維新の議員が、北方領土のビザなし交流に参加して、酔っ払った挙句に穏やかでないことを口走り、除名処分になったという数日前の事件で、叩かれています。
確かに、一般の人が酒の席でこれぐらいの話をするのはあり得るでしょう。小津映画の「秋刀魚の味」で、加東大介が飲み屋で軍歌を歌いながら、「もし戦争に勝っていたら、いまごろ目玉の青いやつが丸髷を結って三味線ひいてますよ」というシーンを思い出します。
確かにこの議員は、まだ若いですけど、若いと言っても、公人ですから、物事の分別はわきまえていなければなりません。しかるに、近年、邪悪な初老の小学生アベを筆頭に、大人の幼稚化が看過できないほど著しくなっていると感じざるをえません。
ビザなし交流というイベントで、公人でありながら、酔っ払い、「戦争して島を取り戻すのはどうか」というような話をするのは最低です。戦争放棄を憲法に歌っている国の憲法を遵守する立場の議員が、戦争して島を取り戻すとかロシアが混乱している間に火事場泥棒する、などというようなことを示唆するようでは、議員失格と言われてもしかたないでしょう。
だいたい、この人は、戦争して勝てるとでも思っているのでしょうか?この貧困化が急激に進んでいる日本で若者が疲弊しきっており、身体中に原子力爆弾をまきつけたような国が、どうやって協力な軍隊と核兵器を持つロシアに勝つつもりなのですかね?仮に、ロシアの方が別の事情で極東に構っていられないような状態になって、日露戦争のときのような僥倖でマグレ勝ちしたとして、その後も取り返した島を維持できると思っているのでしょうか。ロシアはいつでも取り返した島を取り返すことができるでしょう。戦争で得たものは戦争で失われる、戦争そのもので多くのものを失う、ということを70年前に日本は骨の髄まで思い知らされました。にも関わらず、ビザなし交流という場で、議員という立場で、このようなことを口にするということから想像できることは、アベにしてもこの若者議員にしても、過去の歴史や過ちから謙虚に学ぶということをしない未熟な人間が大手を振っている国が今の日本だということです。
思うに、もっと悪いのは邪悪で無能なアベでしょう。この議員は、ある意味、アベの失敗から学んのだといえなくないかもしれません。アベが対露外交でしてきたこと、プーチンのケツ舐め外交ですが、三十回近くも足繁く、国民の税金を浪費してプーチンに媚びを売りましたが、媚びを売れば領土を返してくれるかもとでも思っているアベのバカさ加減にウンザリして、プーチンは「前提なしの平和条約はどうだ」とおちょくった上に3000億円を貢がせた挙句、3000億ポッチで領土が引き渡せなどとは厚かましい、というようなことを雑誌に言わせました。その上でラブロフ外相には「日本は第二次世界大戦の敗戦国であり、領土についてはポーツマス条約の通りであり、領土問題は存在しない」とトドメをさされ、北方領土問題は前進どころか、再起不能な状態まで後退しました。アベの無能と「やっているフリ」外交が起こした災害です。結果、政府は「北方領土は日本の固有の領土である」という従来の主張をするのをコッソリとやめました。情けない。
この若者議員は国会議員ですからこのアベの無能ぶりを見てきたわけです。媚びてもカネを出してもロシアは領土問題は存在しないという立場なのだから、北方領土を日本に返す気は全くない。それを察せぬアベのバカっぶりに嫌気がさして、ロシアもはっきりとそう明言してアベにトドメをさしたのだから、国会議員であれば、北方領土を日本の領土とすることは外交では不可能だと思ったのは当然でしょう。
ロシアは、第二次大戦の戦争の後の講和で、北方領土は正式に連合戦勝国であるロシアのものとなっている、という主張をしたわけですが、これは日露不可侵条約を無視して第二次大戦末期に突如、連合軍側として戦争に参加し、火事場泥棒的に北方領土を我が物とし、戦後にそれを確定したものだという歴史を考えれば、この若者議員が、ラブロフの主張を聞いて、北方領土を取り返すには「戦争しかない」と考えたのであろうことも想像できます。北方領土を取り返すということを真剣に考えたら、それしかないのです。アベはその気もないのに、やってるフリをしていたわけですから(あるいは、アベはその小学生なみの頭で、本気でプーチンに媚びを売れば何とかなるとでも思っていたかもしれませんけど)、この議員の方がアベよりは真剣に考えているとは言えなくもありません。
しかし、大人なら、戦争の勝算、その後の影響、憲法との兼ね合い、などなどを計算できるわけですから、戦争という選択はあり得ないのは自明です。領土は戦争で勝つ以外には取り返せないのだから、戦争でとりかえそう(と思いつくのはともかく)、それを酒を飲んで、元島民の人の取材に横から乱入して口に出すというのは、国会議員としても大人の人間としても、あまりに短慮、短絡です。戦争で勝つ以外に領土を取り返すことができないという現実があり、一方で戦争放棄をしているという国の憲法を遵守しなければならない国会議員であるという立場がある場合に、いかに解決していくのかを一つ上のレベルで考えることができるのが大人というものです。本当に「取り返す」以外の解決法がないのか、取り返すことなしでも国や元島民の人々の利益になるような方法はないのか、ロシア側の譲歩を引き出す交渉の余地はないのか、様々なルートでベストを模索するのが大人でしょう。「戦争で取り返すしかない、から戦争だ」では子供です。ボコボコにされて今度は北海道ごとロシア領にされるのが関の山でしょう。かといって、アベのように何の交渉策も知恵もなく、力の強いものには媚び、弱いものには脅すだけ、というのも幼稚すぎます。
「領土を取り返す」のが解決であるという立場の上を考えられるのが真の大人です。戦争も領土も、勝ったり取ったりすればそれで終わりというわけにはいきません。そこからもっと大きな問題が始まるのですから。
そう考えると、成熟した大人であるべき政治家の幼稚な振る舞いは脅威です。彼らは国民の代表としての力を与えられているのですから。小学生のアベは論外としても、せめて社会人一年生なみの常識と判断力を備えてほしいと思うのですが。
確かに、一般の人が酒の席でこれぐらいの話をするのはあり得るでしょう。小津映画の「秋刀魚の味」で、加東大介が飲み屋で軍歌を歌いながら、「もし戦争に勝っていたら、いまごろ目玉の青いやつが丸髷を結って三味線ひいてますよ」というシーンを思い出します。
確かにこの議員は、まだ若いですけど、若いと言っても、公人ですから、物事の分別はわきまえていなければなりません。しかるに、近年、邪悪な初老の小学生アベを筆頭に、大人の幼稚化が看過できないほど著しくなっていると感じざるをえません。
ビザなし交流というイベントで、公人でありながら、酔っ払い、「戦争して島を取り戻すのはどうか」というような話をするのは最低です。戦争放棄を憲法に歌っている国の憲法を遵守する立場の議員が、戦争して島を取り戻すとかロシアが混乱している間に火事場泥棒する、などというようなことを示唆するようでは、議員失格と言われてもしかたないでしょう。
だいたい、この人は、戦争して勝てるとでも思っているのでしょうか?この貧困化が急激に進んでいる日本で若者が疲弊しきっており、身体中に原子力爆弾をまきつけたような国が、どうやって協力な軍隊と核兵器を持つロシアに勝つつもりなのですかね?仮に、ロシアの方が別の事情で極東に構っていられないような状態になって、日露戦争のときのような僥倖でマグレ勝ちしたとして、その後も取り返した島を維持できると思っているのでしょうか。ロシアはいつでも取り返した島を取り返すことができるでしょう。戦争で得たものは戦争で失われる、戦争そのもので多くのものを失う、ということを70年前に日本は骨の髄まで思い知らされました。にも関わらず、ビザなし交流という場で、議員という立場で、このようなことを口にするということから想像できることは、アベにしてもこの若者議員にしても、過去の歴史や過ちから謙虚に学ぶということをしない未熟な人間が大手を振っている国が今の日本だということです。
思うに、もっと悪いのは邪悪で無能なアベでしょう。この議員は、ある意味、アベの失敗から学んのだといえなくないかもしれません。アベが対露外交でしてきたこと、プーチンのケツ舐め外交ですが、三十回近くも足繁く、国民の税金を浪費してプーチンに媚びを売りましたが、媚びを売れば領土を返してくれるかもとでも思っているアベのバカさ加減にウンザリして、プーチンは「前提なしの平和条約はどうだ」とおちょくった上に3000億円を貢がせた挙句、3000億ポッチで領土が引き渡せなどとは厚かましい、というようなことを雑誌に言わせました。その上でラブロフ外相には「日本は第二次世界大戦の敗戦国であり、領土についてはポーツマス条約の通りであり、領土問題は存在しない」とトドメをさされ、北方領土問題は前進どころか、再起不能な状態まで後退しました。アベの無能と「やっているフリ」外交が起こした災害です。結果、政府は「北方領土は日本の固有の領土である」という従来の主張をするのをコッソリとやめました。情けない。
この若者議員は国会議員ですからこのアベの無能ぶりを見てきたわけです。媚びてもカネを出してもロシアは領土問題は存在しないという立場なのだから、北方領土を日本に返す気は全くない。それを察せぬアベのバカっぶりに嫌気がさして、ロシアもはっきりとそう明言してアベにトドメをさしたのだから、国会議員であれば、北方領土を日本の領土とすることは外交では不可能だと思ったのは当然でしょう。
ロシアは、第二次大戦の戦争の後の講和で、北方領土は正式に連合戦勝国であるロシアのものとなっている、という主張をしたわけですが、これは日露不可侵条約を無視して第二次大戦末期に突如、連合軍側として戦争に参加し、火事場泥棒的に北方領土を我が物とし、戦後にそれを確定したものだという歴史を考えれば、この若者議員が、ラブロフの主張を聞いて、北方領土を取り返すには「戦争しかない」と考えたのであろうことも想像できます。北方領土を取り返すということを真剣に考えたら、それしかないのです。アベはその気もないのに、やってるフリをしていたわけですから(あるいは、アベはその小学生なみの頭で、本気でプーチンに媚びを売れば何とかなるとでも思っていたかもしれませんけど)、この議員の方がアベよりは真剣に考えているとは言えなくもありません。
しかし、大人なら、戦争の勝算、その後の影響、憲法との兼ね合い、などなどを計算できるわけですから、戦争という選択はあり得ないのは自明です。領土は戦争で勝つ以外には取り返せないのだから、戦争でとりかえそう(と思いつくのはともかく)、それを酒を飲んで、元島民の人の取材に横から乱入して口に出すというのは、国会議員としても大人の人間としても、あまりに短慮、短絡です。戦争で勝つ以外に領土を取り返すことができないという現実があり、一方で戦争放棄をしているという国の憲法を遵守しなければならない国会議員であるという立場がある場合に、いかに解決していくのかを一つ上のレベルで考えることができるのが大人というものです。本当に「取り返す」以外の解決法がないのか、取り返すことなしでも国や元島民の人々の利益になるような方法はないのか、ロシア側の譲歩を引き出す交渉の余地はないのか、様々なルートでベストを模索するのが大人でしょう。「戦争で取り返すしかない、から戦争だ」では子供です。ボコボコにされて今度は北海道ごとロシア領にされるのが関の山でしょう。かといって、アベのように何の交渉策も知恵もなく、力の強いものには媚び、弱いものには脅すだけ、というのも幼稚すぎます。
「領土を取り返す」のが解決であるという立場の上を考えられるのが真の大人です。戦争も領土も、勝ったり取ったりすればそれで終わりというわけにはいきません。そこからもっと大きな問題が始まるのですから。
そう考えると、成熟した大人であるべき政治家の幼稚な振る舞いは脅威です。彼らは国民の代表としての力を与えられているのですから。小学生のアベは論外としても、せめて社会人一年生なみの常識と判断力を備えてほしいと思うのですが。