先頭車輪の前に付いているのはバンパーというのだろうか。何とか除けという名かもしれない。調べたらすぐ分かるだろうけれど、知る前に感じたこと思ったことを書きたい。置石をして脱線転覆させたりしたらとんでもないことになるんだという脅しは、大人たちから聞かされていた。それでも誘惑に駆られて、近所の年長者と学生服の金ボタンをレールの上に置いたことがある。完璧プレスされて薄っぺらの円盤は秘密の宝物になった。ふと連想したのだけれど、もしかしたら『露払い』と呼ばれているのではないか。
連結するときの『ガッチャーン』という音が耳に残っている。手旗を振りながら、もう一方の片手で車体につかまり、体を斜めにして貨車どうしを連結させる駅員の姿もカッコよかった。走行中に千切れたりすることはないのかと、不安にはならないけれど感心するばかりだったのがこの連結器。
丸が二つのマークはどういうことを意味するか分からなかったが、汽車メーカーの商標ということのようだ。ディーゼル気動車にもこのマークがあったから、鉄道とともに発展している会社なのだろう。汽車會社は何という会社に現在はなっているのか・・別に調べるほど興味があるわけじゃなし、ま・・イッカ。サビをちゃんと落とさずにペンキを塗り重ねているので内部腐食がいちじるしい。塗るならサビはちゃんと落とさなくちゃダメという教訓を示している良い例だ。