tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

秘宝・秘仏特別開帳、この秋も開催!(2011Topic)

2011年10月07日 | お知らせ
昨年、平城遷都1300年記念事業の一環として開催され、大好評を博した「祈りの回廊 秘宝・秘仏特別開帳」が、今後も継続してして開催されることになった。事務局は、ならのにぎわいづくり課(県観光局)に置かれている(昨年は、1300年記念事業協会だった)。この秋冬(10月~2月)は、44ヵ所のお寺などで開催される。早いものは、すでに10/1から始まっている。
※トップ写真は、重文・忍性菩薩骨蔵器の特別公開が行われる額安寺(かくあんじ・大和郡山市)の鎌倉墓(かまくらばか)前で、9/26撮影。8基の五輪塔は重文に指定されている

「巡る奈良」のHPによると《奈良大和路には、過去のどこかで出逢ったような、「なつかしい」光景がたくさん残っています。奈良には日本文化の基層をなす素晴らしい宗教文化が花開き、永い年月大切に守られ、人々の深い崇敬を受けてきた社寺が県内各地にたくさんあり、そして絶えることなく愛され続けている文化財が数多く存在します。これらのかけがえのない歴史・文化遺産を県内・県外の皆様に知っていただき、永く将来に伝えたいという願いのもと、「祈りの回廊」のひとつとして、秘宝・秘仏特別開帳をご紹介します》。

《誰もが知っている大きなお寺や神社はもとより、県内の人でもあまり訪れることのない地域のお寺や神社もたくさん含まれています。そこにも、驚くような仏像や宝物が受け継がれてきています。訪れるといつでも拝観できるところもありますが、普段はなかなか拝観できない所もあります。是非、この機会に奥深い奈良の魅力を体感してください》。

HPをざっと見ただけだが、どれもこれも素晴らしいものばかりで、目移りがする。たとえば、修復が完了したばかりの宝山寺(生駒市)の重文・獅子閣(通常非公開 10/1~10)、額安寺(かくあんじ・大和郡山市)の重文・忍性菩薩骨蔵器(通常非公開 10/8~30)、壷阪寺(高取町)の澤市開眼350年記念特別寺宝展(特別展示 11/1~12/4)、當麻寺西南院(さいないん 葛城市)の重文・三観音(通常非公開 11/23~30)など。南都銀行のOBで組織する「ナント・なら応援団」は、今秋以降も、この特別開帳での解説ボランティアを継続する(報道資料はこちら)。

一時期、「奈良は文化財の“宝庫”なのに、“倉庫”になり下がっている」と言われていた。奥に引っ込めておけば、誰もそれと気づかない。しかし「秘宝・秘仏特別開帳」のように、表に出してくれると、「こんな素晴らしい“お宝”が奈良にあったのか!」と気づき、多くの方が拝観に訪れてくれるのである。ほとんどの人はもう忘れているだろうが、昨年の1300年祭(来場者:約2,140万人)では、平城宮跡会場を訪れた人(約363万人)より、秘宝・秘仏特別開帳などの「巡る奈良」事業に訪れた人(約457万人)の方が多いのである。

東大寺ミュージアムは10/10にオープンする。正倉院展は、10/29~11/14である。秋は、ぜひ奈良・大和路をお訪ねいただきたい。
コメント (2)
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