tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良の歩き方講座(ナラニクル=奈良市観光センター)で和菓子のお話/5月20日(日)開講!(2018 Topic)

2018年05月16日 | お知らせ
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、毎月1回、「NARANICLE」(奈良市観光センター)で、奈良市内を巡るのに役立つ講座を開講しています。参加費はわずか500円で、要申し込みです(order@narashikanko.or.jp)。5月20日(日)13:30~15:00、奈良市在住の石田一雄さんが「和菓子のルーツは奈良にあり!」というお話をされます。チラシによると、

「和菓子のルーツは奈良にあり!」
和菓子はお好きでしょうか?実は、和菓子のルーツは奈良です。和菓子の歴史をたどって、ゆかりの場所を訪れてみましょう。さらに県内各地のおすすめの和菓子や和菓子店もご紹介いたします!

おお「おすすめの和菓子や和菓子店」も紹介していただけるとは! お申し込みは、メール「order@narashikanko.or.jp」、FAX「0742-22-5200」またはお電話「☎0742-22-3900(9:00~21:00)」で。6月以降の予定も紹介しておきます。

6月10日(日) 講師:津山 進 さん
「歓喜天よもやま話~仏教に帰依したインドの神さま~」
古代インドの神に由来する歓喜天(天部)は秘仏なので拝観はできません。しかし常光寺(奈良市押熊町)の歓喜天像は年に1度、特別公開されています。「象頭人身」の像で姿は様々、紋は大根ときんちゃくで現世利益を司ります。あわせて生駒山宝山寺の歓喜天(生駒聖天)にまつわるお話も。

7月15日(日) 講師:池川 愼一 さん
「奈良公園の楽しみ方」
歴史と自然が出会う曼荼羅(マンダラ)、奈良公園。その隅々に刻まれた歴史を掘り起こすことで、なにげなく見ていた風景も特別な意味を持ちはじめるでしょう。奈良公園が再発見できる楽しみ方をご提案します!


皆さん、奮って「奈良の歩き方講座」にお申込みください!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奈良はこんなにいいところ/観光地奈良の勝ち残り戦略(124)

2018年05月15日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
5月8日、当ブログに「ヤバい!徳島県が宿泊客を増やしている」という記事を書き、それをFacebookに転載したところ、40件以上のコメントをいただいた。奈良県ではなぜ外国人を含む宿泊観光客が少ないのか、どうすれば増やせるのか、ということについて、率直なご意見をいただいたのだ。Facebookなので、このまま埋もれていくのは、いかにももったいない。今後への指針とするため、ここに主なご意見をまとめておくことにしたい。
※写真は霊山寺(りょうせんじ 奈良市中町)のバラ庭園で、2008年5月25日に撮影

1.私(tetsuda)が最初に注目したのは、徳島県では三好市の「大歩危・祖谷地区が外国人に人気」という事実である。「大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)」も「祖谷渓(いやだに)」も、山深い渓谷で、吉野川やその支流が流れる。奈良県でいえば十津川村のような場所である。それなら奈良県も頑張れば外国人観光客を呼べるのではないか、と提案したのである。

2.若林稔さん(今井町町並み保存会会長)からは《何度も言ってきています この欄も個人のやり取り、愚痴の語りどころになってませんか 愚痴から一歩踏み出すのは自身が広告塔になることです 1人ずつ来られた方に声かけしませんか バカげているようでこれが一番効果が早いです》。若林さんはこのような声かけを、今井町で日々実践されている。そして《いつの時代も官(行政)が先に動いて成功した試しはありませんよ まず、民が動いて官が支援する この図式が逆で民は文句ばかり言っているでは前へ進みません 1人ずつ行動してみませんか》。



3.松本道貫さんは《確かに部屋数は全国最下位ですが、それに輪をかけるのが客室稼働率の低さ。ホテルは何とか8割近くに達していますが、旅館は5割以下、ゲストハウスなどの簡易宿所に至っては3割以下、まずは稼働率を上げるため身を削る努力が必要でしょうね》。確かに奈良では旅館が不振である。長年、修学旅行に頼ってきたので、最近の少子化がボディーブローのように効いてきているのである。

4.田中利典師(金峯山寺長臈)は《現役時代に何度も奈良県には提言してきました。奈良観光は常に奈良市の寺社だけをメインにしてきましたが、吉野地域を含め、奈良県全体の誘客をやらないと奈良県には誰も泊まりません。だいぶ意識は変わって来たとは思いますが、まだまだ甘いですね》。これに若林さんは《同感です!まだまだ甘いですね!奈良市内に奈良県全体を語れる案内所が見当たりませんね!》と応じた。

5.若林さんは《旅館が閑古鳥泣いています すごい数の旅館が奈良県にはあるんですよ 外国人はわが家でふすまに感動し、畳に寝っ転がって喜び、庭の鯉を見て喜び、トンチンカンな和・英会話を楽しんでいます 市街地も良いけど田舎を求めている人も多いんですが、直接時間をかけて会話しないから その辺が見えないで対策をしているように思います》。

6.Yamamoto Kayoさんは《大阪はこれからもホテル建設ラッシュ。泊まってでも行きたい、と思えるもの(観光資源?環境?)のアピールが大事と思っている私です。JRに乗っていて聞こえてくるのは、ディアパーク(鹿公園=奈良公園のこと)という単語ばかりです》。長田耕爾さん(料理店主)は《泊まりたくなるような奈良にしていくのが、一番ちゃいます?》。



7. 松永洋介さん(ならまち通信社)は《昨夏おとずれた豪州の快適さをおもいだします》として奥さんの寮美千子さん(作家・詩人)の「彼らは、自分たちが持っているものの価値をよく知っている。そして、それを誰にでもわかるように伝える努力を最大限している。ケアンズの人口は15万人。歩いて回れるほどの小さな町だが、年間宿泊者数はのべ1030万人。奈良市の人口はケアンズの2倍強だが、年間宿泊者数は160万人、一桁低い。この差はどこから来るのか」という文章を引用された。また松永さんは別のところで《観光先進地(ケアンズなど)の様子をいろいろみて「奈良はだめだなあ」というがっかり感よりも、「やろうと思えば、ここまでできるのか!」という希望をもちました》と書かれた。

8.葛城彦太郎さん(俳優・東京在住)は《首都圏向けのJR東海さんの「うまし うるわし奈良~いまふたたびの奈良へ~」本当に素敵なCMはもう12年もやっているんですね。ふだん普通に奈良にある物のほんの少しだけ東京へ持って行くと、東京国立博物館には炎天下でも冬の寒い日にも有難いことに信じられない程の長蛇の列が出来ます。奈良まほろば館(東京日本橋三越前)のショップは人気で、講演にも熱心な皆さまがおいでになります。でも、これはほんの一部の人です。一般の人普通の人からみると、私のように年に数度、観光で奈良へ行く人間は不思議な目で見られることが多いです。「奈良のどこがそんなにいいの?」「修学旅行で行った事はあるがそれ以来行ってないナァ~」。そういう方には、奈良の良さを私目線で伝え、奈良には「いまふたたび」行ってもらえるようにしたいものです。また奈良市内近辺には数回は行かれている方には、吉野を中心にその良さを伝えてます。やたがらすの会へ連れて行き、町長夫妻に会わせてます!松永さんご紹介の寮さんの記事や、今井町の若林さんの存在などには、本当に勇気づけられますし、沢山のヒントが隠されてます。必要なのは、外への発信ももちろん大切ですが、受け手(奈良県民)の「姿勢」&「発想」ではないでしょうか!?こんなこと、ずっと言ってますものね、10年くらい…》。

9.これに対して松永洋介さんは《奈良の観光が伸びない根本原因は、そもそも県民が奈良を「いいところ」(じっくり旅をして、人生のよろこびを感じられる土地)だと信じていない点にあると思います。発信力以前》。葛城彦太郎さんは《受け手の奈良の皆さんが、奈良のどこが良くてそんなに来るの?との不思議そうな声が(奈良の)町でお話しすると返って来ます。「(じっくり旅をして、人生のよろこびを感じられる土地)だと信じていない点にあると思います」←そこですね!》。若林稔さんは《松永さん、いいとこついてます ここが一番厄介なところです ここを治すにはおかみ(官・行政)のいうことを崇拝する県民性を利用するのが一番ですが、おかみが意識して指導できるようにならないと、ですね!》。



10.河田照信さんは《奈良には、宿泊施設の数はあるけれど、宿泊したくなるような宿泊施設がないようです。大阪・京都にないような宿泊施設が欲しいですね、さもないと近くの大阪・京都に宿泊します。また宿泊客のターゲット(欧州・中国・東南アジア等)を明確にした、宿泊施設が必要です》。

11.寮美千子さんは《施設があるか否かよりも「日帰りじゃあもったいない、滞在したくなる町」であることのアピールが重要だと思います。既にお宝はたくさんあるし、写経体験や和装体験など、時間をかけて楽しみたいものはいくらでもあります。それをよりわかりやすくアピールするソフトが重要なのでは。欠けているのは、施設よりソフトだと思います》。

12.田中利典師は《5年前からはじめた吉野山の蔵王堂夜間拝観ツアーは好調です。こういう泊まってこその取り組みが必要でしょう》。寮美千子さんは《すばらしい取り組みですね。県内在住のわたしですが、いつか泊りがけでいってみたいと思います。そんな取り組みが増えて、もっともっと全国発信できれば!あと、早朝の楽しみもあったらいいのにと思います。奈良公園で朝市があればいいのになあ!》。

13.松本道貫さんは《容れ物さえ作ればという安易な発想、箱は行政で作るから運営は民間任せという双方責任を取らないという風土をぶち壊すことだと思います。大変なことですが》。



14.松永洋介さんは《県民や観光の人に奈良の価値を広く共有してもらうために、県立の歴史博物館が必要だと思います。地質時代から現代までの通史をあつかう。奈良には本格的な歴史博物館と、科学館と、文学館がありません。2014年に津市にオープンした三重県総合博物館は、比較的コンパクトな展示で、つかみどころのない「三重県」の価値を理解するのに十分な内容です。また香川県は20年前に「香川県歴史博物館」をつくりました。なかなかよくできていましたが、その後2008年になって瀬戸内海歴史民俗資料館と香川県立文化会館の美術部門を統合再編し、歴史・文化の発信機関として充実をはかっています》。

15.金田充史さん(ゲストハウス経営・もと旅館経営)は《私は宿泊産業に復帰しましたが、考え方は従来とは変わっておりません。また宿泊施設を閉めて跡地開発をした際に、この奈良市内ではどれだけ宿泊施設の運営が難しく、更に奈良市が一級品の中央資本から、どれだけ相手にされていないかも身を持って知りました》《これは不謹慎ですが、今の立場になって精神的に非常に健康になりました。また旅館時代では叶わなかったことも、逐次行える環境を想定して、開業した訳ですが、これも当たりました。ただ採算の取れるところまではまだまだ道半ばですが、個人のお客さまのリピーターは、確実に確保できています。その証拠に、リピートされる方が少なくありません。また、このリピートはお客さまご自身でのご予約でのリピートで、旅行会社都合のリピートではない訳です。ただ、外国人のリピーターは、現在の日本の状態ではまずムリですね。だから「リピーターを」の考え方は、日本人に限定されるのが現実です。ただ今後、外国人も2度3度と訪れるようになるでしょうから、その時にリピートの予約になるかどうかが決まると考えます。だからホテルよりもお客さまをつかみやすいのは10人から20人のゲストハウスの長所ですから、そこが今後どう転ぶかが焦点になると考えます》。

16.なお別のところで金田充史さんは《(奈良は)大阪・京都と事実上、同じ場所なんです。だから便利な場所に泊まってしまわれます。大阪なら、京都・奈良・神戸、更に吉野へでも自由自在ですから、やはり地域経済の中心地だけのことはありますねぇ。ただ、泊まってほしいのなら、施設のポテンシャルだけに依存するのではなく、その地域で夜も昼も何ができるのかってことでないと。単独の要因で解決することではない気がします》。



17.中谷幸司さんは、別の観点から問題提起された。《大都市では飲食業、宿泊業ともに働き手確保が今でさえますます難しくなってきていると思います。周辺都市はもちろん地方など人口減・高齢化が加速する中、そもそもおもてなしの人手確保はこれからどう対処すべきか、将来の課題でしょうか。外国人労働者を吸い寄せている大都市でできることと、地元の人間だけでやっていくことになるそれ以外の都市で提供していくことは、質もスケールも違ってくるのでしょうか》。

18.金田充史さんは《これは現実に起こりました。バブル経済時に労働者の確保が出来ず、外国人を大量採用して乗り切った旅館も多いです。但しサービスは格段に落ちました。ただバブル経済は崩壊し、その後はリストラの嵐で、これまた採用がしやすくなったため、人材については後回しになりましたが、今回の人材採用難は人口減がかんでいますから、もっと根本的な部分にまで掘り下げないと解決しません。ただ総論的に言えるのは、大都市へ流出している若年労働人口が、地方へはまず流れない(戻らない)と見るのが正解です。旅館など真っ先に苦労する業態ですねぇ》。中谷幸司さんは《適正規模以上のハードを作ってしまって、中で働く方がおられないと。それから宿泊業の経営では後継者問題も課題でしょうか。高齢化と引き継ぎ手、これもヒトの問題で、日本経済全般とも共通した課題ですね》。


いかがだろう?こうして並べてみると、多種多様な問題点が浮かび上がってきたのがお分かりいただけるだろう。宿泊観光客の増加は、一筋縄ではいかないのだ。

松永さんの《奈良の観光が伸びない根本原因は、そもそも県民が奈良を「いいところ」(じっくり旅をして、人生のよろこびを感じられる土地)だと信じていない点にある》というご指摘と、寮さん(奥さん)の《彼ら(豪州ケアンズの人々)は、自分たちが持っているものの価値をよく知っている。そして、それを誰にでもわかるように伝える努力を最大限している》というご感想は、全くいいところを突いている。

これは県民のマインド、意識を変えるということだ。今井町で若林さんが日々実践されていることを「奈良県レベル」でやらなければいけない、ということなのだ。

気の遠くなるような話に聞こえるが、決してそうではない。「一隅を照らす」の精神で、各自が自分でできる努力をすれば良いのである。いみじくも若林さんは「自身が広告塔になることです 1人ずつ来られた方に声かけしませんか バカげているようでこれが一番効果が早いです」とお書きである。

『観光白書』で奈良県内の宿泊客の属性を見ると、他府県人や外国人は結構泊まってくれている。全国平均に比べて極端に宿泊が少ないのは「奈良県民自身」である。県民が県内に泊まっていないのだ。まず自分が、家族が、県内に泊まる。その土地の良さを実感する。そしてその良さを他人に伝える。小さなことだが、これで好循環が回り出すのである。「奈良はこんなにいいところ」、これを合言葉にして、奈良県にたくさんの宿泊客をお迎えしましょう!
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三経義疏(さんぎょうのぎしょ)を講義/法隆寺の夏安居(げあんご)は毎年5月16日~8月15日!(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第64回)

2018年05月14日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「ディスカバー!奈良」を連載している。5月3日(木)付で掲載されたのは「開かれた説法 法隆寺の夏安居」、書かれたのは長年、法隆寺でボランティアガイド(斑鳩の里観光ボランティアの会)をされている柏尾信尚(かしお・のぶひさ)さんである。「夏安居」のことは、法隆寺のHPに紹介されている。
※トップ写真は、夏安居が行われる法隆寺の西室(にしむろ)

インドでは毎年雨期の間、一箇所に定住して修行に励みました。日本でもその風習が伝わり、法隆寺では聖徳太子のご遺志にもとづく功徳安居が行われ、聖徳太子の記された『三経義疏』(法華経義疏・勝鬘経義疏・維摩経義疏)の講義を、現在も西室において5月16日から8月15日までの行っています。

毎年、このような講義が行われているとは、今回初めて知った。では、記事全文を紹介する。

開かれた説法 法隆寺の夏安居
広辞苑によれば、安居(あんご)とは雨、雨季の意であり、僧が一定期間遊行(ゆぎょう)に出ないで、1ヵ所で修行すること。普通、陰暦4月16日に始まり7月15日に終わる。雨安居(うあんご)・夏安居(げあんご)などという…とあります。この時期は仏教が興ったインドの雨季にあたります。
 
法隆寺(斑鳩町)では、聖徳太子が注釈したという「勝鬘経(しょうまんぎょう)」「維摩経(ゆいまぎょう)」「法華経(ほけきょう)」の三経を講釈する夏安居が、毎年5月16日より8月15日まで、夏季大学などの期間を除いて、毎朝10時から11時まで国宝の西室(にしむろ)において行われています。

夏安居は太子の遺言によると伝えられ、普段は僧が学ぶ場所を在家信者に開いています。また、誰でも気軽に参加でき、説法に触れることができます。経文が分かりやすく読み解かれ、「勉強すれば皆さんは菩薩(ぼさつ)です」と教えられ、うれしかったという多くの声が聞かれます。今年は「法華経」が講釈されます。

メモ 法隆寺へはJR法隆寺駅からバス6分、近鉄筒井駅からバス12分です(奈良まほろばソムリエの会 柏尾信尚)。


夏安居への参加費は無料で、予約も不要のようだ。今年の「法華経」は、代表的な大乗仏教のお経である。ぜひ、ご参加ください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日常動作をみがく身体技法(からだの使い方ワークショップ)/ワコールで開催!(2018 Topic)

2018年05月13日 | お知らせ
女性下着のワコールは「ワコールスタディホール京都」(京都市南区西九条北ノ内町6)で、さまざまな講義やワークショップ、フィールドワークなどの「スクール」を開催している。来週からはこんな面白いワークショップが開催される。タイトルは「日常動作をみがく身体技法」。全3回だが1回だけの参加も可能である。同スクールのHPによると、

日常動作をみがく身体技法(全3回)
日  時 2018年5月19日(土)、5月26日(土)、6月16日(土) 各回14:00~16:00
料  金 12,960円(税込/全3回)
学べる美 身体の美
講  師 矢田部英正 [日本身体文化研究所 主宰]
講座形式 講義、ワークショップ
定  員 30人
分  野 哲学,文化,科学,生活
講座番号 18b003-002

座る、歩く、寝る。これらの日常的な動作の基礎を学ぶワークショップ。『からだのメソッド(筑摩書房)』や『美貌の文化史(中央公論新社)』など、身体やしぐさにまつわる著書を多数執筆されている矢田部英正さんを講師に迎え、からだとこころが調和した状態を保つテクニックをレクチャー。

古来の伝統に基づいた技法で、日常生活で蓄積された「ストレス=歪み」に気づき、現代の生活を見直すきっかけをつくります。自分のからだの特徴やクセが気になる、自分に合った動き方を知りたい、イスや靴など日用道具とのフィット感を高めたい、自然で美しいからだの状態を体感したい人におすすめ。からだや動きにまつわる、さまざまな疑問におこたえします。

第1回:5月19日 14:00~16:00 座り方の基礎 ~ラクに座るための条件~
第2回:5月26日 14:00~16:00 歩き方の基礎 ~「からだの自然」にかなった立ち方、歩き方~
第3回:6月16日 14:00~16:00 快眠法の基礎 ~深い睡眠を効率よくとるための技~


 たたずまいの美学~日本人の身体技法~
 矢田部英正
 中公文庫

実は昨日(5/12)、放送大学の面接授業で、私は矢田部講師の「身体の日本文化」という講義(85分授業×4時限)を受講した。テキストは『たたずまいの美学~日本人の身体技法~』(中公文庫)。

「歩き方」の実技(ワークショップ)があり、足の指を意識してシッカリと地面を踏みしめ、前方の地面を見ながらまっすぐ歩くことを教わった。動画でチェックしても自分の歩き方が変わり、講師からもお褒めをいただいた。考えてみると、これまで誰にも「正しい歩き方」など教わったことがないのだ(おそらく皆さんもそうだろう)。今日(5/13)は座り方の実技がある。

少しの指導で「気づき」があり「変化」が生まれる。お申し込みは、こちらのサイトから。自然で美しい動作が学べるこの講座、ぜひお申し込みください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nara Insight Guides Nara(松村洋子著)/奈良インサイトガイド(奈良市編)

2018年05月12日 | ブック・レビュー
『Nara Insight Guides Nara』という本をご存じだろうか?奈良SGGクラブで英語のボランティアガイドを務める松村洋子さんがお書きになり、それを英訳した本である。

本書は奈良ファミリーの中にあるジュンク堂奈良店および啓林堂の各店舗、奈良市内の旅館・ホテルで販売されている。またAmazonでは「Kindle版」が販売されている。Amazonの内容紹介(英語)によると、

Nara Insight Guide Nara
Contents
Do you really know Nara?
Some think that Nara is simply part of Kyoto.
In fact, Nara is 50-minutes by train from Kyoto.
Having read this book, we’re certain you’ll find much to love about Nara, site of the capital before Kyoto.
Even first time visitors will quickly discover how best to get around and see the highlights.
The guide book contains vital information on distances and times taken to travel between sites, and how long to spend at each spot.
We hope you’ll enjoy seeing Nara following our recommended courses, and find what really interests you.

 NARA INSIGHT GUIDES NARA (English Edition)
 松村洋子(Yoko Matsumura)
 Seed's Create Ltd.

著者・松村洋子さんからの日本語メッセージと本書の特徴が版元(シーズクリエイト)のHPに出ている。

今、日本には、多くの外国からの観光客が訪れています。そんな訪日外国人に人気の観光地 ・ 奈良。奈良の外客数も毎年右肩上がりに伸びています。奈良県・奈良市も外国人観光客に対しての取り組みは、色々と工夫されています。そのような昨今のインバウンドの現状を見たとき、 30数年の善意通訳ガイド活動を通して何か奈良へ恩返しができないかと考えて、 今回の『NARA INSIGHT GUIDES NARA』を出版したいと願いました。

奈良には8世紀から守り続けられてきた宝物がたくさんあります。そして1300年の間、いつの時代も人々に大切に守られてきたからこそ、この美しい奈良が今も存在しているのだと思います。古い神社仏閣だけではなく、自然や人々の想いを少しでも世界の方へ知っていただきたいです。奈良を訪れるお客様には、このガイドブックが、本当に素晴らしい奈良を知っていただ
き、奈良の良さを感じていただくための一助となることを願って書きました。

ほかにはないNARA INSIGHT GUIDES NARA の魅力
◆ 外国人観光客へのマーケティング視点に基づく内容。
◆ 歴史・文化、いわれ、など背景を重視したストーリーになっている。
◆ WhyやHowといった素朴な疑問の解説。
◆ 30 年以上の善意通訳ガイド活動から、実際に外国人観光客が感動し、喜び、再来した実績に基づく内容。
◆ ネイティブのイギリス人翻訳家と徹底議論し、つくり上げた外国人視点の翻訳。
◆ 見やすく分かりやすい地図やコース、 時間配分。


奈良市内の主な観光スポットが網羅され、地図や写真も豊富、とても充実したガイド本である。奈良市を訪ねる外国人観光客の勢いは止まりそうにないので、これは重宝されることだろう。日本人もこれを読み、「そうか、英語ではこう言うのだ」と、いい勉強になる。値段も880円とお手頃である。

サイズはA5版(A4の半分)で144ページ・フルカラー。ぜひお買い求めください!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする