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ギフチョウは岐阜で発見されたから、そのように命名されたそうだ。岐阜県揖斐川町谷汲(旧谷汲村)にはギフチョウの保護区があり、ギフチョウの里としてマンホールに描かれているのはギフチョウとカタクリ。
新潟県の私のふるさとで、小学生時代にギフチョウを捕ったことがある。雪がほとんど融けて山にカタクリが咲き、汗ばむほどに暖かくなると、蝶で最初に飛ぶのがギフチョウ。アゲハチョウ系と違うところは、何といっても尾状突起の小ささとおちょぼ口みたいな赤い模様の辺りの縮れた感じ。
マンホール蓋のNEOって何だろう。連想するのはサラリーマンNEOくらいのもの。岐阜県本巣市根尾谷(旧根尾村)は由緒ある薄墨桜の地だそうで、桜の木だとは判ったが、棒状のものはハハハと書いてあるのかと思ったら、老木の桜を守る支柱。下の柄は花火のようでいて、実は菊花石の模様だった。
ウスズミザクラのことを書いた文章を読んだことはあっても、実際に見たことはない。これを書きながら(4/4夕方)テレビを付けっぱなしにしていたら偶然にも、NHK『美の壷』で宇野千代がこの淡墨桜が枯れそうだと世に訴え保護に役立ったと言っていた。菊花石は、コレクターが創った石の博物館で見たことがある。そういう珍品を購入してまで愛でる趣味はないけれど、自由に探せる場所でもあれば探してみたいし、見事な展示物を観るのなんかは好きな方だ。
(画像提供;F・ラビット氏)