

大きい団地の中を通り抜けていたら、こいつらが目にとまった。目が合ったら、茶色いヤツが一直線につかつかという感じで近づいてきた。エサをくれと積極的アピールをしているつもりのようだった。
目を合わせたと同時に、奥にいる黒猫との対比に思わず立ち止まったのだが、その様子がエサを取り出すヒトに見えたのかも知れない。黒は消極慎重派で、茶は積極行動派。iPhoneを取り出して構える私に茶は痩せたからだを丸めて何を想うのか。黒はどの方向にもダッシュできる構えをずっと取り続けるばかり。桜の樹の下に骨折り損でがっかりした野良がたたずむ。