百醜千拙草

何とかやっています

山本太郎の戦い

2019-05-21 | Weblog
山本太郎さん、自由党を離れて再び一人で政治団体を立ち上げ、次の選挙で仲間を増やすべく各地で市民との交流活動して来られました。選挙にはカネがかかり、カネなしには勝てないのは残念ながら事実です。後ろに大きなスポンサーがいれば、広告を打ち、新聞やテレビ枠を買い取って党に都合の良いニュースを流し、都合の悪いライバル政治家はお笑い芸人に貶させ、世論誘導することも簡単にできます。カネがあれば、いろんな合法的な手も(アベとヤクザと火炎瓶)のような汚い手も使えます。加えて、選挙に出るだけで数百万円の供託金が必要です。カネがなければ勝つどころか選挙にさえ出れません。おかしな話ですけど、世の中、既得権を持つものに都合よくルールが設定されていますから、テロや戦争という手を使わないのなら、まずは相手の土壌で相手のルールに従って、それでも勝つしかありません。

その山本氏、辻説法で、消費税廃止を中心に現政府のでたらめを訴え、次の選挙で現政権に対抗する勢力を作ろうと寄付を募っていますが、その寄付が1億円を超えたというニュース。支持組織を持たない山本氏を支持しているのは一般国民です。仮に一人が一万円の寄付をしたのだとしたら1万人の人が支持したということです。
各地での演説と質疑の様子はYoutubeにあげられていますが、大変、民主主義国家であれば当然の主張をストレートにしています。国の借金に関する考え方(国債は国内で消化しているから、借金を増やしてニューディール政策を取るべきだという主張)に関しては、完全に賛同できませんけど、多分、この方は、現役の政治家の中でも非常によく勉強しているし、主張は原理原則にまっすぐ沿っているし、問題点と解決法も理解していれば、政策もよく練られていると思います。その政策を実現するために真剣勝負をしようとしているように思えます。この点が与党はもとより、多くの野党議員との違いではないかと思います。

消費税廃止を主張するのは、すべての点において正しいと私も思います。過去の消費税の経済への影響や現状をよく勉強すれば、(財務相と政権与党以外の)誰でもが達する結論です。

異邦人さんのツイート。

関連して、お笑い芸人を山本氏のネガティブキャンペーンに使ったゲスさ加減いついて、




いまのところ、一人の勢力ですから、お笑い芸人にネガキャンをさせる程度ですけど、勢力がこれから大きくなるようなことがあれば、小沢一郎の陸山会事件のように、事件をでっち上げて国策捜査を加え、前川氏の時のように読売に卑劣きわまりない人格攻撃をさせ、森友の時のように法的根拠のない罪状で半年も長期勾留し、下関市長選の時のようにヤクザを使って嫌がらせをする、場合によっては石井さんの時のように暗殺、とことん邪悪な自民アベ政権は手段を選びませんから、いろいろな汚い手を使って妨害してくるでしょう。だからこそ、今、急激に支持を拡大し、複数の「山本太郎」を育てる必要があると私は思います。

自民党政治を変えようとした小沢一郎は、自民党のレベルで戦おうとして、結局、失敗しました。選挙は勝たなければ意味がない、それには数とカネがいる、だからカネを持っている国民民主と合併する、これでは本末転倒です。カネと数の力を知っているから、人を集め、金を持つところと合流しようとしますが、カネも人もしっかりとした土台があって初めて安定して集まってくるもので、単なる数集めでは、民主党が崩壊したように長くはもたないでしょう。やはり、地道に人々の信頼を得る努力をしていって上で勢力を拡大していかねば、砂上の楼閣というものです。

その点で、山本太郎氏がしていることは、その基本に忠実であると思います。よく勉強し、市井の人々と直接対話し、最もマトモなことをストレート言い、人々の信頼を築いていこうとしているようです。そして、正道を歩んで、日本の一般国民のために政治を変えようと本気で思っているようです。その情熱や使命感は素晴らしいと思います。彼のように、正直に真正面から腐敗した政治に挑む人を応援したいと思います。
コメント
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