可能となると思います。そして、現実によってもたらされる様々な感情を理性によってコントロールしていくことができるのは人間だけが持つ能力です。感情が暴走しないようにコントロールするのはなかなか難しい。喜怒哀楽が豊かであることと、それをコントロールすることは別ものであります。喜怒哀楽が豊かなのが人間らしいのではなく、それを理性によってコントロールできることが人間らしさであると私は思います。
現在、日本の将来は客観的に見て明るい要素に乏しいですが、それを理性的、客観的に判断し最悪の状態を考え万全を尽くした上で、事象を希望的にみるということが必要なのでしょう。そうでなければ鬱になってしまいますからね。